その年のクリスマス・プレゼントで「ウォークマン」を買ってもらおうと思ったんですけど、値段を理由にダメって言われて(笑)。代わりにポータブルのCDプレイヤーと、Oasisの『Stop the Clocks』、あと母の趣味でMaroon5の『Songs About Jane』のCDを買ってもらって。そこから自主的に音楽を聴くようになりました。
―その後どのように聴く音楽の幅を広げていったのでしょうか。
放送委員だった同級生が、学校でMaroon5などを流していて。話を聞くと、父親が作ったミックステープみたいなものを適当に流しているだけだったんです。僕が興味をもったことが彼の父親に伝わり、3枚くらいCDを貸してくれました。それがLinkin ParkとMy Chemical Romance、あとメタル系のバンドで。それまで、映画館すらも嫌いなくらい、うるさい音が苦手だったんですけど、すごく魅了されて。そこから自分はロックが好きなんだということがわかって、一気に音楽の趣味が広がりました。
高校生の時はPay money To my Pain、SiM、coldrain、ONE OK ROCKなど、メロコアやラウド系の音楽にハマって、ライブに行ってダイブをするような少年でした。同時に、友人から「絶対聴いた方がいい」って言われて貸してもらったフジファブリックの『TEENAGER』にも射抜かれて、そこから玉置浩二さんやはっぴぃえんどなど、日本語の文学的な歌詞で歌うバンドやアーティストさんにも惹かれるようになりました。