東信率いるAMKKによるPaludarium Ta
chiko & Yasutoshi
クリエイティブ集団「AMKK(東信、花樹
研究所)」
世界中に足を運び、訪れた土地よりインスピレーションを受けゲリラ的に花屋をオープンするプロジェクト「FLOWER SHOP KIBOU」をはじめ、花と人が交わる瞬間美を切り取る写真作品群「FLOWER AND MAN」、成層圏に花や盆栽を打ち上げるドキュメント作品「EXOBIOTANICA」など彼らがこれまで実現してきたアートワークは制作物に表現を止めることなく、常にそれを囲む人や空間を巻き込み、花、そして植物の潜在的壮美を浮き彫りにしてきた。
そんな彼らの一括した表現思想は、国際的にも高く評価され、ギャラリーや美術館での展示のほか、「HERMES」のディスプレイ植栽演出、「DRIES VAN NOTEN」のファッションショーでの作品提供や、「noir kei ninomiya」のコレクションでは生花を用いたヘッドピースやマスクの制作、「fragment design」とのコラボレーションなど広範囲に活動の範囲を広げている。
「人間と植物の関係性」
人間と植物の関係性はとてもグロテスク
品種改良含め、人間のエゴイスティックに新品種を作りその植物から幸せを感じ、それを贈りあうことで幸せを与える側面もあってそれはすごく複雑。でも生まれてから死ぬまで人は花が必要で、結婚式のウエディングブーケも葬式も、花に人間は取りつかれている。食べられもしないのになんで花って必要とされるのか。「なぜ人は花が必要なのだろう」「なぜ人は花を愛でるのだろう」これを常に考えて、その時その時の自分との対話で作品作りをしている。
インスタレーションエキシビション「P
aludarium Tachiko & Yasutoshi」
AMKKによる「Paludarium」シリーズは彼らの精神を濃く吹き込んだ作品のひとつ。植物を外気から守り成長を促進させるパルダリウム(温室)を新たに解釈したこの作品群は、本来のパルダリウムが由来する19世紀イギリス貴族の娯楽として用いられたものとはまた異なる、現代が誇る文化やテクノロジーに沿った、そして一種の反立を含めた作品群となる。
なぜこの作品の製作に至ったのかについて
もともと、自分の作品にテクノロジーを用いて植物を栽培するということをやってみたかった。パルダリウムの歴史は19世紀の初頭イギリス人が植民地に行くときに大事にしている植物を船で運ぼうと、塩害などから植物を守るために植物専用の部屋をつくったのが始まりといわれている。水を排水したり、全部ガラス張りにしたミニチュア版の温室が次第に貴族の中で流行ってパルダリウムがアートとして出品されたり、その歴史がすごく面白いと思った。また、現在はグローバル化され植物の往来が当たり前となりそのあたりまえをちょっと面白くアンチテーゼというか、現代の機能を搭載させて面白く見せたいと思ったのがきっかけだった。 実際に生で観てもらい歴史上にこういったものがあったという背景や昔から人は植物と自然を大事にしてきたことを気づくきっかけになれば、また地球環境問題について、植物を扱う以上口だけでは済まされないから極力ごみを出さないということも当然のごとくやってきている。見せかけだけの議論じゃなくて作品を通してリアルにそういった問題に関しても肌で感じてほしい
貴重なこの機会にぜひ足を運んでみてほしい。
AMMK「Paludarium Tachiko & Yasutoshi」
TERM : 2020年12⽉12⽇(⼟)〜2021年1⽉31⽇(⽇)
CLOSED : 毎週⽕曜⽇, 2020年12⽉28⽇(⽉)〜2021年1⽉5⽇(⽕)
PLACE : StandBy(東京都渋⾕区神宮前5-11-1)
HOURS : 10:00 – 19:00
TEL : 03-6427-5834
MAIL : info@stand-by.jp
Instagram :
https://www.instagram.com/amkk_project/ (AMKK)
https://www.instagram.com/s_tandby/ (StandBy)
東信率いるAMKKによるPaludarium Tachiko & Yasutoshiはミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。
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