2020年の『ドリームボーイズ』で岸優
太が見せたいものは? 「広背筋、上
腕三頭筋、そして腕に浮かぶ血管」

2020年12月10日(木)から2021年1月27日(水)まで、東京・帝国劇場にて『ドリームボーイズ』が上演される。本作の製作発表が11月5日(木)都内にて行われ、主演を務める

King & Princeの岸優太と神宮寺勇太、美 少年の那須雄登と岩﨑大昇、7 MEN 侍の中村嶺亜が出席して今の心境を語った。
本作はボクシングにダンス、アクション、アクロバット、そして少年たちの青春のきらめきをぎゅっと詰め込んだ作品。本来今年9月に上演予定だったが、コロナ禍の影響で中止、その後検討を重ねこの12月に上演する事が決定した。
今回は故ジャニー喜多川氏の想いを堂本光一が受け継いで演出を務める。
岸は冒頭の挨拶で「例年とちょっと違う新たな一年目の『ドリームボーイズ』になると思います。だから僕らも力を入れて素敵な『ドリームボーイズ』にしていきたいと心の底から思っています」と力を込める。そして「今回は2020年の締めくくりと、2021年のスタートを切れるということでファンの方と素敵な時間を過ごせると思います」と期待を持たせた。
前回に引き続きチャンプ役を演じる神宮寺は「久しぶりにファンの皆さんと“見つめあいながら”舞台に立てることをすごく楽しみにしています」とファンがキュンとする表現で心境を語る。
岸が演じる優太の弟役を演じる那須は今回初出演。「僕にとって初めての『ドリームボーイズ』で岸君の弟役をいただきました。皆さんの期待以上のパフォーマンスができればいいなと思っています」と笑顔を見せ、神宮寺率いるチャンプチームの一人を演じる岩﨑は「今回7 MEN 侍と一緒にやるシーンもどんどん増えると思うのでかっこいいところを見せていきたい」そして同じくチャンプチームの中村は「昨年とは違って今年は(自身が所属する)7 MEN 侍が全員出させていただけるので今から楽しみです」と嬉しそうに語った。
前回の公演について聴かれた岸は「この『ドリームボーイズ』をジャニーさんに届けたい、そしてお客様に最高のパフォーマンスをお届けしたいという強い思いから、自然とカンパニーの皆が同じ方向を向いて全力でやらせていただいた記憶があります。ジャニーさんが残してくれた『ドリームボーイズ』なので、その名を汚さないようにと思いながらやっていましたね」と当時を振り返る。また、前回公演の初日には堂本光一が楽屋に来てくれて「熱い握手とハグをいただいた。いい思い出になりました」とニッコリ。
そんな堂本光一がジャニー氏亡き後、演出協力で参画したことにも話が及ぶ。印象的だった演出を聞かれると中村は「チャンプチームがすぐ暴力に訴えるのはスポーツマンシップとしてどうなんだろう? ダサいからやめようということになり、ちょっと余裕のある怖さを出す演出に変わりました」、また岩﨑は「歌の発声を指導されました。実際目の前で光一さんが歌ってくれたのをみて『うわっ! すごい! 全然違う!』って思いました」と驚きを隠さず言葉にした。
神宮寺は「僕たちの身体に演出がしみこむまで、ラストシーンを何度も何度も重ねて練習をしてくれたことが印象に残っています。本当にありがたかった」、そして岸は「ラストシーンで神宮寺と交わる場面、あそこはやっていて涙しちゃう世界観なんですが、光一くんがあそこはこうしてみようといろいろアドバイスしていただいた」と感謝を口に。そして突然「そんな光一くんに感謝とリスペクトをささげたいと思いまして……ここで物まねをやってもいいですか?」と席から立ちあがる。すると神宮寺もつきあって、KinKi Kidsの「Love is... ~いつもそこに君がいたから~」を岸が光一パート、神宮寺が剛パートをまねして一節歌いだし拍手を浴びていた。
