バンドとソロの両輪で表現を磨く、期
待のシンガー/トラックメイカー・ま
んくも。ズカイとAllancmoで目指す理
想の音楽とは

目指すはくるりやフジファブリックのような存在
ーまんくもさんが初めて衝撃受けた音楽はなんですか。
なんなんやろこれ?と思って、ずっと頭の中でグルグルしたのはQueenの「Bicycle Race」ですね。親が好きで車の中でよくQueenとSMAPが流れていたんですけど、「Bicycle Race」はほとんど<Bicycle>のワンフレーズだけでできている曲で、意味わからんなって思って。体に染み付いてるってゆう意味では、パッと思い出す曲ですね。
ーでは、自発的に音楽にのめり込んでいったきっかけは?
それは小4、小5ぐらいの時、クラブ活動で学校の先生の車に乗った時があって。そこでかかっていたスピッツを聴いた時です。そこでスピッツの良さを再確認したのと、あとは友達に教えてもらったKICK THE CAN CREW。MCUのソロを聴かせてもらったり、KREVAを聴いたりして、それが自分の中で音楽を能動的に聴くようになったきっかけだと思います。
ー当時その音楽に惹かれた理由はなんだと思いますか?
メロディです。今でも同じなんですけど、メロディとそのメロディを取り巻くサウンドの空気感に惹かれます。歌詞に引っ張られてるのかもしれないですけど、「ロビンソン」を聴いたら一発目のイントロで想像力が膨らむというか、違う景色が見えてきて、何かに包まれるみたいな感じがある。今聴くと昔を思い出すところもあるし、「ロビンソン」の暗い空気感が僕は好きですね。
ー言い換えればそうした想像力を掻き立てるような楽曲こそ、自身がバンドやソロで作りたい音楽でしょうか。
そうですね、話してみるとそうやなって思います。“映像が見える様な音”って言ったら大それているかもしれないですけど、シンセサイザーの音とかギターの音色で、何か景色が浮かんでくるような曲を想像して作っている気がします。
ー初めて楽器を手にしたのはいつですか?
高校で友達に誘われて、軽音楽部に入った時。そこで初めてギターを練習しました。
ーその時にはもう将来音楽活動をやりたいと思っていました?
いや、中学校の友達と同じ高校に受験することになったんですけど。そこそこ勉強頑張らないと行けない高校だったので、お互いが受かったら軽音楽部に入ってくれと、その友達から言われていたんですよね。元々カラオケに行った時に歌が上手いとは言われていたので、人前で歌う自信はそんなにないけど、誘われたから入るかって感じでいて。もし僕だけ受かったらサッカーでもやろうかななんて思ってたくらいなので、本当にたまたま始めた感じでした。
ーホームページを見ると、ズカイが本格的に始動したのが2016年頃ですね。
大学に入ったと同時に、自分が組みたいと思っている人に声をかけて、そこから抜けたり増えたりして始まった感じです。1、2枚デモみたいなものを作ったりはしていたんですけど、17年になって一番最初のミニアルバム(『スポットライトの裏側から』)を出して。そこで初めて自分達が一緒にやりたい人を呼んで、リリースイベントをやったりしましたね。
ー結成した段階で、このバンドで表現したい音楽やビジョンはありましたか。
17年のファースト・ミニアルバムを作った時には、海外のReal Estateをベースに、自分のやりたい音楽を作っていきました。あと、今でもそうなんですけど、存在としてフジファブリックやくるりみたいになりたい気持ちは漠然とありました。