柴田 淳

柴田 淳

【柴田 淳 インタビュー】
このアルバムを聴き終えたあと、
必ず泣いてしまう

その時に感じている心の陰の部分をそのまま歌詞にし、歌い続けている柴田 淳。待望のニューアルバム『蓮の花がひらく時』も例外なくディープで、思わずその世界観に引きずり込まれるような一枚に仕上がっている。初めて冨田恵一など、新たなアレンジャーを入れて作り上げられた“自信作”と語る今作について、たっぷり話してもらった。

肩の力が抜けた、
新しいアルバムになった

ニューアルバム『蓮の花がひらく時』は、柴田さん曰く“自信作”なんですね。

そうなんです。実は、私自身が柴田 淳の音楽に結構満足してきちゃって、正直なところ満腹感があったんですよね。だからこそ、もうそろそろ好きな音楽をやってもいいのかなって思えたんです。今まではこだわりを存分に音楽に詰め込んでいたんですが、これからは今までの柴田 淳を捨てるわけではなく、作った曲を育てていくのも大事なんじゃないかなって。

いい意味で、ひと区切りついたんですね。

そうかもしれないですね。今回のタイミングで新しいディレクターさんとタッグを組んだんですよ。その方がたくさんの人脈を持っていて、新しいアレンジャーさんを多く紹介してくださったんです。新しい風を入れることで、また違う世界感が見せられるんじゃないかと。その新しい出会いで生まれたアレンジャーの方々との相性が良かったらしく、いい曲がたくさんできたんです。

素敵な出会いだったんですね。

はい。今までは自分の内面を深いところまで抉り出して書いていた部分があったからこそ、完成してから聴き直すことがつらすぎてできなかったんです。でも、今作はいろんな人のエッセンスが入っているから、楽しく聴けたし、出来上がってからはやりきった感じもあって…今までは制作が大変すぎて、終わったあとは“大変だった~!”と号泣するのが恒例だったんです(笑)。でも、今回は初めて嬉し涙が出てきてびっくりしました。いい意味で肩の力が抜けた、バラエティーに富んだ、新しいアルバムになったんじゃないかと思っています。

デビュー20周年を迎えるにあたって、そう思える作品ができたのは大きなことですよね。

そうですね。今までは自分が苦しくならないように精いっぱいやってきましたが、結果的にそれが正解なのか分からなかったんですよね。だから、胸を張って“自信作です!”とは言えなかったんです。でも、今回はとにかく多くの人に聴いてもらいたいんですよ。それもあって、初めて“自信作”と言うことができました。

今回は初めてのアレンジャーさんとのお仕事を多くされているわけですが、やはりそのことが大きかった?

今まで苦悩した中で一番大変だったのが、セルフプロデュースだったんです。セルフプロデュースとはいえ、アレンジャーさんもプロデュースを仕事としてやっているからこそ、どうしても意見がぶつかってしまっていたんですよ。小心者の私は引いちゃいけないところで引いてしまったり、引かなくちゃいけないところで引かなかったりしていて、すごく精神力を使っていたんです。でも、今回は新しい柴田 淳を見つけたいと思っていたので、むしろプロデュースしてほしいと思うことができたんですね。そこでコーラスを入れるとか、今までチャレンジしてなかったことをやってみたりと、自分のアイディアでは到底思いつかなかったことが実現できて、全てを新鮮に感じることができたんです。

その中でも、冨田恵一さんと一緒に制作されている曲が3曲もあることに豪華さを感じました。

本当に豪華ですよね。ずっと冨田さんとやってみたかったんですけど、まったく伝手がなくて実現することができなかったんです。でも、今回のディレクターさんがつないでくれて、その夢を叶えることができました。

スムーズに楽曲を制作することはできましたか?

最終的には納得できたし、素晴らしい曲になったんですが、“プロデュースとは何か?”ということを考えるいいきっかけになりましたね。冨田さんにはしっかりと世界観があるからこそ丸投げでお願いをしたんですが、コロナ禍のせいでちゃんとお話することができていなくて、曲のとらえ方に相違があったんです。プロデュースとはいえ、冨田さんの作品にそのまま染まるのではなくて、柴田 淳は柴田 淳であった上で、冨田さんに調理されてみたいと思っていたから、しっかりと話し合って曲を詰めていきたいとお願いして、スケジュールを調整してもらったんですね。そこで音質のことをはじめ、いろんなお話をさせていただいた時に、冨田さんには冨田さんが思い描く音があったので、やっと納得することができたんです。ちゃんと話をして分かり合うことが何よりも大事なんだということを再確認しましたね。
柴田 淳
アルバム『蓮の花がひらく時』【初回限定盤】(SHM-CD+CD)
アルバム『蓮の花がひらく時』【通常盤】(CD)

OKMusic編集部

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