L→R 匠(Ba)、ちなみ(Vo&Gu)、大吉(Gu)

L→R 匠(Ba)、ちなみ(Vo&Gu)、大吉(Gu)

【Bamboo インタビュー】
自分たちが思うポップを
詰め込んだ会心のEP

いい具合にごちゃ混ぜでポップ!
サウンドもあれこれ試せました

新作の話も聞かせてください。1st EP『SCRAMBLE POP』を作るにあたってのテーマはどんなものでしたか?

大吉
いろんな曲を入れたかったというのはあったかな? 在学中は短いスパンで大会があってゆっくり考える時間がなかったんですけど、その後のシングル「ウタウタイ」(2018年12月発表)「月光」(2019年10月発表)を通して、自分たちが今できることやバンドのカラーがだんだん分かってきた感じがするんです。それを一個ずつちゃんとかたちにしたいと思ってたよね。
うん。今回は5曲入りで作れるとあって、バンドの魅力を多角的に見せられるので。コロナ禍でCDデビューからの流れが分断されてしまった感じもするし、改めてBambooの自己紹介になるEPにできたらいいなと思いました。
ちなみ
曲の系統もいい具合にごちゃ混ぜで、ポップなEPになったし、今のBambooをうまく表わしていると思ったので、そのワードをタイトルにしました。あとは、曲のアレンジとかも含めて、飽きがこないようにしたんです。例えば全部が明るい曲だとつまらなくなっちゃうし、聴いてくれる人も疲れちゃうだろうなって。そういう私たちらしさもしっかりと詰まってます。

自分たちのことを“破天荒ポップロックバンド”と謳っているだけあって、EPを聴いていてもその姿勢はすごく伝わってきました。1曲目の「アマノジャク」ではダークな面もうかがえたり。言葉にしにくい感情を表現しようとしてますよね。

ちなみ
私は基本的にポジティブな人間なんですけど、“実は内に秘めたこんな部分もあるよ”みたいな。自分の嫌なところ、コンプレックスをあえて曝け出した曲ですね。1曲目からいきなり意外性をアピールできたというか、今までのBambooとは違う感じでバーン!と攻めてます。

「HONKIDA」で《ほんきのほんきで夢をつかめ》、「人生残酷物語」では《綺麗事ばっかふざけんなよ》と歌っていたり、本当にどっちにも振り切ったアプローチがあって、陰と陽の独特なバランスが魅力的でした。

大吉
ありがとうございます。ちなみの歌詞は自分のことをリアルに綴っていて、それがそのままBambooのカラーになってきた気がしますね。意識的に起伏を作ったわけじゃなくて、素の感じで詞を書いてタイトルも決めてるんですよ。
ちなみ
狙ってないけど、そう解釈してくださるのは嬉しいですね。

Bambooは“ポップ”が活動の指針になってきていますけど、バンドとして目指す音楽性は定まってきましたか?

ちなみ
今はいろいろと実験しながら自分たちなりのポップを探している感じがしますね。それこそ、ジャンルをごちゃ混ぜにしたアレンジを試してみたり。すごく楽しんでやってます。
大吉
自分たちがやりたいのはジャンルを限定したポップではない気がしていて。ポップアートのポップに近いのかな? 今作だとちなみとたっくんが歌詞を書いているんですけど、その作詞家の伝えたいことをどうにかこうにか試行錯誤して、馴染みのあるサウンドで表現したいんだと思います。
“ポップ”って人それぞれに解釈できる言葉ですもんね。だから、僕らも常に探っている感じがします。目指すのはあくまで大衆音楽で、たくさんの方に気持ち良く聴いてもらえる曲でありたい。その中にエグみや特徴的なアプローチをうまく落とし込めたら最高ですね。

今作で挑戦できて嬉しかったポイントは?

大吉
コロナ禍でいろんな音楽をじっくり聴けるタイミングがあったおかげで、音像については今までよりも凝って作れたんですよ。サウンドを曲単位でうまく変えられた点が気に入ってます。
本当にどれも違うタッチの曲で、自分たちの芯はちゃんと維持しつつも側を変えられた気がするんですよね。洋服の着こなしに似てるのかな? ファッションってテーマに合わせて変えるじゃないですか。そういうイメージでサウンドをあれこれ試せました。
ちなみ
曲ごとに一球入魂な感じで作れたよね。今回これだけ打ち込めたなら、次はもっとすごいものができるんじゃないかって思います。それくらい楽しい制作でした。

