L→R 古沢”cozi”岳之(Dr)、山森“JEFF”正之(Ba)、古市コータロー(Gu)、加藤ひさし(Vo)

L→R 古沢”cozi”岳之(Dr)、山森“JEFF”正之(Ba)、古市コータロー(Gu)、加藤ひさし(Vo)

【THE COLLECTORS インタビュー】
その時その時のリアルなことを
歌うのがロックンロール

本当にいろんなルールを
変えないといけない

「チェンジ」は「全部やれ!」と同様、ここ最近の状況を打破するようなナンバーですね。

昨年、The Whoが『WHO』ってアルバムを出したんですけど、あれがラストアルバムだと思うんです。「Detour」って曲があるんですけど、“回り道”って意味なんですよ。彼らはThe Whoの前は“The Detours”って名乗っていたし、おそらくこれがラストアルバムになると思って、「Detour」という曲を作ったんだろうなって。60年代から活躍して世界中で売れているバンドが、これまでのやり方を考え直すっていう、そんな歌詞に影響を受けて書きました。

“抗えないことが起きたら新しい道を探す”というのもひとつの選択肢ですし。

そうそう。それが昔に比べて退化するようなことだったとしてもね。今までって成長しないとダメで、下がることが許されなかったじゃないですか。でも、下がらなきゃいけない時代が来たし、下がるのは恥ずかしいことじゃなくて、むしろ良いことなんだっていう。

そして、香港の民主化運動をストレートに描いた「香港の雨傘」は、《時代遅れのファシスト》《抵抗の歌 世界に響け》という言葉がグッと来るアンチ・ファシズムの歌で。でも、実は自分たちの国、社会にも当てはまっていて。

そう! 完全に当てはまっている。それで言わせてもらうと、民主化運動を進めている香港の人たちも頑張っているし、民主主義を手に入れてほしいけど、民主主義の象徴のアメリカがあのダメさで(※取材時の大統領はドナルド・トランプ)。だから、“民主主義って何なの?”っていうところまで歌いたいと思ってる。本当にいろんなルールを変えないといけないんだろうなって。難しいかもしれないけど。

少しずつでも良くしていくための戦いですよね。

ジョン・レノンが68年に歌った「レボリューション」の歌詞の中で“みんな革命を起こしたい。俺も起こしたい。でも、その前におまえの頭の中を変えなきゃな”って言ってるんだけど、そこでジョンが“それでも世界は少しずつ良くなっている”と歌っているのが救いなんですよ。そう信じたい! で、こういう歌が生まれたり、聴いて何かを感じる人が多くなってくれれば嬉しいですね。今回のアルバムもそうですし、毎回思っていることですけど、香港で起きていることも、としまえんがなくなることも、コロナが流行っていることも、どれが一番じゃなく、どれも同じくらいのレベルで考えられる人になってほしい。どれも重要なことなので。

物事は地続きですからね。

そうそう。歴史あるものがなくなることがどれだけの損失かってことにも気づいてほしいし、世界に自由に発言できない場所があることがどんなにダメなのかに気づいてほしいし、コロナで街に出れないこの現象も覚えておいてほしい。これから先、また震災が起こるかもしれないし、戦争が起こるかもしれないわけで、“人生、生きているとそういうことはあるよ”っていうのを歴史の本の中で読んだことではなくて、現実で起こるんだってことを、みんなが共通認識で持っていれば、世界は少しずつ良くなるんじゃないかなって。まぁ、それは曲を作ったり、アルバムを作ったりする時の毎回のテーマですけど。

あと、今回のジャケットのアートワークも洒落てていいですね。

これ、コロナウイルスにロケットギターが刺さってるんです(笑)。でも、あまりウイルスっぽくするとみんなが嫌がると思って、ちょっと惑星っぽくして。ジュール・ヴェルヌの『月世界旅行』の映画版のパロディーで…あれは月にロケットが刺さってたので、そのイメージが頭の中にあって。だから、アルバムのタイトルも“別世界旅行〜A Trip in Any Other World〜”にしました。

取材:竹内美保

アルバム『別世界旅行 〜A Trip in Any Other World〜』2020年11月18日発売 日本コロムビア
    • 【初回限定盤】(CD+DVD)
    • COZP-1693〜4
    • ¥4,600(税抜)
    • 【通常盤】(CD)
    • VICL-65445
    • ¥2,500(税抜)

ライヴ情報

『THE COLLECTORS, HISASHI KATO 60th BIRTHDAY LIVE SHOW “Happenings 60 Years Time Ago”』
11/23(月) 埼玉・大宮ソニックシティ
(1)16:15開演/(2)19:00開演

『THE COLLECTORS TOUR 2020 “Rock’n’Roll Offenders”』
1/11(月) 千葉・柏PALOOZA*
1/16(土) 北海道・札幌cube garden*
1/23(土) 宮城・仙台Rensa*
1/31(日) 静岡・浜松窓枠★
2/07(日) 東京・渋谷CLUB QUATTRO*
2/11(木) 茨城・水戸LIGHT HOUSE*
2/14(日) 京都・KYOTO MUSE*
2/20(土) 埼玉・熊谷HEAVEN'S ROCK VJ-1*
2/27(土) 福岡・CB★
2/28(日) 広島・セカンド・クラッチ★
3/20(土) 大阪・BIGCAT★
3/21(日) 愛知・名古屋CLUB QUATTRO★
*→1日2回公演 ★→1日1回公演 ※両公演とも1ステージ約1時間を予定

THE COLLECTORS プロフィール

ザ・コレクターズ:1986年初頭、ブリティッシュビートやブリティッシュサイケに影響を受けた加藤ひさしと古市コータローを中心に結成。2014年に山森“JEFF”正之、17年に古沢“cozi”岳之が加入し、現在のメンバーに。メジャーデビュー30周年を迎え、17年3月1日には初の日本武道館を開催し、18年11月には初のドキュメンタリー映画『THE COLLECTORS 〜さらば青春の新宿JAM〜』が公開された。THE COLLECTORS オフィシャルHP

「お願いマーシー」MV

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • PunkyFineのそれでいきましょう!~V-MUSICジェネシス日記~
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜

ギャラリー

  • Tsubasa Shimada presents / 「Wet Crate」
  • SUPER★DRAGON / 「楽楽★PAINT」
  • OLDCODEX / 「WHY I PAINT ~なぜボクがえをかくのか~」
  • 魔法少女になり隊 / 「魔法少女になり隊明治のあったりなかったり」
  • みねこ美根 / 「映画の指輪のつくり方」
  • 嘘とカメレオン / 「猫を抱いて蝶と泳ぐ」
  • 高槻かなこ / 『PLAYING by CLOSET♪♪』

新着