ふぉ~ゆ~の2021年の目標はCDデビュ
ー! 『ENTA!3 4U.Zeppin de SHO
W』東京公演がいよいよ開幕

ジャニーズの異色&人気グループふぉ~ゆ~(福田悠太、辰巳雄大、越岡裕貴、松崎祐介)による年末恒例の単独ショー『ENTA!3 4U.Zeppin de SHOW』が横浜3DAYS(2020年12月14日(月)~16日(水))を経て、ついに12月19日(土)東京にて開幕する。
本作は歌って踊ってコントにゲームにと様々なコンテンツを全力でやり、それらを生カメラでずっと映しっぱなし、楽屋での着替えまでも楽しんでもらおうという、バラエティの様々な要素を詰め込んだ舞台エンターテインメントショー。このゲネプロ(通し稽古)が前日、東京・Zepp DiverCityにて行われた。
ゲネプロの前に行われた写真撮影では普通は撮られる側はあまり喋らないものだが、ふぉ~ゆ~は違う。「お忙しい中、お越しくださりありがとうございます。ふぉ~ゆ~です!」「ENTA3! でございます!」「僕らが噂のふぉ~ゆ~です」「ジャニーズ歴22年です! 哀愁を感じるでしょ!?」などと口にして取材陣を笑わせていた。
その後、取材会が始まった。客席中央通路際に座る女性リポーターに「この距離でも美人さんだってわかりますね」と持ち上げるも「この距離だからそういうんでしょ(笑)」と返されてニヤリと笑う4人。
まずは先に行われた横浜公演の反響を聴かれると、福田は「もうすごいもので、海外からも反響がくるんじゃないかという勢いで。ギリギリのところでまだ来てないくらい」と笑いを誘う。だがコロナ対策もあって配信も行った公演だけに辰巳は「海外の人も見ていただいているかもしれないこの『ENTA!』。明日からの東京公演も配信がありますので、いろいろな場所から観ていただきたい」と笑顔を見せた。
今回のショーのこだわりを聴かれると「ふぉ~ゆ~らしさ」と福田。「ふぉ~ゆ~らしさとはちゃんとふざけること! 真面目にふざけることですね」と答えると辰巳も「ジャニーズに入って22年、ありとあらゆるエンターテインメントをやらせていただきましたから、ふぉ~ゆ~が今だからこそできるエンターテインメントをぎゅっと詰め込んでいます。例えるなら、ふぉ~ゆ~からのちょっと早い福袋。開けたら何が出てくるのか分からない、そんな驚きのあるステージを、でも必ず価値のあるステージをお見せします」と言うと「僕たちも毎回毎回、何が起きるか分からないですからね」と福田が合いの手を打つ。
松崎さんの「うさぎ跳び」実演中!
「横浜公演ではやはり彼が暴れましてねえ……」とメンバーが松崎に視線を送る。「予定の時間を大分伸びちゃった日もありましたね」「他のジャニーズのステージだと黄色い歓声が上がるものですが、我々の場合は松崎くんの言動で悲鳴が上がるんです」と口々に振り返るメンバー。それに対して「大丈夫ですよ! もっと聴かせてほしいですね」と松崎がクセになったかのような口ぶりを見せる。なお、その悲鳴の例として福田が「うさぎ跳びをしようという話をした時に、松崎くんはうさぎ跳びを知らなかった。まずここで悲鳴が上がりまして。そこで、思いつくうさぎ跳びをやってみてという事になって」と松崎にその場で再現してもらうことに。すると松崎は床に正座をして両手を前に付き、ばたっと前に跳ぶという奇妙な動きを見せていた。松崎は「これが僕のうさぎ跳びです!」と胸を張って言うも「と言ってますが、本番では“うなぎ跳び”って言ってお客様がエエ~ッと声を上げてしまいました」と辰巳に暴露されていた。
『ENTA!』シリーズでは毎年芸能人をゲストに招くコーナーがあったが、今年はコロナ禍の影響で「ゲストを呼ぶコーナーを無くすのではなく! 僕らのなかから一人がゲストになるというコーナーに変えたんですが……まあ、荒れますねえ」と辰巳が苦笑い。今日は誰かそのゲストになるかをその場でじゃんけんをして決め、どんなゲストがくるかもそこで決める方式なので「誰もどうなるか分からないので、スタッフさんも舞台袖で楽しんでいるし、お客さんにも楽しんでいただけているようです」と語っていた。
(ちなみに横浜公演では男性アイドルから宇宙人まで、幅広くゲストをお招きしたとのこと。日本一ケバブを売る大御所俳優、という方もお招きしたらしい(笑))
「コロナ禍の中でどうしたらお客さんを楽しませることが出来るのか考えた結果、もっとおもしろくなりましたね。ピンチをチャンスにしてしまうふぉ~ゆ~、これですよ!」と辰巳が満足気に語る。その言葉に越岡らが乗っかりお決まりの「サンキュー! サンキューでーす!」で話をまとめていた。
