首振りDolls × 柴山“菊”俊之

首振りDolls × 柴山“菊”俊之

首振りDolls、
マンスリーインタビュー第20弾の
ゲストは柴山“菊”俊之

首振りDollsもちゃんと
自分達の伝えたいことや
魅せたい世界観があるんやろ?
作り出した作品を見れば
それが分かるけん

柴山“菊”俊之、ジョニー・ダイアモンド

柴山“菊”俊之、ジョニー・ダイアモンド

柴山:ちょっと話が逸れちゃったけど、それで俺は作詞家を辞めて、ちょっとまたバンドしようかなと思ってRubyを作って。その前もソロで『センチメンタル・フール』ってアルバムを作ったりもしてたんだけどね。作詞家しよった頃、いっときARBの事務所に入ってたことがあったから、そこでレコード出しましょうって言われて作ったんだけど。当時はその作品をそこまで自分ではいいなとは思ってなかった。でも、まぁ、今聴き返してみるとなかなかいいの出来てたのかなって思ったりもする。今思うと、やっぱり作品として残しておいて良かったなって思う。けど、当時はレコード出したいとか、バンドしたいとか思わなくなってたんだよね。バンド、キツかろう?
ナオ:そうですね、バンドはキツイですね(笑)。
柴山:だろ(笑)。ソロは自分以外はそれぞれのプロが関わってくれるから任せておけばいいところがあるけど、バンドっていうのは全部自分達で0から作り上げていかなくてはいけないから。難しいよね。すごい腕のあるメンバーを集めて来たところで、音楽性のズレが出てきたりすることもあるし。俺なんかは口喧しい方だから一緒にバンドをやるのは大変だと思う。
ナオ:スタジオに入られているときの映像を見たことがあります。
柴山:物凄かったでしょ。ライヴやレコーディングじゃなく、リハーサルスタジオでの練習のときからかなり口煩いからね。“そこまで口煩く言わんでもいいだろ”って言う人もいるんだけど、良いものを作ろうとしたら、そうも言っとられんやろって、俺は思うから。首振りDollsもそうやろ? ちゃんと自分達の伝えたいことや魅せたい世界観があるんやろ? 作り出した作品を見ればそれが分かるけん。音源を聴いていてもそれが音へのこだわりからも伝わってくるし、CDのデザインとかブックレットとか衣装や写真とかからも伝わってくる。そこは首振りDollsとして一番大切にしなくちゃいけないところだから、とにかく貫き通した方がいい。ただ無闇に奇抜なヴィジュアルを狙っている訳じゃないってのも分かるから。
ナオ:嬉しいです、そう言ってもらえて。
ジョニー:すごく分かってもらえてて嬉しいです。

