L→R 清弘陽哉(Dr)、汐田泰輝(Vo&Gu)、岩橋茅津(Gu)、中村龍人(Ba)

L→R 清弘陽哉(Dr)、汐田泰輝(Vo&Gu)、岩橋茅津(Gu)、中村龍人(Ba)

【Bye-Bye-Handの方程式
インタビュー】
“ろまんす快速特急”という
タイトルに相応しい世界観を出せた

初の全国流通盤となるミニアルバム『ろまんす快速特急』は平均年齢21歳というバンドならではの瑞々しい感性とさまざまな音楽の伝統性を融合して、独自の魅力を創出しているところが印象的だ。メンバー全員をキャッチして、そんな意欲作について訊いた。

曲をたくさん書くことは
まったく苦にならない

『ろまんす快速特急』を作るにあたってテーマやコンセプトなどは何かありましたか?

汐田
今回はアルバムのタイトルを最初に決めたんです。“ろまんす快速特急”というタイトルのアルバムを作りたいと。そういう作り方をしたのは初めてだったけど、僕は曲を作る時にタイトルを決めてから書くことが多いんですよ。今回は曲単位ではなくて、アルバムでそれをやってみようと思ったんです。“ろまんす快速特急”という言葉が思い浮かんだので、それをタイトルにしようと決めて、“こういうタイトルのアルバムだったらきっとこういう曲が入っているな”とイメージして、それぞれの曲名を考えて、“今回はこれでいきます!”とメンバーに伝えました。

独創的な作り方ですね。メンバーにアルバムのタイトルと曲名を送った時は、それぞれの曲調なども添えたのでしょうか?

汐田
いや、曲名だけです。曲名で雰囲気は伝わるかなと(笑)。うちのメンバーはそういうことに慣れているから問題ないんですよ。他のバンドの人が聞いたら、“何、その作り方!?”って思うでしょうけど(笑)。タイトルと曲名を決めて、“となるとアルバムのジャケットはこういう世界観やな”というようなことも考えて、名前とかビジュアルのイメージを先に作って、それに沿って曲を作っていったんです。最初にできたのは1曲目に入っている「最終トレインあの子の街へ」でしたね。この曲を軸にして7~8曲をいいバランス感で集めたものを作りたいと思い、それぞれの曲作りを進めていきました。

ということは、収録曲分の8曲作りきりで?

汐田
いえ、曲はいっぱい作って、その中からチョイスしました。僕は曲を作るのが好きだし、すごく早く作れるので、曲をたくさん書くことはまったく苦にならないんです。例えばアッパーな曲が欲しいとなれば、アッパーな曲を何曲も作って、その中からより作品のコンセプトに合うものを選ぶようにしています。自分の感覚だけじゃなくて、人の意見を参考にすることもあるし。だから、アルバムとかは最初に組んだかたちからどんどん変わっていくんですよね。今回もレコーディングの一週間前まで絶え間なく変わっていました。その結果、“ろまんす快速特急”というタイトルに相応しい世界観であると同時に、振り幅も出せたことに満足しています。

では、それぞれ好きな曲を挙げるとすれば?

岩橋
『ろまんす快速特急』に入っている曲は全部気に入ってますけど、個人的に特に好きなのは4曲目の「甘い記憶」ですね。レトロな雰囲気の曲でありつつも、それだけでは終わらせたくなくて、あまりない感じのものにはなったかなと。曲名通りに甘い雰囲気でいながら、切なさがあるところもいいと思うし。「甘い記憶」は自分たちらしさが強く出ている曲なので、ぜひ聴いてほしいです。
汐田
「甘い記憶」は80年代のアイドルですね。そのへんのものをザァーッと聴いていて、昭和歌謡の女性アイドルを今の20代が昇華して、男がロックバンドでやることで新しいものができるんじゃないかと思ったんです。それに、こういう曲をやっている人はたくさんいるけど、レトロな音で仕上げていることが多いじゃないですか。自分たちはそういうことはしないと決めました。「甘い記憶」は昭和歌謡とかモータウンの匂いがある曲だけど、そういったものに忠実に作ると、その当時の音楽になってしまう。そういう素材を今の技術を活かしてかたちにすると、情報の中身が大きく変わりますよね。「甘い記憶」はそのルールに則った上でやることに意味があると思って作りました。
清弘
今回の僕のイチオシは3曲目の「少女は月夜に夢を見る」です。僕はBye-Bye-Handの方程式のバラードがすごく好きで、またいいバラードを増やすことができたなって。この曲はバンド以外の音を取り入れていて、今までのバラードとは違ったものになっているんですよね。そういう意味でもすごく気に入っています。
汐田
「少女は月夜に夢を見る」は僕も一番好です。僕の中で2020年は人生に於いて自分が一生好きであろう曲というのが分かった年だったんです。そのきっかけになったのは藤井 風さんの「帰ろう」という曲で、最初に聴いた時に久々に“これは感動したわ”という感覚になったんですよ。自分の人生に於いて大事な映画とか曲というのは何度も観たい、聴きたいというものではなくて、大事な瞬間に触れたいものなんですよね。僕の中で「帰ろう」はそのひとつに入るし、この曲を聴いた時に井上陽水さんと安全地帯が共作した「夏の終わりのハーモニー」を思い出したんです。「帰ろう」と「夏の終わりのハーモニー」恐らく今後の僕の人生でもずっと変わらずに好きな2曲で、この2曲には同じ空気感がある。その空気を纏った曲…似た曲ではなくて、同じ空気を纏った曲を作りたいと思ったんです。空気が澄んでるようなイメージだったり、ロマンチックさだったりを表現したいと。「少女は月夜に夢を見る」はそういうところから入っていって、今までのBye-Bye-Handの方程式にはなかった厚いコーラスワークとかバンド外の音とかを使って、頭の中に描いているものを具現化させました。
Bye-Bye-Handの方程式
ミニアルバム『ろまんす快速特急』

OKMusic編集部

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