『ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネ
とフィンセント』2021年秋に東京都美
術館にて開催決定

『ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント』が、2021年9月18日(土)から12月12日(日)まで、東京都美術館にて開催される。
本展では、20世紀初頭にファン・ゴッホに魅了され、その世界最大の個人収集家となったヘレーネ・クレラー=ミュラー(1869-1939)に焦点を当てる。ヘレーネは、ゴッホがまだ評価の途上にあった20世紀初頭、彼の約90点の絵画と180点を超える素描・版画を収集し、のちに設立したクレラー=ミュラー美術館の初代館長となった女性だ。
今回は、ゴッホが画家を志した頃から繰り返し描いた素描の数々、新印象派の影響を色濃く見せるパリ時代の《レストランの内部》、黄と青の対照がまばゆいアルル時代の《種まく人》、糸杉を描いたサン=レミ時代の傑作《夜のプロヴァンスの田舎道》など、クレラー=ミュラー美術館のコレクションから、絵画28点と素描20点を展示。その初期から晩年までの画業をたどる。
フィンセント・ファン・ゴッホ《レストランの内部》1887年夏 油彩、カンヴァス 45.5×56cm クレラー=ミュラー美術館蔵  (c)Kröller-Müller Museum, Otterlo, the Netherlands

フィンセント・ファン・ゴッホ《種まく人》1888年6月17-28日頃 油彩、カンヴァス 64.2×80.3cm クレラー=ミュラー美術館蔵  (c)Kröller-Müller Museum, Otterlo, the Netherlands

フィンセント・ファン・ゴッホ《糸杉に囲まれた果樹園》1888年4月 油彩、カンヴァス 64.9×81.2cm クレラー=ミュラー美術館蔵  (c)Kröller-Müller Museum, Otterlo, the Netherlands
本展の見どころのひとつが、16年ぶりの来日となる《夜のプロヴァンスの田舎道》だ。サン=レミ時代、ゴッホは糸杉を南仏プロヴァンスを象徴するモティーフと考え、糸杉の制作に熱中した。その最後に描かれた本作品は、ファン・ゴッホの南仏滞在の総決算ともいえる傑作である。さらに、ゴッホの弟・テオ、その妻・ヨハンナ(ヨー)が引き継いだコレクションを核とするファン・ゴッホ美術館から、《黄色い家(通り)》を含む絵画4点を展示。画家の没後すぐオランダ国内外で展示された作品を紹介しながら、20世紀初頭からゴッホの人気と評価が飛躍的に高まっていく背景にも注目する。

フィンセント・ファン・ゴッホ《黄色い家(通り)》1888年9月 油彩、カンヴァス 72×91.5cmファン・ゴッホ美術館(フィンセント・ファン・ゴッホ財団)蔵  (c)Van Gogh Museum, Amsterdam(Vincent van Gogh Foundation

『ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント』は、2021年9月18日(土)から12月12日(日)まで、東京都美術館にて開催。その後、福岡市美術館、名古屋市美術館へと巡回予定。

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