【りあら インタビュー】
“あぁ、いちごタルトの子?”って
広がるのが目標
みんなを笑顔にする
アーティストになりたい
今作には表題曲を含む3曲が収録されていて、2曲目の「すべてのことにありがとう」はもともとファンの方が作ってくれた詩がモチーフになっているそうですね。
そうなんです。だから、もちろんファンの方のことも思い浮かべながら歌っているんですけど、私が聴いた時に一番に頭に浮かんだのは家族のことでした。アイドルを続けられているのは、お母さんが送り迎えをしてくれたり、おばあちゃんがライヴに応援しに来てくれたり、みんなが協力して手伝ってくれているからなので、この曲は家族に対しての想いも乗せて歌っていきたいです。
りあらさんが特に好きなフレーズは?
出だしの《なかなか言えないけど/てれくさいんだけどね/あなたにありがとう/感謝しています》ってところが好きなんですけど、お母さんに直接“ありがとう”って言えない時があるので、初めて歌った時には“りあらの想いが伝わってるんかな?”って思うくらい共感してビビッときました。
《歌いたい踊りたい/だからずっと/わたしのそばにいて》という歌詞もありますし、今のりあらさんの気持ちと、今後のりあらさんをつないでくれる曲になりそうですね。あと、今作を聴いてりあらさんの歌声は初々しくも落ち着きがあって素敵だなと思いました。ご自身では自分のどんなところが魅力だと思いますか?
そう言ってもらえて嬉しいです。自分で思う魅力は難しくて思いつかないけど、ファンの方によく“癒しヴォイス”って褒めてもらうので、それかな?(笑) でも、お母さんには“最近のあんたは全然癒しヴォイスじゃない”って言われるんです。
それはどうしてでしょう?
“頑張ろう!”っていう気持ちが前に出ているのはいいことだと思いますよ! 3曲目の「#ニジツキヌケル」の“#”はハッシュタグですか?
この曲は私が住んでいる京都の「京都の通り名の唄」をイメージした曲で、“#”はハッシュタグに見せかけた碁盤の目なんです。レコーディングは早口になるところもあってちょっと大変でした。
サウンドはクラブミュージックっぽくて、今作の中ではテンポも速いですもんね。
はい。でも、今まで歌ってきた曲の中でもすごくノリやすくて好きなので、こんなカッコ良い曲を歌わせてもらえて嬉しかったです。京都の良さを歌にして、それをりあらが歌って伝えていくのはすごいことやと思いました。
2月17日にCDとして全国でリリースされて、率直にどんなお気持ちですか?
正直に言うと、ちょっと焦ってます。2月は自分の誕生日もあるので生誕祭もあるし、やらせてもらうことが今までより増えてきて。ライヴが増えたらカバーを交えながらセットリストを変えていくんですけど、まだレパートリーが少なくて…。新しく練習する曲が増えたり、ひとりでステージに立つので緊張します。
“頑張ろう!”っていう気持ちが大きいからこその不安ですよね。不安がある中でも背中を押してもらった言葉はありますか?
アイドルをやっている友達に“りあららしくやったら大丈夫やから自信持って頑張って!”って言ってもらって元気が出ました。年齢よりも大人っぽいって言われることがあるんですけど、本当はすごく落ち着きがないんです(笑)。今日は緊張してるけど、よく大きい声を出してはしゃいだりもしますし、普段はずっと笑ってます。お父さんもアドバイスしてくれて“こんな曲を歌ったらいいんじゃないか”って運営さんに話をしている時もあるんです(笑)。もともとアイドルに詳しかったわけでもないのに、りあらがアイドルを目指してからはオーディション番組を観て“この子たちはこんなに練習して頑張ってるのに、お前はこんなんかー!”って喝を入れられたり、“このままじゃあかんな”って言われることもあって厳しいけど感謝してます。
そんなご両親の影響で聴くようになった音楽はありますか?
HoneyWorksさんです。もともとアイドルが好きやからハロー!プロジェクトさんの曲ばっかり聴いてたんですけど、HoneyWorksさんの曲をアイドルの方がカバーすることもあるし、お父さんに教えてもらってからライヴでも歌っています。
他にどんな曲をライヴでカバーしているんですか?
4歳の時にピンク・レディーさんの曲を歌ったことがあります。あと、こぶしファクトリーさん、アンジュルムさん、鈴木愛理さん、あいみょんさんなどをよく歌うんですけど、好きな曲を歌うのは楽しいです。
これからどんなアイドルになっていきたいですか?
歌もダンスもできて、みんなを笑顔にするアーティストになりたいですあと…ドッキリをしてみたいんです。
ドッキリ!?
特別なイベントの時に急にみんなが知らない曲を披露して驚かせてみたり…あっ、“ドッキリ”じゃなくて“サプライズ”ですね(笑)。ライヴを観てくれるみんなに楽しんでもらいたいので、そんな面白いこともやってみたいと思ってます。
ソロデビューというひとつの目標を叶えましたが、今後の目標は何ですか?
めっちゃ大きいことなんですけど、誰もがりあらのことを知ってて、りあらの話になったら“あぁ、いちごタルトの子?”って会話がいろんなところで広がるのが目標です。デビューシングルはその目標に近づく一歩になったらいいなと思ってます。今、応援してくれるファンの方や家族の期待に応えられるように頑張っていくので、これからもよろしくお願いします!
取材:千々和香苗
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シングル「いちごタルトが食べたくて」2021年2月17日発売
築音堂
リアラ:京都在住の歌とダンスがとにかく好きな13歳の女の子。4歳よりモデルデビューし、10歳頃にSHOWROOMを開始。2020年には『アイドルソロクイーンコンテスト』の全国大会で入賞を果たす。また、アイドルユニット・民謡女子ハピネス組の中心メンバーとしても活躍中。21年2月にデビューシングル「いちごタルトが食べたくて」をリリース。りあら
「いちごタルトが食べたくて」
MV