ダンスを通して未知の出会いが生まれ
る場「横浜ダンスコレクション2021」
詳細決定、映像上映も有り

「横浜ダンスコレクション2021」が2021年2月4日(木)~2月21日(日) 横浜赤レンガ倉庫1号館および屋外広場、横浜にぎわい座 のげシャーレにて行われる。1996年に始まった「横浜ダンスコレクション」は、国内外の振付家やダンサーたちの創造・交流の場を設け、彼らの飛躍・発展を促してきた。日本を代表する国際ダンスフェスティバルとなった今も常にチャレンジを続ける。
YDC2019 下村唯 『亡命入門:夢ノ国』 Photo 塚田洋一
本年度は「Conciousness/PLAY/ Fantasy」をコンセプトに掲げ準備を進めてきた。感染症拡大により海外アーティストの来日は不可となったが、このフェスティバルの原点であり心臓部であるコンペティションを始め、公演、映像上映、関連企画などを実施する。
YDC2020 橋本ロマンス 『サイクロン・クロニクル』 Photo 大野隆介
まずは若手ダンスアーティストの登竜門として位置づけられるコンペティションII 新人振付家部門(2月4日~5日)、コンペティションI(2月6日~7日)を開催。受賞者公演(2月10日~11日)では前々回(2019年)のコンペティションI審査員賞受賞者の下村唯『亡命入門:声ノ国』(世界初演)を、ダンスコネクション(2月10日~11日)では前回(2020年)のコンペティションII最優秀新人賞に選ばれた橋本ロマンス 『デビルダンス』(世界初演)を披露する。在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本との共同プロジェクトであるダンスクロス(2月13日~14日)では、梅田宏明 『while going to a condition』、岡本優 『チルドレン 2021』を上演。
梅田宏明『while going to a condition』 Photo S20
YDC2019 岡本優 『マニュアル』 Photo 塚田洋一

来日が叶わなくなったアーティストの映像上映も行われる。アラン・プラテル les ballets C de la B 作品集(2月12日~13日)では、『Out of Context – for Pina』(2010年初演)ほかベルギーの鬼才プラテルの代表作4本を上映。キム・ジェドク『Darkness Poomba』(2月14日)は、韓国の伝統的な「乞食歌(プンバ)」を扱った2008年初演の代表作を「横浜ダンスコレクション」のために映像化したもの。なお映像上映はVOD配信も行われる。
アラン・プラテル『Out of Context-for Pina』 Photo Tsukada Yoichi
キム・ジェドク『Darkness Poomba』

その他にも、野外広場で繰り広げられる青空ダンス、北村明子がファシリテーターを務める振付家のための構成力養成講座(2月20日~21日にワークイン・プログレスを開催)、日本ダンスフォーラムによるJaDaFoダンスシンポジウム2021「コンテンポラリーダンスを巡って」(2月12日)という多彩なプログラムが用意されている。
横浜ダンスコレクション2021 チラシ裏
なお今回の各公演および一般上映は、各会場キャパシティの50%の座席数で開催。また横浜赤レンガ倉庫1号館では、新型コロナウイルス感染予防のため「横浜市文化施設における新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン(令和3年度1月15日改訂 公表版)」に沿って、新型コロナウイルス感染症対策に取り組む。
多くのダンスを観て、知って、より深く楽しむことで、新たな価値観を呼び起こされる。「横浜ダンスコレクション」とは、そんな刺激的な体験の場である。今回は厳しい状況の中での開催となるが、観客にとっても、アーティストにとっても新たな出会いが生まれるに違いない。
【動画】横浜ダンスコレクション2021:Festival Statement
文=高橋森彦

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