女優・麻実れい、旭日小綬章受章で受
章コメント~「私らしく、ひとつひと
つ、今を大切にしながら歩んで参りた
い」

令和2年秋の叙勲にて、旭日小綬章を受章することが発表された、女優・麻実れいより受章コメントが届いた。
麻実れい
麻実れい コメント
この度、旭日小綬章を賜ることとなり、これもひとえに皆様のおかげと心より深く感謝しております。
宝塚大劇場で初舞台を踏んでから今年で50年を迎えました。こんな私がよくここまで舞台役者として生きてこられたものだとびっくりしております。
振り返りますと、宝塚歌劇を退団してからは、ミュージカル『シカゴ』のヴェルマ・ケリー役から始まり、次に江守徹さんとご一緒させていただいたストレートプレイ『マクベス』と続き、私は幸せなことに最初からずっと、豊かな作品に恵まれてきました。素晴らしいスタッフ、キャスト、カンパニーの皆様、全てのお客様に感謝しています。
今年はコロナの影響で公演が中止となり、長い自粛生活を経験いたしました。これは素敵なお休みをいただいたのだと前向きに考えるようにいたしましたが、このまま舞台に立つことができなくなれば、舞台人としての気力、体力も失ってしまうのではないかという不安が募る日々でもありました。
そんな時、今年の9月に上演した三島由紀夫作品『班女』の実子役をいただきました。久しぶりに舞台に立って感じた喜び、楽しさ、幸せ、そしてお客様からの拍手は体中に沁みるものでした。演劇者の私にとって舞台はこんなに大切な場所なのだと、改めて実感いたしました。
これからも私の道は続きますが、この度の受章でいただいた大きな勇気をもって、私らしく、ひとつひとつ、 今を大切にしながら歩んで参りたいと思います。これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。  
談 麻実れい

また、麻実れいの最新情報として『MISHIMA2020』追加アンコール配信と、『麻実れい芸能生活 50周年記念コンサート』の上演が決定した。
『MISHIMA2020』近代能楽集より「班女」 撮影:岩田えり
三島由紀夫没後 50周年となる本年、9月に日生劇場にて上演した『MISHIMA2020』で麻実が主演を務めた「班女」の舞台映像が、三島の命日にアンコール配信される。配信期間は2020年11月25日(水)00:00~12月8日(火)23:59まで。
また、当初2020年6月の公演予定がコロナ禍の影響で延期となっていた「『麻実れい芸能生活 50周年記念コンサート』 三重奏~Rei Asami Trio~」が、2021年3月に上演されることとなった。
麻実れい
■麻実れい プロフィール
1970年宝塚歌劇団に入団。雪組トップスターとして活躍し、85年退団。以降、ミュージカル、古典、翻訳劇など多くの話題作に出演、『オイディプス王』『AOI/KOMACHI』など海外公演も多数。第54回芸術選奨文部科学大臣賞(04)、読売演劇大賞最優秀女優賞(96、11)、朝日舞台芸術賞(06)、紀伊國屋演劇賞個人賞(01)、菊田一夫演劇賞大賞受章(17)、紫綬褒章受章(06)など受章多数。2020年の今年が、芸能生活50周年となる。
【主な出演舞台】
『ハムレット』『二十世紀』『サラ』『トップ・ガールズ』『サド侯爵夫人』『夏の夜の夢』『おそるべき親たち』『炎・アンサンディ』『8 月の家族たち August Osage County』『罪と罰』など。
【最近の出演舞台】
ミュージカル『アナスタシア』(20)、『MISHIMA2020』近代能楽集より『班女』(20)

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