中丸雄一のソロアクト、東京公演が開
幕! 『中丸君の楽しい時間4』注目
のコーナー企画は「いつかギネスに挑
戦したい」と意欲

KAT-TUNの中丸雄一が構成・演出・出演を務める舞台『中丸君の楽しい時間4』の東京公演が2020年9月15日(火)、東京グローブ座にて開幕した。

前回の公演『3』から約1年半ぶりとなる今回も中丸のやりたいこと、興味のある事をコント、パフォーマンス、一人ノリツッコミ、某番組のパロディ、そして得意のヒューマンビートボックスや新曲の披露などの形にして、ぎゅっと詰め込んだ90分となっていた。
初日直前の時間を使って行われた、マスコミ向けのゲネプロ(通し稽古)と取材会の模様をレポートする。
開幕前、ステージ上の大きなスクリーンには会場のロビーや客席そして中丸の楽屋にしかけられたカメラの映像が映し出されていた。そして開幕。楽屋の映像がメインで映し出され、そこで中丸がなにやらマネージャーと揉めている場面から本編がスタート。中丸はさらにクオリティを高めたヒューマンビートボックスを披露し、会場の空気を一気に熱くする。その後、中丸の自宅での夜のルーティンの模様の再現、中丸が現在出演している某家事番組のパロディ、そしてKAT-TUNの楽曲を斜め上にアレンジするなど、ファンの笑いのツボを何度もくすぐるコンテンツがこれでもかと披露していた。本公演の注目企画の一つである「S-1 GRAND PRIX」では5体並んだマネキンにストッキングを履かせ、そして脱がせる時間の自己記録に挑戦! 最後は本公演いちばんの見せ場となる光と影と音楽が融合するライブパフォーマンスで観る者の心をわしづかみにした。
公演中には観客の質問に答えるコーナーも。抽選に当たった時に備えていろいろ考えておくべき!? 撮影:阿部章仁
ゲネプロ後、ステージ上で行われた取材会で、中丸は今回の構成は前回の『3』の途中から考え始めていた、と語る。今回の公演のテーマでもある、4という数字が苦手で避けたいという話を始めた中丸は「前回が3で今回が4というのも、4ではなく5にしたかった。海外でも嫌な数字は飛ばす事がありますよね。iPhoneも9を飛ばしていますし。でもスタッフにその事を話したら『何年先、何十年先にこの舞台の事を調べた時に、あれ、4がない! と混乱が起きる』と言われ致し方なく受け入れた」と苦笑い。自身の誕生日も9月4日で「苦しんで(9)死ぬ(4)ですから。誕生日ですが、どこか引っかかってます」と話し、笑いを誘う。「今でもドアをノックする時にコンコンコンコンと4回鳴らしてしまった時にはもう1回追加しています」と、どこまでも4を避けるこだわりを見せていた。
いちばん苦労したところは? と聴かれると「トータル尺。あれもやりたいこれもやりたいと言い出すと目標時間をすぐ超えてしまうので、どこを削るかという作業が大変だった。大阪公演より10分ほど削ってます。テンポを上げるために容赦なく削りました」と苦労を語る中丸。また先に行われた大阪公演ではコロナ禍の影響で客が半数しか入れられず「お客様の反応も半分になるので、『あれ、受けてないのかな』とネガティブな方に引っ張られた」、さらに観客が会場入りしたあとも基本的に私語禁止である事から、会場してから1時間くらい「無の時間だった。会場があったまっている状態が感じられず、空気が想定外すぎた。開始15分くらいで泣きそうになった」と本音を口にしていた。
TV局のカメラに向かって様々なポーズで手を振る中丸さん。マメです! 撮影:阿部章仁
最後のライブパフォーマンスはいちばんの見どころ、と中丸は力を込めるが「前回もそうだったんですが、メディアの方に観てもらうといちばん話題になるのがブラホックはずしで(笑)。それを避けようとしていろんな代案を考えたがエロに対抗できるのはエロしかない、という結論に達して今回のストッキング着脱企画になった」とまたまた苦笑い。ちなみに、明日ご家族が観劇すると話す中丸は最初は親に見せられないといいたげだったが、「やると決めたので心を無にして100%キメてやります!」と胸を張っていた。
ちなみにこのストッキング着脱企画については「次回の5では、例えばブラホックはずしとストッキング着脱のメドレーに挑戦してみるのもありだな。ギネスを狙いたい。もしギネスに登録されたらジャニーさんと肩を並べる事になるかも?」と笑顔を見せた。
今回この公演は3公演が配信となる。劇場で観劇出来る方はもちろん、行けない方もぜひ配信で中丸のこだわりと溢れ出る才覚を楽しんでいただきたい。
取材・文=こむらさき 撮影=阿部章仁

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