柴山:今の時代、CDなんて作ったって売れないじゃない。全部配信とかになっちゃって。でも、レコードとかCDは作るべきだと思うんだよ。ちゃんと作品として残さないとダメで。配信だけじゃなく、ちゃんと形として残すべきだと思うんだよ。
ナオ:手にすることの大切さ、ですよね。すごく分かります。自分はレコード大好きなんで。CDも、その中に入ってるブックレットを見るのも大好きで。
柴山:そういうもんだと思うよ。それに、作品って作り続けないと出来なくなるよね。ちょっと休んでたら、作詞も作曲も出来なくなる。ならない?
ジョニー:分かります! 作り続けないと出来なくなりますよね!
柴山:そう。作り続けないとなんだよ。それが一番大事。歌詞を書くのにどれくらい時間かかる?
ナオ:書けるときはツルッと書けるんですけど、書けないときは、ちょっと寝かせます。
柴山:寝かせてるときも考え続けているから、すぐに書けるわけではなかったりするんだよね。結局ずっと考えてるんだと思う。俺は作曲より作詞の方が難しいね。メロディに色は付けれても、言葉に色は付けられないからね。
ジョニー:たしかにそうですね。
柴山:俺は楽器全然出来ないんだけどさ。でも、曲ってのは、歌詞から書く勉強した方がいいと思う。歌詞を歌うという意識を強く持った方がいい。ちゃんと伝えたいことを書いて、そこにメロディを付けていく感じというかね。スティーヴ・ウィンウッドとかも好きで、キーが高い歌も好きだから、そういうのを歌うことで高いキーも出るようになったんだけど。最初は無理矢理歌ってたけど、歌い続けていくうちにだんだんと自然と高いキーが出せるようになっていったし。ボーカリストとしては、高いキーと低いキーを使い分けて両方を歌えるような、ジム・モリソンみたいなボーカリストになれたらいいと思うよ。せっかく東京来てみんなで夢追いかけてんだから、いろいろと勉強して頑張ったらいいと思う。
ナオ:はい! むちゃくちゃ頑張ります!
柴山:あははは。無理矢理頑張らんでもいいけどね(笑)。
ナオ:いえ、それが俺のやりたいことなので! 首振りDollsをジョニーと立ち上げて、活動し始めて長くなって来たんですけど、続けていたからこそ見れた景色もあるし、こうして憧れの柴山さんともお話しさせて頂いて、それがこうして記事になることもあるんだなと思ったら、本当に続けて来て良かったと思うし。今日、こうしてお話しさせて頂いて、改めて“詞”がすごく大事なんだなって思えたし、本当にまだまだ勉強することってたくさんあるなって思えてます。
柴山:でも、やっぱり歌詞だけじゃ作品にはならないからね。朗読みたいに、歌詞だけあって、全く違う音楽が後ろに流れてるみたいなことになったら意味がない訳で。
詞と曲は共存してないと意味がないから。難しいよね。でも、俺は日本語って、すごくロックに合うと思っているからね。ドイツ語もそうだけど、ちょっと硬い言葉というか、それが合うんだと思う。
ジョニー:なるほど。洋楽を聴き慣れていると、どうしても英語の方がハマりやすいんじゃないかって感じがちですもんね。
ナオ:あぁ、洋楽聴いてる人はそういう感覚あるのかもね。
柴山:レコーディングも綺麗にやらなくて良い。ライヴだってそのとき、そのままなんだから。Zi:LiE-YAはプロトゥールスではないからね。テープで録ってるから。
ナオ:え!? そうなんですか!? 聴き返してみよ!
柴山:全部テープだよ。一回しか歌ってないしね。ステージでやるときと同じ。レコーディングもライヴと同じ。そのときの息で録ってるんだから。そこを大事にしないと。
ジョニー:なるほど。どうしても綺麗に演奏しなくちゃって思ってしまったりしますからね。
柴山:そう。でも、そんなこと思わなくていい。
ナオ:一発レコーディングをやってみたくなりました。
ジョニー:たしかに、ライヴでは一発ですもんね。インディーズのときに始めて作ったアルバム首振りdolls 『首振り人形症候群』(※当時完売となり再発された『首振人形症候群〜REVISITED盤〜』は現在も発売中https://kubihuri.thebase.in)は、ほぼ一発で録ってますね。
ナオ:歌もほぼ一発なんです。音としては荒いけど、その頃の音はその頃の音でやっぱり衝動が詰まってますからね。それがすごくいいんですよ!
柴山:そうでしょ。ロックってそれだと思うんだよ。自信持って。元が良ければ、綺麗に録る必要なんてない。まずは“いい音を作ること”。そこを一番に考えて。元の音が生きていればいい。せっかく首振りDollsは音が良いんだから、頑張り続けないとね。
ジョニー:嬉しいです! すごくいいお話聞けました! 根本的なところを見つめ直せた気がします。
ナオ:ありがとうございます! 今日柴山さんから頂いたたくさんの言葉を胸に刻んで頑張り続けます!
柴山:うん。頑張って。とにかく生き残れるか生き残れないかって、すごく重要だと思う。生き残っていくのって大変なことだと思う。バンドって、やりたいと思ったら誰でもやれることではあるんだよ。俺たちの時代よりも今の方がロックが市民権を持っているから、やりやすい時代でもあるからね。だからこそ、努力しないと頭一つ抜けられないし、生き残れない。音楽で食べていくって本当に大変だから。ちゃんとそこを知って。生半可な気持ちじゃ生き残れないよ。真剣に。
ジョニー:はい。ありがとうございます!
ナオ:頑張ります!
柴山:とくにこんな状況だし大変な時代ではあるけど、頑張って。俺もやっと最近だから、自分のこと分かってきたの。最近ちゃんと歌が歌えるようになったと感じている。それまでは分からなかったからね。それくらい時間がかかるものでもあるんだよ。とにかく、やり続けて。期待してるよ。簡単な世界じゃないよ。頑張って。
ナオ:はい! ありがとうございます! 本当に今日はありがとうございました!

