L→R 清弘陽哉(Dr)、汐田泰輝(Vo&Gu)、岩橋茅津(Gu)、中村龍人(Ba)

L→R 清弘陽哉(Dr)、汐田泰輝(Vo&Gu)、岩橋茅津(Gu)、中村龍人(Ba)

【Bye-Bye-Handの方程式
インタビュー】
“ろまんす快速特急”という
タイトルに相応しい世界観を出せた

フォークを知って、
居場所を見つけた

中村
僕が一番好きなのは6曲目の「目を閉じるだけ」です。今作の中でも一番ライヴ映えする曲だと思うんですよ。ライヴで映えるというと速い曲をイメージする人が多いと思うけど、この曲は疾走感ではないところで気持ちを上げるんですよね。アッパーで、キャッチーで、王道ロックという感じで、これをやって盛り上がらないわけないでしょう…みたいな(笑)。めっちゃ演奏しやすいというのもあるし、これからライヴでやる頻度が増えていくんやろうなという気がしますね。僕はこういう曲が好きなので、今回のアルバムに入れることができてすごく嬉しいです。
汐田
「目を閉じるだけ」は今回のレコーディングに入ることが当日の一週間前に決まって、その時点ではバラードがもう一曲入る予定だったんです。でも、ディレクターさんと話したら、“もう一個、ガツン!とくるものがあったほうがいいかもね”ということになって、レコーディングの日程を伸ばしてもいいから作ってほしいと言われたんです。一週間前にそういう話になってどうしようかと思ったけど、使えそうな曲が一曲あったのでAメロだけを作り替えました。そのデータをメンバーに送ったら、それぞれがDTMで自分のパートを詰めていって、自分のところに帰ってきた時に出来上がってました(笑)。
全員
この曲は早かった(笑)。
汐田
“みんな、分かってくれてるわ”って(笑)。それに、この曲はコロナ禍の中で書いた曲で、僕は親が医療従事者で、姉が教師だったりして、実は結構お堅い家なんですね。僕だけがこんな感じという(笑)。なので、“ニュースをしっかり見なさい”と常々言われているんですけど、僕は世の中の悲惨な事件とかを見ると、知りたくないことを知ってしまった気持ちになるんで、ニュースとかを見ようとは思わなくて。そういう中で、コロナという世界共通の敵が現れて、みんながニュースを見たくなくなった時に、ずっと自分はこういう気持ちやったなと思ったんです。世の中のことに関心がないわけではなくて、そこには見たくないものがたくさんあるから目を閉じて、自分の内なるものに目を向ける時間をもう少し作りたいという想いがあるんで、「目を閉じるだけ」はそういうことを歌っています。ずっと昔から思っていたことがコロナがきっかけになって、ようやく曲になった感覚がありますね。

アッパーな曲でいながら“みんなで騒ごう”というような歌詞ではなく、自身の内面を歌っているということも魅力になっています。汐田さんの中で特に印象の強い曲は、先ほど話が出た「少女は月夜に夢を見る」ということになりますか?

汐田
そうですね。でも、みんなが挙げてくれた曲はどれも好きだし、やっぱりリード曲の「romance tower」は外せないですね。リード曲ってすごく難しいところがあるんですよ。戦わないといけないというか、毎度どうしようかと考えてしまう。「romance tower」は僕の中では、これまでに出してきたリードの中で一番身の程に合っているという印象なんです。背伸びをしていないし、何かを抑えたりすることもなく、今の自分が出すべきものと、今の自分が出したいものとの混ざり具合が超いい塩梅でできたんで。この曲、最初はアップテンポで作るつもりではなくて、もっとフォークな感じだったんですよ。それこそチューリップの「心の旅」とかを聴いて、そういう温かくてポカポカした曲を書きたいと思って作ったんで。でも、アルバムを作るとなり、アッパーなリード曲が欲しいとなった時に、この曲のメロディーはめちゃくちゃいいと思ってたから“これをちょっと走らせてみるか”みたいな感じでアッパーにしてみたら、そっちのほうが似合ってたという。

最初に作った時のかたちにとらわれない柔軟さもさすがです。もうひとつ、ここまでの話で井上陽水やチューリップといったアーティストの名前が出てきました。『ろまんす快速特急』を聴いて’70年代フォークが香るメロディーが多いことを感じましたが、その辺りの音楽も好きなんですね?

汐田
好きです。ただ、昔から好きだったわけではなくて、最近勉強し始めたんですよね。フォークを知って、居場所を見つけたというか。これからポップソングとか、いわゆる大衆音楽と戦っていく上で武器になるものだったり、自分たちが世の中や周りから求められているものと、自分が好きなものが重なるところを探していて、それが見つかったんです。それで、70年代の音楽を深掘りしたんですけど、音楽に詳しくなりたかったわけではなくて、みんなが知っている曲を自分の中に溶け込むくらい聴くようにしたんです。純粋に聴きたくなって、聴いてしまっている音楽をひたすら聴いてましたね。今回の『ろまんす快速特急』はそういう時期を経てから作った作品なので、それが色濃く出ている気はします。

OKMusic編集部

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