劇団ノーミーツが第24回文化庁メディ
ア芸術祭にてエンターテイメント部門
『優秀賞』を受賞

劇団ノーミーツ(主宰:広屋佑規・林健太郎・小御門優一郎)が、2021年3月12日(金)「第24回文化庁メディア芸術祭」のエンターテイメント部門にて、オンライン演劇として初となる優秀賞を受賞した。
劇団ノーミーツは「NO密で濃密なひとときを」をテーマに、稽古から上演まで一度も会わずに活動するフルリモート劇団。2020年4月に発足してから2カ月足らずで、長編リモート演劇『門外不出モラトリアム』を上演し、第二弾『むこうのくに』第三弾『それでも笑えれば』と合わせた3公演で、有料にもかかわらず累計14,000人以上を動員した。
また、ピューロランドやHKT48とコラボレーションしたオンライン演劇もプロデュースしており、「不要不急」とされそうになったエンターテインメントの場にオンライン演劇を使った新たな可能性を日々探求。現在コラボも含めた総動員数は3万人を突破している。
文化庁メディア芸術祭は、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において優れた作品を顕彰するとともに、受賞作品の鑑賞機会を提供するメディア芸術の総合フェスティバル。平成9年度(1997年)の開催以来、高い芸術性と創造性をもつ優れたメディア芸術作品を顕彰するとともに、受賞作品の展示・上映や、シンポジウム等の関連イベントを実施する受賞作品展を開催している。
第23回は、世界107の国と地域から3,566点に及ぶ作品の応募があり、文化庁メディア芸術祭は多様化する現代の表現を見据える国際的なフェスティバルへと成長を続けている。また文化庁では、メディア芸術の創造とその発展を図ることを目的に、文化庁メディア芸術祭の受賞作品を国内外で広く紹介する多彩な事業を実施し、海外・国内展開や創作活動支援等の関連事業を通じ、次代を見据えたフェスティバルを目指している。
劇団ノーミーツ主宰:広屋佑規コメント
コロナ禍で旗揚げした劇団が、まさか1年後にメディア芸術祭のエンターテインメント部門で優秀賞をいただけるなんて…!私達が当時、自宅にいながら表現できることを必死に探し、試行錯誤の中でたどり着いた"オンライン演劇"という形は、結果的に3万人以上の方に楽しんでもらうことができました。諦めることなく前を向き、無邪気に歩みを進めることができれば、道は開ける。そう強く感じた1年になりました。
この受賞を糧に、更にオンラインでのエンターテインメントの可能性、追求していきたいと思います。この度は栄誉ある賞をありがとうございました!
審査員からのコメント
新型コロナウイルスの世界的な流行は、我々の生活に大きく影を落とした。どうやって生きていけばよいのか。何を楽しみに暮らせばいいか。立ち上がった大きな疑問符を、どう作品に取り込むか。世界中のクリエイターが頭を悩ませていたなか、彼らの動きは非常に早かった。学校も、職場も、リモート環境が前提となった。美術館へ遊びにいったり、劇場に立ち寄ったり。当たり前だったことが、コロナ禍では非日常となった。その大前提をいち早く取り込んで、エンターテインメントの形でタイムラインに出力したのが、劇団ノーミーツだった。劇場の代わりに、リモート環境そのものを舞台装置とした。まだお手本が存在しない。彼らは、その手法ごと物語を発明したのだ。私のような40代からすると、リモートで交わされる会話は畏まった仕事に限定される。20代、30代の、リモートで普通に遊ぶ感覚が大いに作品に投影されている。それが、何だかとても頼もしく思えた。(川田 十夢)

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