【EUPHORIA インタビュー】
今までとは違う大人の僕らを
見せることができる
キラキラとは違う僕らの面を
たくさん出せる歌詞になった
さて、新曲「Be my lover」ですが、これまでとはタイプの異なる曲ですね。
海憧
そうなんです。しかも、作詞はwacciの橋口さんなんですよ。最初に歌詞が送られてきた時、“えっ、まさか!? あの橋口さん?”ってみんなで大騒ぎになりました(笑)。
詩織
最初に聴いた時に、真っ直ぐで力強い曲だと思ったんです。でも、MVではこれまでにないくらい笑顔を封印しているんですよ。今までとは違う大人の僕らを見せることができる歌詞ですし、キラキラとは違う僕らの面をたくさん出せるんじゃないかと思っています。
碧井
メロディーはとてもきれいだったのですぐに伊秩弘将さんの曲だって分かりました(笑)。歌詞も儚いだけじゃなく、強さもあって、この“好きなんだ”という真っ直ぐな気持ちはEUPHORIAだからこそ歌えるって思ったんです。橋口さんからも等身大の僕たち…“大人っぽいけれど、純粋で真っ直ぐというのはEUPHORIAを想って書いたんだよ”とおっしゃってくださったのがとても嬉しかったです。
MVの撮影はいかがでしたか?
海憧
2ndシングルの時から同じ監督に撮影していただいているので、ひとりひとりの良さをすごい引き出してくださっているんですよ。実は監督から気怠そうにしてほしいってお願いをされたんですけど、“EUPHORIAは王子様がコンセプトだからガラが悪くなっちゃダメだしなぁ”と悩んだんです。でも、俺ってそういイメージもあるから振り切ってやってみてもいいのかもと思って表現してみました。
すごく新鮮ですよね。
海憧
そう思ってもらえると嬉しいですね。
翔咲
今までは心から笑ったり、楽しいという気持ちで撮影をしていたんですが、今回は笑顔がないんですよ。なので、大人っぽい僕たちを観せられた気がします。僕のソロカットではグラスを持って窓際に座っているんですが、少し憂いのある表情を浮かべているんです。自分になかったものが芽生えた気がしていて、20歳の色気が出てきたんじゃないかなと思います!
海憧・詩織・碧井
…。
海憧
出てたよね?
碧井
…ちょっと分からないな。
みんなは翔咲さんが大人になっちゃうのが嫌なんですよね(笑)。
海憧・詩織・碧井
はい!(笑)
海憧
早く大人になろうとしないで!
翔咲
え~! 僕は葉巻が似合うダンディな大人になりたいのに!
海憧
それ、目指すところ違うから!(笑)
曲に話を戻しましょう(笑)。歌詞の恋愛観には共感できました?
海憧
俺のパートで《自分勝手に 大事にしすぎてた》という歌詞があるんですけど、そこはとても共感しました。俺、ファンの人が喜べば嬉しいので、そのことを一番に考えてしまうんです。でも、そうすると“あなたはどうしたいの?”って思われてしまうんですよね。そういう面で後悔しちゃう主人公には共感できました。
詩織
僕は逆に共感ができなかったんですよ。好きな人に対して《僕なら君を泣かせない》っていう自信が持てないんです。なので、この主人公になりきって歌いました。
詩織さんって頼り甲斐があるし、しっかりしているのに、なぜ自信がないのしょうか?
詩織
性格かな?(笑) イベントの時とかもみんなに“大丈夫だった?”って訊いちゃうんですよ。
海憧
うたさん(詩織叶逢の愛称)はいつもばっちりできているし、とても頼りになるし、“どこが不安になるんだろう?”って思うくらいなんですよね。
碧井
うたさんはみんなを引っ張ってくれるというよりも、やさしく点呼をかけてくれるんですよ。僕は大雑把なんですが、うたさんが慎重派だから助けられているんです。僕は四角い場所を丸く拭くタイプなので、そこはしっかりしてうたさんを支えなくちゃって思いますね。
詩織
その余ったところは僕が拭くから大丈夫だよ(笑)。
全員
やさしい~!
さて、常にいろんなアーティストから楽曲提供を受けていますが、いつか一緒にやってみたいと思うのは人は?
海憧
そんな大それたことは!(笑)
翔咲
いただけるだけで本当にありがたいんですけど、欲を言うなら…僕は椎名林檎さんが大好きなのでいつか一緒にお仕事ができたら嬉しいです!
海憧
えぇ~! それで言うなら、俺は永遠の憧れである矢沢永吉さんに! EUPHORIAのことを知ってくれることだけでも嬉しいですし、もし書いてくれるとしたらどんな歌詞をかいてくれるのかすごく楽しみです!
碧井
僕は楽曲提供ではないんですけど、蜷川実花さんに写真を撮ってもらいたいです。あの世界感に僕たちがどう染まれるのかが興味深いです。
詩織
僕はニコニコ動画で育ってきたので、いつか米津玄師さんやまふまふさん、YOASOBIのAyaseさんなど、ボカロPとして活躍していた方に曲をいただけたら最高です!
それぞれの個性が爆発しそうですね。さて、2021年はどんなことをしたいですか?
海憧
2020年は本当に我慢の年だったので、今年は毎日でもライヴがしたいですね! まだ難しいとは思うんですが、ライヴがやれるようになったら“もうしなくてもいい!”って言われるくらいやって、みなさんと会いたいと思っています!
取材:吉田可奈