【ほのかりん インタビュー】
作詞に時間はかかったけど、
初心に戻ることができた
シンガーソングライター・ほのかりんがFODオリジナルドラマ『30禁 それは30歳未満お断りの恋。』の主題歌として、新曲「おまじない」を書き下ろした。“主人公の気持ちを理解しなきゃって考えすぎて作詞に時間がかかった”と話してくれた彼女。書き下ろし作品を作ることでどんなことを感じたのだろうか?
私の中だとおまじないは
“願い”なんです
今回はドラマの主題歌ということで、どのように曲を作っていきましたか?
テーマが年上女性と年下男性の話なんですけど、原作の漫画を読んで“私は年下の男性と付き合ったことがないから歌詞にできない! どうしよう?”と。満足のいく歌詞が書けるようになるまで、結構長い時間がかかりました。普通に物語を読む分には女の子に感情移入して読み終えるんですけど、歌詞を書くから主人公の子のことをもっと分からなきゃいけない…“この子が持っている切なさとか苦しさを理解しなきゃ”と考えたんです。でも、彼女の思考がなぜそうなるのかが分からなかったから大変でした。私は本能で生きるタイプなので、“なんでそんなことを考えているんだろう?”と思って。
例えば“何歳までに結婚しなきゃ”とか、主人公は一般的な考えにとらわれていたのでしょうか?
そうそう。いわゆるレール的なことを考えていることとか。もちろん彼女のそういう気持ちは分からなくもないんですけど、“そこまで考えるんだ!?”みたいな。
そこで周囲にいるお姉様方に話を訊いたとのことで。
私は15歳以上年上のお姉さん方とも遊んでて、その中にだいぶ年下の彼氏と付き合ってる人がいるんですよ。だから、急いで連絡して“どんな感じなんですか?”といろいろお話を聞かせてもらいました。その時は分からなかったんですけど、やはりあまり年の差を気にしてないというか。だから、私自身が『30禁 それは30歳未満お断りの恋。』というストーリーに対して、“歳の差”ということを意識しすぎていたのが良くなかったと。そう思ったら歌詞がサーッと書けたんです。
そんな曲に“おまじない”というタイトルをつけたのはどういった想いからですか?
歌詞が書けないと思っている時でも、タイトルは“おまじない”でいこうと決めていて。タイトルから決めたのは初めてかもしれないです。漫画を読んだ時、おまじない的な要素のシーンがあったので、絶対に“おまじない”というワードを使おうとすぐに思いました。おまじないって“約束”までいかず、ちょっと切なくて、ちょっと期待しているだけみたいなイメージじゃないですか。約束だと“やるよね。こうするよね”みたいな契約的な感じですけど、私の中だとおまじないは“願い”なんです。その切なさがふたりの情景の切なさに重なったらいいなと。
おまじないは身近な言葉だけど、タイトルになるとすごくいい言葉だと思いました。
あまりそれについて考える機会はないですよね。
それこそ思い浮かぶのは、子供の頃のおまじないごっことかですし。
消しゴムに好きな人の名前を書いて、最後まで使い切ったら成就するとかね。
ありましたね! ほのかさんもしました?
やりましたよー。でも、消しゴムが使い切れないんですよね(笑)。あと、隣の子に貸してあげてバレちゃったり(笑)。
作詞をしながら、そういった昔のことも思い出されたりしましたか?
思い出しました。それこそ私は今でも指輪を毎日同じ位置につけるといったことをしています。いろいろルーティーン化させたり。急に不安になった時、気づいたら指輪を触っているとか。最近はハンカチに自分の好きな香水をつけて、心を落ち着かせたりしています(笑)。
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