ペンギンラッシュが歌う、自愛と自由
の証明。『皆空色』に込めた想いに迫

取材を受けてくれた望世と真結には、「『皆空色』と一緒に聴きたい曲」というテーマでプレイリストを作ってもらった。ここでセレクトされたのは、Arcaやコーネリアスをはじめとした聴き手の想像力を刺激するものばかり。「ペンギンラッシュと言えばジャズ」、という先入観を持っている者は、ド頭のディープテクノで面を食らうだろう。だが、それこそが彼女達が望んだ音楽体験であり、いわばふたりが『皆空色』で目指した表現もそこにある。ペンギンラッシュの新作『皆空色』は、リスナーの感受性を揺さぶる音楽である。「嘘をつかないこと」をルールに創作された本作には、彼女達の自由な音楽的発想と、社会への偽らざる本音が詰まっている。自分達に貼られたレッテルに抗すること、女性であることの誇り、そして純粋に音楽を楽しむ好奇心…ペンギンラッシュが何に抗い、何を愛しているかについてのインタビューとなった。

Corneliusを聴いたら景色が変わる

ー昨年取材させていただいた時は、メンバー4人のルーツをまとめたプレイリストを作っていただきましたが、今回は少しだけ趣向を変えてみました。

インタビュイー画像

望世:

『皆空色』と一緒に聴きたい曲ですね。
M1~5 Selected by 望世、M6~10 Selected By 真結、M11~15 Selected By 黒田
ー今回僭越ながら私がセレクトした楽曲も入れていただきましたが…おふたりがセレクトした楽曲は、敢えて「ジャズ」とは異なる音楽性のものをメインに据えている印象を受けました。
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