「イビツボーイ・ミーツガール」は匠さんが大もとを作ったそうですね。

そうです。BPMをグッと上げて、ちょっと棘のある感じの曲にできたらなと。ちなみの書く歌詞は等身大で、その時に身の回りで起きていることが如実に出てくるんですけど、僕のアプローチは現状とかじゃなくて、もう少しマンガやアニメのストーリーっぽいテイストになってます。とは言いつつ、味気ないものにはならないようにしたので、好きに受け取ってもらえたら嬉しいです。
ちなみ
自分じゃ絶対に書けないし、マンガを読んでる気分になる曲ですね。吹き出しが似合う歌詞。明るい曲調で可愛いメロディーに乗せて歌ってるからグロめのワードが入っていても爽快に思えたりして、そのカモフラージュ感が面白い。“ここはもっと狂ったように歌って!”みたいな、たっくんのディレクションも効いてます(笑)。
大吉
この曲のギターに関しては、頭をひねってアイディアを引っぱり出さなくても良かったです。メタル好きのルーツだったり、自分が持っているものを100パーセントのフル稼働できた曲で、フレーズにしても迷いなくアグレッシブに弾きまくれましたね(笑)。

「サクタメの花」をリード曲にした理由は何かありますか?

ちなみ
いっぱい時間をかけた結果、推し曲にできたことが大きいですね。というのも、最初にこの曲を書いた時は歌詞がちょっときれいめに感じちゃって、私がイマイチしっくりきてなかったんですよ。でも、メンバーや周りの人はすごく褒めてくれていて。“どうして自分は受け入れられないんだろう?”と思いながら、曲と向き合って歌詞を手直ししていくうちに好きになれた経緯があるんです。あとは、新しいBambooが一番出ている気がしますね。今まではガーッ!ていう曲がほとんどだったじゃん?
擬音!?
大吉
あぁ、曲の伝え方が真っ直ぐな調子だったってことね(笑)。
ちなみ
そう、それ! 真っ直ぐなメッセージをスパッ!と歌う曲が多かったんですけど、「サクタメの花」は迷って迷った末に答えへ辿り着くというか。だんだん光が差してくるみたいな、悟りを開いていくような感じがあって。
大吉
視界が開けて、次に続いていくイメージが持てるよね。この曲では音像に広がりを出したくて、12弦のアコースティックギターを使いました。シンセサイザーとかじゃなく、こういうオーガニックなサウンドが必要だと思ったんです。
時代背景にもすごく合ってるんですよね。やっぱり今はこれから先の未来が見えるような、希望が感じられる曲を聴いてほしい想いがあるので。
ちなみ
うん。「サクタメの花」は人生の山あり谷ありと花が咲いては枯れて散っていくさまがどこか似てるなって思ったことがきっかけで、自分がこれまで生きてきた山あり谷ありの道と重ねながら作ってみたんです。

Bambooらしさがふんだんに詰まった素敵なEPになりましたね。

ちなみ
そうですね。コンプレックスに悩む曲とか、自分らも含めてコロナ禍で落ち込んだり投げ出したくなっちゃったりしてる人たちにエールを送る曲とか、ひたすらに痛快で楽しい曲とか、すごく幅広いアプローチができたと思います。5曲を通して聴いてくれた方が、最後にすっきりした気持ちになってもらえたら本望ですね。
大吉
ちなみがさっき話してましたけど、想いを真っ直ぐに伝える以外の表現もできるようになってきたんですよね。作詞者の言葉に彩りをつける感じは、もっと突き詰めていけるんじゃないかと思ってます。
今の僕らが思うポップに対する見解の決定盤を提示できたので、ぜひともチェックしてみてほしいです!

取材:田山雄士

EP『SCRAMBLE POP』2021年3月10日発売 sambafree.inc
    • Bamboo-0002
    • ¥ 1,500(税込)

『BAMBOO VIVA!!! VOL2 ONE MAN SHOW SCRAMBLE POP編』

4/15(水) 東京・TSUTAYA O-Crest
※配信有り

Bamboo プロフィール

バンブー:2015年に高校の軽音楽部で結成された男女混合3ピースバンド。学生時代からさまざまなコンテストで好成績を収め、『マイナビ未確認フェスティバル2019』ではファイナリストに選ばれた。“破天荒ポップロック”をコンセプトに日々、自由奔放に活動中。21年3月に1st EP『SCRAMBLE POP』をリリースした。Bamboo オフィシャルHP

「サクタメの花」 MV

OKMusic編集部

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