取材・文:武市尚子
写真・映像:DOLL RECORDS Co., Ltd.

【ライヴ情報】

『REAL FRIDAY THE DOLLS 〜首振りDolls one-man 人数制限付有観客公演〜』
11月6日(金) 東京・新宿MARZ
<2回公演>
17:00〜18:00
20:00〜21:00

<有観客ライヴチケット情報>
前売り4,000/当日4,500+drink order
LivePocketにて発売開始!
■11/6 有観客ライヴ購入先URL
https://t.livepocket.jp/

<ご注意事項>
※同タイトル、同日程にて一部公演、二部公演と開演時間が異なりますので、ご購入の際はよくご確認くださいます様お願い申しあげます。
※入場時お手を触れる事なくお使いの端末に表示させたQRコードチケットの認証でご入場頂けます。
※チケット購入には事前に Live Pocketにご登録頂く必要がございます。
※感染症対策ガイドラインに沿った形での開催となります。
ご入場頂ける人数には限りあり、受付可能枚数が大変少なくなっております。ご了承頂きますようお願い申し上げます。

<配信ライヴチケット情報>
■11/6 配信ライヴ購入先URL
https://shinjuku-marz.zaiko.io/_item/332242
※各日程ともイベントページは一つずつで、チケット購入先が1部と2部で分かれてます

■一部
ZAIKO HP情報公開日時:10/30 10:00〜
チケット価格:¥3500
チケット販売期間: 11/1 10:00〜
■二部
ZAIKO HP情報公開日時:10/30 10:00〜
チケット価格:3500
チケット販売期間:11/1 10:00〜


『【2DAYS企画】FRIDAY THE 《13TH》DOLLS -horror night - 〜首振りDolls one-man 人数制限付有観客公演〜』
11月13日(金) 東京・新宿MARZ
<2回公演>
17:00〜18:00
20:00〜21:00

<有観客ライヴチケット情報>
前売り4,000/当日4,500+drink order
LivePocketにて発売開始!!
■11/13 有観客ライヴ購入先URL
https://t.livepocket.jp/

<ご注意事項>
※同タイトル、同日程にて一部公演、二部公演と開演時間が異なりますので、ご購入の際はよくご確認くださいます様お願い申しあげます。
※入場時お手を触れる事なくお使いの端末に表示させたQRコードチケットの認証でご入場頂けます。
※チケット購入には事前に Live Pocketにご登録頂く必要がございます。
※感染症対策ガイドラインに沿った形での開催となります。
ご入場頂ける人数には限りあり、受付可能枚数が大変少なくなっております。ご了承頂きますようお願い申し上げます。

<配信ライヴチケット情報>
■11/13 配信ライヴ購入先URL
https://shinjuku-marz.zaiko.io/_item/332256
※各日程ともイベントページは一つずつで、チケット購入先が1部と2部で分かれてます

■一部
ZAIKO HP情報公開日時:10/30 10:00〜
チケット価格:¥3500
チケット販売期間:11/1 10:00〜

■二部
ZAIKO HP情報公開日時:10/30 10:00〜
チケット価格:¥3500
チケット販売期間:11/1 10:00〜
首振りDolls × 柴山“菊”俊之
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ナオ、柴山“菊”俊之
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柴山“菊”俊之
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OKMusic編集部

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