T.MORIYAMMER

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【T.MORIYAMMER インタビュー】
“こんな状況だからこそ楽しもう”
っていうものにしたかった

THE MODSのフロントマンである森山達也が35年振りとなるソロ作品「GET YOURSELF」を完成させた。ユーモアを感じさせる“T.MORIYAMMER”という名義をはじめ、盟友の岩川浩二(THE COLTS、THE MACKSHOW)とともに作り上げた本作には、どんな想いがあるのかを語ってもらった。

俺たちにとって
ライヴができないのは死と一緒

コロナ禍で『THE MODS TOUR 2019-2020 “KICK ON BOOTS”』の後半6公演が中止となり、そのあとに控えていた『THE MODS Premium Acoustic Tour 2020 “BLUES BRIGADE II”』も全公演が中止になったわけですが、これはかなりキツいですよね。『KICK ON BOOTS』は森山さんの椎間板ヘルニアの悪化で延期になったツアーの振替でもあったので。

ヘルニアの時でさえ、ファンに迷惑をかけたし、かなり自分も落ち込ましたからね。なんとか回復して、“さぁ、やろう!”ってツアーをスタートさせて、何本かやったんですけど、途中ぐらいからコロナが話題になってきて、3月の上旬くらいに中断になったのかな? もうね、ショックでしたよ。俺たちにとってライヴができないのは死と一緒ですから。

その後、緊急事態宣言が発令され、ライヴどころかスタジオにも入れなくなりましたしね。

正直言って最初の頃はそんなに長引かないと甘く思ってたんだけど、全然そういう感じじゃなく、緊急事態宣言が出て“当分ライヴができなくなるから覚悟しないといけない”って思いましたね。ライヴができるできないことよりも、お金を稼がないと食っていけないし、事務所も運営していかないといけないし、そういうことについても考えないとダメだからしんどかった…まぁ、それは今なおそうなんですけど(苦笑)。

配信ライヴ、投げ銭ライヴ、YouTubeチャンネルなど、いろいろ試行錯誤しているバンドやアーティストがいますが、それについてはどう思われますか?

それをやるしかないよね。俺たちのような職業…ライヴハウスのロックバンドにとって“三密になってはいけない”ってのは、さっき言ったように死と同じですから。無観客の配信ライヴとか自分たちがやれることは限られているというか、とりあえずそれしかやれないよね。コロナがいつまで長引くかは分からないし。THE MODSも昔のライヴ映像を配信したりして…それはファンにプレゼントしたいというのもあるけど、自分たちも小銭を稼がないと解散以前に倒産してしまうから。だから、今後も何かしらを提供していきたいと思ってます。

“ウィズ・コロナ”と言われる今後、ロックバンドはどうなっていくと思われますか?

いずれワクチンができてインフルエンザぐらいのものになればね、多少は戻れるかもしれないけど、聴き手側がコロナ以前のように自由で無邪気になれるまでには、やっぱり時間がかかると思うんですよ。そういうことを考えつつ、バンドの在り方などを模索したり、新たに作り直さないといけないでしょうね。10年後、20年後となると分からないけど、当分はそういう感じになるんじゃないかな?

新しいかたちのライヴを模索したり?

いろいろ考えないとね。アクリルのパネルを使うのも手だろうし…でも、客の熱というか、あの生の空気感が楽しんだよね。やってる俺たちも、来てくれるファンの連中も、それを求めているところがあるから、かなりしんどいと思うけど、何もやらないよりはやったほうがいいんで、その辺はいろいろな人がいろいろな策を編み出してくれれば助かるし、俺たちも考えないといけないと思ってます。

そんな中、35年振りとなる森山さんのソロ名義の作品がリリースされるわけですが、もともとソロの構想はあったのですか?

完璧にコロナがあったからですね。まったくソロのことは考えてなかったし。順を追って話すと、『KICK ON BOOTS』のツアーの次にアコースティックツアーをやることは決まってたから、そのための曲をヘルニアで休んでいた時にざっくりと作ってたんですよ。で、『KICK ON BOOTS』のツアーが再開したんで、それは一旦置いてたんですけど、そのツアーが中断してしまって時間がたっぷりできたから、また曲を作り始めたんです。それはあくまでもTHE MODSでやるアコースティックの曲ということでね。そうしているうちに緊急事態宣言が出て、“あぁ、これはアコースティックのツアーも中止になるかもしれないな”と思って、曲作りをやめて様子を見てたんですけど、“うわっ、これは当分続くな”って分かってからは、バンドで集まるのは密になって危険だし、なんとなくソロ用の曲を作り始めたっていう感じですね。

そのTHE MODS用の曲とソロ用の曲との違いというのは?

曲を作ってて“これはTHE MODSに取っておこう”ってなる時があるんですよ。例えばコロナに対してのクソッタレ的な歌詞のものはTHE MODSが歌うべきだし、俺がソロで歌う必要はないと思うんですね。じゃあ、ソロは何を歌うのか? 俺の個人的な意識としては、“こんな状況だからこそ楽しもう”っていうものにしたいと。アジテイトするようにメッセージするんじゃなく、“仕方ないよ。楽しんでいこうよ。ロックンロールは絶対に死なないから”的なものしたいというのはありましたね。
T.MORIYAMMER
シングル「GET YOURSELF」

OKMusic編集部

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