岸さんと神宮寺さんの喋りに笑いが止まらない那須さんと岩﨑さん
那須には、これまで客席で観ていた『ドリームボーイズ』の感想を聞かれる。「ストーリー性があって演技を重視している舞台だなって思っていて、いつかこの舞台に出たいなと思っていました。岸くんの弟役ということですが、ボクシングの道にも進みたいとか意外と自分がやりたいことにまっすぐなんですが、一方で周りの人の気持ちを推し量り、人を思いやる気持ちが強いなと」と真面目に語る。すると、「……すごいしっかりしているね。僕たちが歌った後でまじめに話を戻してくれて(笑)」と岸と神宮寺から本気で感謝され、那須が照れ笑いを浮かべる一幕も。
コロナ禍の影響で、エンタメが次々と中止となった今年、その最後に本作を上演する事について聞かれた神宮寺は「こういう世の中ですが、その中で『ドリームボーイズ』をやらせていただけることになったのはすごく嬉しかった」と語る。続けて「僕らのコンサートも配信でやらせていただきましたが、そこでファンの方の存在が本当に大切だなと心から実感できた。改めて生でファンの方に会えるというのは嬉しいですね」とかみしめるように述べていた。同じ質問に対して、中村は「自粛期間でファンの方に会いたいけど会えない、遠距離恋愛のようだった」という。
そしてこの流れで、公演期間が年末年始ということで「(岸と神宮寺の)二人からお年玉をもらえることを楽しみにしています」と中村がニヤリ。すると神宮寺が「ていうかほぼ同期じゃないか!?」と突っ込まれて皆笑っていた。
本作のどんなところが魅力か、キャッチコピー的にアピールを、とリクエストされ、中村は「愛が止まらねぇ! ドリームボーイズ」、那須は「走り、わめき、うめき、泣く男たち」、岩﨑は少年の葛藤を表している事から「若気の至り」と表現して会場から笑い声が沸き起こっていた。
今回は初出演のメンバーが多いということで、岸や神宮寺から後輩たちにアドバイスを、と問われると岸は「これは楽しい舞台であり、思い出になる舞台、毎日毎日成長を感じる舞台なので財産になることは間違いない」とコメントし、さらに大先輩・東山紀之の言葉を借りて「板の上では皆一緒だから」といい、先輩後輩関係なく共に切磋琢磨していこうと言葉にしていた。
最後に自分のどんなところを観客に見てほしいか? という質問が寄せられると、中村は「皆に直接“届けたかったよ”という内面を見せたい」、岩﨑は「チャンプチームの貫禄を見せたい」、那須は「一年目ですが、一年目だと思わせないくらいがむしゃらに食らいついていきたい。演技を見せたい」、そして神宮寺は「客席一人ひとりに届けたい。観終わって帰るときにおなか一杯だと感じてもらえるようなパフォーマンスを見せたい」と語る。最後に岸が「歌、お芝居、パフォーマンスはもちろん、僕自身は広背筋、上腕三頭筋、腕に浮かんでくる血管を見てほしい」といい、笑いをかっさらって会見が終了した。
「こんなくらいのご飯しか食べれないんです」と肉体改造時を語る岸さん
その後行われた囲み会見では少しリラックスした5人にさらに質問が寄せられる。9月の中止からの再開となった本作について「準備をしなくちゃ! まずは身体を……と真っ先に思った(笑)」と岸と神宮寺が口をそろえて言う。
この舞台のために身体を筋肉で太らせ、そして絞るという工程が求められるとあって、神宮寺は「一日にたんぱく質120gとってました。ちなみにセブンイレブンのサラダチキン、あれ25gですからね」というと那須たちが驚きの声を上げる。そして絞る時期の話になると岸は「炭水化物を減らす。これくらいしか食べないので」と手で輪を作ってほんの少しのご飯の量を示し、本番に向けた苦労を物語っていた。
取材・文・撮影=こむらさき

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