小池徹平&堤幸彦が舞台『魔界転生』
のゆかりの地、島原・天草を巡り、祈
りを捧げる コメントが到着

2021年4月に愛知・刈谷市総合文化センターで開幕し、続けて、島原・天草がある九州の福岡・博多座で4月中旬から、その後、5月に東京・明治座、6月には大阪・新歌舞伎座で上演される、舞台『魔界転生』。本公演に出演する小池徹平と演出の堤幸彦が、作品ゆかりの地、島原(原城跡)・天草を訪れ、舞台の成功祈願を行った。この度、九州の地より二人のコメントが到着した。
1967年(昭和42年)に『おぼろ忍法帖』として単行本化された、山田風太郎の人気伝奇小説を舞台化した本作。10万人の動員を記録し、大ヒットとなった初演から2年4カ月、今回、待望の再演となり、演出を再び堤が手掛け、脚本はマキノノゾミが担当する。
魔界から蘇った剣豪に果敢に立ち向かう主演の柳生十兵衛役は、上川隆也が初演に引き続き務める。また、十兵衛たちに立ちはだかる最大の強敵・天草四郎役は、小池が今回初参加し、演じる。天草四郎の姉・お品役に藤原紀香、「真田十勇士」の生き残り・根津甚八役に村井良大、十兵衛の弟・柳生又十郎役に木村達成、魔界衆・田宮坊太郎役に田村心、柳生衆・小栗丈馬役に岐洲匠、柳生衆・戸田五太夫役に宇野結也、魔界衆・荒木又右衛門役に財木琢磨、軍学者・由比正雪役と刀鍛冶・叢雲常陸役に山口馬木也、二刀流の剣豪・宮本武蔵役に渡辺大、さらに、黄泉の世界から蘇った淀殿役に浅野ゆう子、十兵衛の父・柳生宗矩役に松平健、華と実力を兼ね備えた豪華なキャストが一堂に揃った。
(左から)小池徹平、堤幸彦
本作では天草四郎が「魔界転生」という妖術を使い、錚々たる剣豪たちを甦らせ、幕府への復讐を誓う。その天草四郎役を演じる小平、そして演出の堤が島原・天草を巡り、慰霊・鎮魂の祈りを捧げ、舞台の無事安全成功を祈願した。
ゆかりの地巡りは、本作の中でも描かれる「島原の乱」の主戦場となった長崎県南島原市の世界遺産・原城跡に始まり、熊本県天草市にある天草キリシタン館や天草四郎公園、天草四郎ミュージアムなどを訪れた。小池と堤は、天草四郎のものと伝わる墓に手を合わせ、原城跡では383年前(1638年)の落城に想いを馳せ、改めて亡くなられた皆様方を悼み、掌を合わせたとのこと。
天草四郎役:小池徹平 コメント
小池徹平
(「島原の乱」は)実際にどんなものだったのか、どれくらい激しい戦いだったのかなって思いますし、原城跡に来ることによって、ああこういう所だったんだ、っていう想像が、はるかに膨れ上がった気がします。舞台で表現するにあたっては、今日は非常に大事な一日になったのではないかと思います。天草四郎を演じる者として本当に光栄です。
コロナ禍で舞台が中止になるということも経験していますし、この状況の中で、初日の幕を開けるまでがどれだけ大変なのか、そこに向けて今は気を付けるべきことがすごく多くある思います。最後まで気を抜かずに、やらせていただくつもりですし、何より今、こうやって(実際に天草四郎が立った)この場所に来られているので、確実に一歩ずつ、初日に向けて歩みを進めているんだっていう実感もすごく沸いています。
演出:堤幸彦 コメント
この空気、太陽、海の風、におい、鳥のざわめき、この時期ですと、そろそろ桃や桜も芽吹き始める、自然の力みたいなのものを感じますし、383年前もきっと同じだったと思います。そこで、天草四郎を筆頭に数万の一揆軍が、ここで世界を揺るがすと言ってもいいくらいの決起をした、この平和な空気の中でそれが行われたっていうことが、舞台を作っていく上で重要なスタートポイントになるんじゃないかなと思っています。
(コロナ禍は)舞台を表現していくためには非常に否定的な条件、状態ではありますけれど、その中でも知恵を振り絞り、エンターテインメントの力を皆さんにお見せしたいです。前回は人間のマンパワーでもって舞台を大きく動かしていくステージでしたが、今回は、例えば多面的に動き回るLEDの映像や、かなりハイテクな舞台にすることにより、人と人との接触を少しでも減らしていったり、今の時代に適応する、変化した令和版での再演という風に考えています。
(左から)小池徹平、堤幸彦

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