逆に一番大変だった事は? との問いに松崎は「新曲が3曲増えたこと。この公演で新曲が1曲、2曲増えるならまだ分かりますが、3曲増えると歌詞と振りが連動しない!」と言い放つと「初心者かおまえは!」とツッコミが入るが「ジャニーズ23年目に突入しました」と悪びれず返す松崎。さらに「今回、嵐に勝ったと思う」と謎の言葉を発した松崎に「その心は?」と詰め寄るメンバーに「ストーム、ストーム、ストーム……」とさらに謎の返しをして、会見を混乱の渦に巻き込んでいた(笑)。「横浜でもこんな感じだったので、皆さんマツが喋るとマツのことをにらむんです(笑)」と半ばあきれたように辰巳がつぶやいていた。だが、着ている薄いピンクの衣裳が「嵐っぽい」と指摘されると「嵐にあやかりたいなと思って」と福田がすかさず話を繋ぐ。「2021年は嵐のようなグループになりたいですからね!」「嵐を巻き起こしたいですしね」と話し出すも、最後はやはり松崎の「ストーム、ストーム……」でさらに混乱させていた。
ふぉ~ゆ~のオリジナル曲がさらに3曲増えたということで「CD化したい気持ちはあるか?」と問われると「ある! ある! 22年前からデビューしたいって思ってますから」と口々に。越岡は「ふぉ~ゆ~は来年10周年になるらしいんですが、CDを出していないと思い出がなくって」と自虐発言。「これだけオリジナル曲も増えてきたら、どうにかして皆さんの日常で耳に届くようにしたい」と辰巳が口にし、意を決して福田が「2021年、ふぉ~ゆ~はファンの皆様に楽曲を届ける!」と宣言。しかし「ほらやっぱりCDを出したいって言葉が欲しいみたいだよ」と辰巳たちが記者たちの心境を察してコソコソ。改めて福田が「2021年、ふぉ~ゆ~はファンの皆様に感動をお届けするために、CDデビューをする!」と宣言し直し。「このご時世、配信などいろいろな形があるので、僕らは僕ららしいやり方で楽曲を届けられたらいいですね」と辰巳が真面目に語っていた。
(左から)辰巳雄大、松崎祐介
2020年を振り返ってどうだったかという質問に、松崎は「漢字一文字で表すなら“喜”。コロナ禍でステージに立ちたくても立てなかったときから、こうして立ててエンターテインメントを届けられるようになった喜びを込めて」と笑顔を見せる。
辰巳は「“発”。こういう状況になったからこそメンバーの新しい魅力を発見したり、今LINEライブをやらせていただいていますが、僕たちから発信する場を発見することができた。2021年に繋がるいい年になったのでは」とかみしめるように語る。
福田は「“幸”。こういう状況だからこそ小さな幸せに気づく事ができた。今まで当たり前に過ごしていた日常の中に幸せが潜んでいた。それに気づく事ができた」と微笑む。
越岡は「“密”ですね。蜂蜜の“蜜”でもいいですけど……ってのは嘘で(笑)。“楽”ですね。こんな状況下でも判断して会場に来てくださったお客さん。本当は声を出したいけど出せない、でも僕たちと一緒に楽しい時間を共有できる姿を見ると、どんな状況でも楽しめるなぁって感じたので」と、4人それぞれが前向きな言葉を上げていた。
最後は福田が「2021年はさらに飛躍した年にしたいと思います。よろしくオナシャス! では最後に決まり文句をやってもいいですか?」と声を挙げ、「サンキュー! サンキューでーす!」と叫んで楽しい取材会を締めていた。
ゲネプロでは新曲となる「ENTA for you」「Fight Song」「そばにBuddy」の3曲を含め全9曲を熱唱。合間にはメンバーの一人がゲストになるトークコーナ―「日本一さんいらっしゃい」そしてコメディ「仁義なきソーシャルディスタンス」、さらに生着替え中継や「今日のダメンタ」を選び、罰ゲームを行うというコーナーも挟みながら最初から最後までお客さん目線で楽しさをとことん追求するステージを披露していた。ちなみにこの日「日本一さんいらっしゃい」でゲスト役になったのは松崎。「日本一、King&Princeにあこがれ過ぎている男性アイドル」というお題に基づき「キンキ骨ッツの堂本光ジ」というキャラクターとして迷走しまくりのトークを展開し、会場を笑いの渦に巻き込んでいた。
最後にセットリストを紹介しよう。
・ENTA for you
・Scandalous
・haunted house
・Fight Song
・どしゃぶりヒーロー
・そばにBuddy(堂島孝平書き下ろし)
・何度でも
・Everything 4 You
・Thank you for your love
観ているだけで自然と笑顔になれる舞台でした!
取材・文・撮影=こむらさき

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