ケラリーノ・サンドロヴィッチ×安部
公房 ケムリ研究室no.2『砂の女』キ
ャスト発表

2020年に劇作家・演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下、KERA)と、女優・緒川たまきが結成した演劇ユニット「ケムリ研究室」が、旗揚げ公演『ベイジルタウンの女神』(2020年9月)に続く第二回公演として『砂の女』を今年2021年8月〜9月に東京と兵庫で上演する。
出演には、KERAとともにケムリ研究室の主宰である緒川たまき、数々のKERA作品に出演、緒川との相性も抜群の仲村トオル、そしてオクイシュージ、武谷公雄、吉増裕士、廣川三憲、という、KERAの信頼が厚い俳優陣が顔を揃えた。
前作『ベイジルタウンの女神』でKERAが描いたロマンティック・コメディは、コロナ禍にあった観客の張り詰めた気持ちを弾ませ和ませ大きな反響を呼んだが、今作『砂の女』において作風は一転、全く異なる趣の、ケムリ研究室の新たな実験が始まる。
原作は安部公房の小説「砂の女」。1962年に書き下ろされ、近代日本文学の傑作と評されるとともに、世界20数カ国で翻訳され安部公房を世界に知らしめた作品だ。1964年には監督・勅使河原宏、脚本・安部公房により映画化もされている。もちろん、今回の舞台版ではKERAが上演台本と演出を担当する。
ある砂丘へ昆虫採集に出かけた男が、砂穴の底に埋もれる一軒家を訪れることになる。そこには一人の寡婦が住んでいた。家の中にはひっきりなしに砂が流れ込み、女はひたすら砂を掻き出し続けている。男は脱出を試みるが、女や村人たちに逃げ道を阻まれて閉じ込められ……。
複雑怪奇な作品かと思いきや、リアルな心理描写や肌ざわりが、読むものを惹きつけて離さず、その顛末がどうなるのか気になって仕方がない中毒性を持つ作品。この作品を、KERAがどのように舞台化するのか、そして、緒川たまきが体現する砂の女の世界とは……期待は尽きない。『砂の女』上演に向け、ケムリ研究室からコメントが届いた。
『砂の女』上演にあたって
ケムリ研究室にとって『砂の女』はある種の憧れに満ちた題材です。
絡めとられた男、絡めとった女、欲望剥き出しの村人たち、そして砂-。強烈なイメージの数々。
安部公房氏の長編小説『砂の女』が、読者のその後の空想の中で自由に育ち続けているように、ケムリ研究室による舞台『砂の女』もまた、妄想と実験精神たくましく育てあげる所存です。
刺激的な時間をご来場の皆様とご一緒に過ごせることを楽しみにしています。
ケムリ研究室
ケラリーノ・サンドロヴィッチ
緒川たまき
なお、公演に先んじて、6月にはケムリ研究室主催のリーディング&トークイベントの開催も決定した。詳細は続報を待とう。また、ケムリ研究室 no.1『ベイジルタウンの女神』が、2021年3月20日(土・祝)18:30から、WOWOWライブにて放送されるので、こちらも必見だ。

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