Editor's Talk Session

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【Editor's Talk Session】
今月のテーマ:
コロナ禍の中で
タワーレコードが起こした変化

今までのタワレコと新しいことが
合わさればもっと面白くなる

タワーレコード梅田NU茶屋町店

タワーレコード梅田NU茶屋町店

千々和
休業期間や自粛期間で新しい取り組みもやりつつ、やっと店舗の営業が再開できた時のお気持ちはいかがでしたか?
さっきも言った新店オープンくらいの心持ちで、スタッフみんなでレイアウトも変えたりしていて。個人的にも込み上げるものがありました。お客さまに来ていただいて、“いらっしゃいませ”“ありがとうございました”っていうやりとりがとても感動的で、改めて感謝した瞬間でした。常に忘れてはいけないことですけど、今もその気持ちが続いていて、“来てくださる方がいかに楽しんで帰っていただけるか?”という想いでやっています。
木原
お店を再開する時はどういった状況で営業をすることになるのか不安もあったんですけど、予想以上に多くの方が来てくださって、来られないお客さまからもかなりの数のお電話をいただきました。タワーレコード(以下、タワレコ)に勤めてから休業は初めての経験だったんですけど、お客さまが来ていただけるのは当たり前のことじゃないんだと改めて思った一日でしたね。
千々和
music UP’sもタワレコさんに置いていただいていて、営業再開後にCDと一緒に写真を撮ってSNSにあげてくれる方もいたので嬉しい気持ちでした。まだまだ油断はできない状況ですが、新宿店では再開後どうでしたか?
村越
新宿店は6月1日からの再開で他の店舗に比べてやや遅れての営業再開でした。他の店舗の様子も聞きつつ、感染対策をどのようにやるのがいいのかっていうのは今も継続しています。イベントがまだできないので、イベントスペースも商品を置く場所として売り場づくりをしたりと、タワレコが昔からやってきた店頭作りに立ち返っての再開でしたね。あと、スタッフとも久々に顔を合わせられて嬉しかったです。
千々和
アーティストから作品を預かって、それがリスナーの手に届くのを日々見届けていると思いますが、そんなみなさんから見て今の音楽業界はどう見えていますか?
村越
大きいテーマですね…今はなかなか実演奏を届ける場がないわけですよね。タワレコでいうとインストアイベントやライヴ事業が関わってくると思うんですけど、そこがなかなか思うようにできない状況だとすれば、我々の役割はいかに音源を届けるかってところだと思います。アーティストさんがライヴができないコロナ禍の中で作った作品も出てきているので、今までのライヴの中から生まれてくる楽曲だったり表現とも変わってくるんですかね。それがどのようにしたらより興味を持っていただけるのかっていうところなのかな?
木原
お店に来られるお客さまは20代の女性の方が特に多くて、その方たちが応援しているアーティストさんのリリースがある日はたくさんのお客さまがご来店されるので、自粛期間や休業期間があったとはいえ、音楽への熱は全然下がっていないと感じています。タワレコは、そういったアーティストを応援するお客さまを応援していこうと思ってます。
アーティストさんがライヴで“CDを出します”って発表するのに併せて私たちが動くこともあって、アーティストさんや音楽業界のみなさんにたくさん助けられて販売してきました。でも、今はライヴが思うようにできなくなっているので、私たちがそこをどうカバーできるのかっていうのが課題だと思ってます。私は今までのタワレコが好きでずっと働いているんですけど、これからは人が集まることが難しい状況なので、今までのタワレコの良いところと、これからアップデートしていくところが合わさったらもっと面白くなると感じています。
寺浦
アップデートという部分ではタワレコが配信のプラットフォームになって、アーティストさんがインストアイベントでやれないことをオンラインイベントとして実施できないかという提案をしています。今は電子チケットサービスのteket(テケト)さんと連携して、商品を買った人だけが観られるイベントを実施していて、渋谷店B1のスタジオから生配信をしたり、収録をしたりと、ほぼ毎日イベントをやっています。今まで渋谷に来られなかった地方や海外のお客さまがたくさんいることに気づかされるきっかけにもなり、300人くらいしか入らない会場でやっているイベントが2,000人~3,000人の方に届くっていうのは、先ほど橘が言った新しいこと、今までやってこれなかったことなんだなと。
石田
自粛期間以降、音楽特番が増えましたよね。それによって旧譜が売れてたりってことはあるんですか?
村越
動き始めてはいますね。テレビでアーカイブ映像が使われることも多いのでそういったメディアの映像や、筒美京平さんが亡くなったことも大きいですし、宮本浩次さんのカバーアルバム『ROMANCE』(2020年11月発表)のリリースだったり、昭和の歌謡曲にスポットが当たっている流れもあると思います。過去のものに目を向けたり、じっくり自分の好きなことを深堀りしていく時間を持った一年でもあるので、それが今後の音楽シーンにつながっていったらいいなと思っています。自分自身もじっくり音楽を聴く時間があって、音楽やカルチャーに対して求めていく気持ちは高まっている実感があります。
寺浦
映像作品や書籍など、時間をかけて楽しむ商品への注目も高まっていると思いますね。
石田
アーティストにインタビューをしていると、自粛期間に10代の頃に好きだった曲を聴いて“改めてロックが好きだ”と実感したと語っている人もいて、それはリスナーも同じなんじゃないかと思いますね。
千々和
サブスクが普及して音楽を聴く機会が増えた方もいると思いますが、そこから掘り下げてみると必ずCDに行き着くと思うんです。“CDはなくなる”と何度も言われてきましたが、今後はその台詞が古くなっていくんじゃないかなと。店舗としての今後の動きについてはいかがですか?
村越
渋谷店同様、イベントですね。新宿店でも徐々に再開しようとしています。お客さまがアーティストと触れ合う機会を取り戻しつつ、新宿店は10Fにアナログの専門フロアーもあるので、パッケージを手に取る喜びや贅沢もしっかり届けていきたいと思っています。若い方の姿が一番目立つ時間もあるし、最近ではレコードプレイヤーを買う方もいるので、店舗ならではのフロアーを活かしていきたいですね。
タワーレコード 新宿店 10階 「TOWER VINYL SHINJUKU / タワーヴァイナルシンジュク」

タワーレコード 新宿店 10階 「TOWER VINYL SHINJUKU / タワーヴァイナルシンジュク」

■タワーレコード 新宿店
東京都新宿区新宿3-37-1 フラッグス7~10F
https://twitter.com/TOWER_Shinjuku

■タワーレコード梅田NU茶屋町店
大阪府大阪市北区茶屋町10-12 NU chayamachi 6F
https://twitter.com/TOWER_NUchaya

■タワーレコード福岡パルコ店
福岡県福岡市中央区天神2-11-1 福岡パルコ 6F
https://twitter.com/TOWER_Fukuoka

■タワーレコード オンライン
オフィシャルページ
https://tower.jp/

■『LIVE FORCE, LIVE HOUSE. Project』
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http://liveforcelivehouse.com

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