yukaDD(;´∀`)

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【yukaDD(;´∀`) インタビュー】
たくさんの人に支えてもらうことで
アルバムまで作れた

小柄な体型からは想像できないパワフルな声量と圧倒的な歌唱力を誇るyukaDD(;´∀`)が、幼少から親交があるTWICEのMOMOがMVに出演し話題となった「Superhero」などを収録した1stアルバム『21×21』をリリース! 彼女のこれまでの人生を振り返りながら、その魅力に迫った。

友達には“どこまでが芸名なの?”
とはよく言われます

まずはアルバムタイトルの“21×21”の意味から教えてください。

2021年と自分の年齢をかけて、私が歩んできた21年間を凝縮した作品という意味です。

ジャケットはこれまでのように自分で描いたイラストではなく、ご自身の写真ですね。

絵はもともと趣味感覚で描いていて、それをスタッフさんが見て“ジャケットを描いてみたら?”と勧めてくださったのがきっかけで描いてたんです。でも、今回は21年間の集大成として、今の自分を見せたいという想いから写真にしました。

21年間の人生を振り返ってみて、「HIGH SCHOOL FUNK!!!(English Ver.)」はその中でも人生を大きく変えた曲と言えますよね。

そうですね。高校2年の時に音楽プロデューサーのJin Nakamuraさんが実施したオーディションに合格して、その2週間後にロスで初レコーディングしたのがこの楽曲です。初めて作っていただいたから一番思い入れもありますし、これまで一番歌ってきた楽曲でもあるので、今回あえて最後に入れました。

初レコーディングの思い出はありますか?

飛行機も海外もレコーディングも何もかもが初めてだったので、記憶がないぐらい緊張しっぱなしだったことですね。今聴くと声もまだ初々しいです(微笑)。

そこから4年後にアルバムを出すというビジョンはあった?

まったく想像してなかったですね。だから、人生はすごいなって思います。

その後はドン・キホーテでバイトしながら、ずっと音楽の勉強をされてたんですよね?

はい。オーディションに合格したあと、東京の学校に転校してひとりで上京したんです。自分はそれまで歌しか勉強してきてなかったので、もっと社会に出て働くことを勉強したほうがいいと思って学校の近くにあったドン・キホーテでバイトをしながら歌とダンスのレッスンを毎日コツコツ頑張っていました。私の中で修行の期間でしたね。

そこから2020年にデビューするまで、モチベーションを維持し続けられた理由は何だと思いますか?

私にはグラミー賞をとりたいという夢があるので。“夢は絶対に叶うと信じよう!”という気持ちと、デビューまでにJinさんが次々に曲を作ってくださり、それをレコーディングして一曲ずつかたちにできたから頑張れたところもあるかもしれないです。

なるほど。でも、最初から目指すところがグラミー賞というのは視野がとてもグローバルというか。

そこは洋楽を歌ってたからだと思います。もともとは演歌歌手を目指してたのですが、8歳の頃にクリスティーナ・アギレラさんに出会ってからは洋楽にどハマりして。私は一度惚れ込んじゃうとそればっかりになっちゃうタイプなので、そこからは好きな海外アーティストのライヴ映像をYouTubeで観て“自分もこんな歌手になりたい! じゃあ、グラミー賞を目指そう!”って。気持ちはその時から変わってないです。

夢を目指し、高校2年の頃から作ってきたものが収録されたのが今作ですね。

そうです。結果的には、これまで21年間生きてきて感じた愛情がたくさん詰め込まれたものになったと思っています。

今作はM1「21×21」というyukaさんが生まれてからこれまでのストーリーを描いたような楽曲からスタートします。ここでまず、冒頭から演歌のバックボーンを感じさせるコブシを入れた迫力のフェイクに襲われるわけですが。

そこは一番の聴きどころです!(笑顔)

フェイクは感覚でやってるんですか?

そうです。自分の身体からその時に勝手に出た音をそのまま入れています。昔から感覚でやってるんですよ。“こうしよう”とか決めてなくて。だから、ライヴではいつも違う感じで歌ってしまうんですよね。

そして、M2はyukaさんのアーティストネームの“DD”の語源にもなっている“Diamonds”を冠にした楽曲ですよね。

“自分の気持ちさえしっかりしていれば、ダイアモンドのように輝きを放ちながら人生を歩んでいける”という気持ちを歌った曲なんですが、yukaの後ろに“D”をふたつつけたのは、昔から憧れていたのが“Diva”で、私は4月生まれなので誕生石が“Diamond”で…あとは、食べ物の丼物が大好きだから、その“Don”とか、“D”にまつわるものに縁があったからです。“D”がふたつあったほうが語呂もいいし、外国の方は“DD”のほうが呼びやすいと思ったので、名前の後ろにふたつ並べました。で、さらにその後ろに顔文字を入れたのは、たくさんいるアーティストの中で自分を見つけてもらうためにはインパクトがあったほうがいいかなという想いと、外国の方に日本のカルチャーを紹介する意味も込めてです。周りにない名前なので、友達には“どこまでが芸名なの?”とよく言われますね(笑)。

M3「#goals」はフジテレビ系情報番組『とくダネ!』で披露した生歌唱が話題となった曲ですね。

反響は大きかったんですけど、自分が小さい頃から観ていた番組だったので、初めてロスに行ってレコーディングした時以上に緊張しました(笑)。

M4「Jealousy」は今作の中でもジャパニーズなR&B寄りですね。

曲調がそうですよね。この曲は失恋ソングで、大好きな人がいなくなったあとに立ち直れなくて、嫉妬心に苦しんでいる感情を表した楽曲になっています。自分はまだそういう恋愛はしたことはないんですけど。

…本当ですか?

いや、ほんまにないです(笑)。ないんですけど、歌ってると切なくなる楽曲ですね。

続くM5「Changes」はゴスペルのような雰囲気で始まり、後半にいくに従ってこってりとしたフェイクが耳に絡みついて離れないバラード曲で。

そこは作戦です! フェイクは練習した上で、歌う時は抜いてリラックスしてやるというのが自分のスタンスで。

M6「blackboard」ではラップも披露していて、リリックの中の《ヒジキを食べたら》がいいフックになってるんですが、ここはなぜヒジキに?

ひじきが好きなんです! 一番好きな食べものなんですよ。この曲は朝を歌っていて、私的には朝食と言えばご飯と目玉焼きとひじきなので、みなさんにも共感してもらえると思ったんですが。

歌詞はyukaさんの日常生活そのまんま?

そのまんまです。朝は髪ボッサだし、電子レンジもよく使うし、普段の私の日常が一番出てますねなので、分かりやすい歌詞になったと思います。曲のタイトルは“黒板”という意味で、黒板のように人生も日々塗り替えられていくこそ、一瞬一瞬は美しいものなんだということを表現した楽曲になってます。
yukaDD(;´∀`)
アルバム『21×21』【初回盤】(CD+DVD+ブックレット)
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OKMusic編集部

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