BOYS AND MEN インタビュー 水野・
田村・辻本・小林が語る、“未来を信
じることの大切さ”を歌った新シング
ル「Oh Yeah」

今年デビュー10周年を迎えたBOYS AND MENが、“未来を信じることの大切さ”を歌ったシングル「Oh Yeah」を9月9日にリリースする。本記事では、水野勝、田村侑久、辻本達規、小林豊に登場してもらい、シングル「Oh Yeah」やMV撮影時の出来事、そして自粛期間どのように過ごしていたかなどの近況と合わせて話を訊いた。
――昨年、シングル「ガッタンゴットンGO!」の取材をさせていただいたときには、コロナ禍で世の中が大変なことになるとは想像もできませんでしたが……自粛期間中は、それぞれにいつもと違った過ごし方をしたと思います。そうした日々の中で、なにか見つけたものもあったのでしょうか。
田村:あります! 俺から言っちゃっていいですか?
――お願いします!
水野:あのですね、意外と料理できるんだっていうことに気づきましたね。
田村:ちょっと! 自然に割り込んできたな(笑)。とりあえず聞かせてもらうわ。
水野:飲食店のキッチンでバイトをしていたことがあるから、ある程度できることはわかっていたんですけどね。意外とセンスあるじゃんっていう。
辻本:勝(水野)がバイトしてたのって、ファストフードだっけ?
水野:大型スーパーのフードコート。お好み焼き、オムライス、焼きそば、ラーメン、天丼、カツ丼とかいろいろ作って、昼のピーク時なんかは手際よくこなしていかないといけないから、そこでだいぶ鍛えられたとは思う。その経験を活かしつつ、自炊するにしてもちゃんとやりたいから、パセリとかバジルも買ってみたりして。
小林:本当に自分で作ったの!?って疑っちゃうくらい、盛り付けもオシャレだもんね。
――なかでも、自分的おすすめ料理は?
水野:自粛期間中、サブスクで韓国の映画やドラマなんかもたくさん観ていたんですけど、その影響で作るようになった韓国料理は自分的にだいぶヒットしましたね。ダシダっていう調味料が万能で……。
小林:あれ入れると、韓国料理が本場っぽくきまるよね。
水野:そうそう。ナムルとかソルロンタンとかも簡単に美味しくできる。
小林:ちなみに、僕はリモートで水野くんにパスタソースを作って届けました。なかなか高価な北海道ベーコンのほか、自粛期間中なので臭いを気にせずにニンニクもたくさん入れて。
辻本:自粛期間中あるあるやな、それ。俺も臭いを気にせずめちゃめちゃニンニク食った(笑)。
小林:これならいっかっていう量の3倍は入れたもん(笑)。
水野:そのソースで作ったパスタも美味しかったし。料理に目覚めた自粛期間でした。
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田村:料理ネタ、かぶった……。
辻本:じゃあ違うの言うしかないって。バレーボールは? アニメ観て好きになったっていう(笑)。
田村:『ハイキュー!!』は好きだけど、その影響じゃないって!(笑) いやいや、気づいたことはちゃんとあるんですよ。普段、友だちとご飯を食べに行ったりして外に出ていることの多い僕は、家に帰ったら寝るだけだったんですね。でも、自粛期間家にいる時間が長くなってみたら、ふと見上げた天井の端っこに実は段があることを発見して。
辻本:こんなふうになってたんか!っていう感動があったん?(笑)
田村:うん。その発見をきっかけに部屋をあらためて見渡してみたら、こんなところに通気孔があるのか、絨毯のあそこだけポコってなってるとかいろいろ気づいちゃって。あと、「紅蓮華」をピアノで弾けるようにもなったんですよ! 楽譜は読めないけど、YouTubeに投稿されている演奏動画を見ながら一生懸命指コピして。
水野:ちょうどそこにピアノあるからさ、弾いてみてよ。
田村:いやぁ、最近は全然練習してないから、今は弾けるかわからないよ?(と言いながら取材部屋に置いてあるグランドピアノを弾き始めたら、ちゃんと「紅蓮華」でした)
辻本:指コピで頑張ったな!(笑)
田村:すぐ忘れちゃうんだけどね、弾けると楽しい。それから、もうひとつ気づいたことがあります。俺の部屋は10階以上にあるのに、ベランダにめちゃめちゃハトの糞が落ちていて、でも姿を見たことはないし、隣のベランダはきれいで。ずっと謎だったんですけど、少し生活リズムが崩れた自粛期間中、早朝4時くらいに目が覚めてカーテンをバって開けてみたら、ハトが6羽くらいおったっていう。どうやら、そいつらが俺のベランダをトイレにしているみたいです(笑)。
小林:タムタム(田村)のベランダ、ハトさんたちにはなんだか居心地がいいんだろうね(笑)。僕は、自粛期間中に『セックス・アンド・ザ・シティ』という海外ドラマにハマりまして。
辻本:「自粛期間中、セックス……」って言い出したからびっくりしたわ!(笑)
田村:紛らわしい(笑)。
小林:ドラマのタイトルだからしょうがないの!(笑) ニューヨークに住む30代独身女性4人の恋愛模様を描くドラマなんですけど、自然体で生きることって素晴らしいなって思えて。気持ち的に沈みそうにもなった自粛期間中、だいぶ助けられました。ちなみに、僕は自分の感性を大切にする自由人・キャリー派です。水野さんは、ハンサムウーマンなミランダ。辻本さんは、意外に優等生でお上品なシャーロット。タムタムは、セクシー番長なサマンサ(笑)。僕的には、そんなイメージ。
水野:これ、ドラマを観た人にはわかるんかな?(笑) あと、豊(小林)の自粛期間といえば便秘?
小林:そうそう。自粛期間中、なかなかスーパーにも行けなかったおかげで野菜不足になって、そうするとどうしても便秘になっちゃって。野菜って大事なんだなってあらためて思いました。つーじー(辻本)は?
辻本:僕はね、去年から草野球を始めたもんで、野球がうまくなりたい一心で、人気のないところでひたすら素振りをしたり、壁当てをしたりしていましたね。あと、体力をつけるために、山登り専用の底が薄いサンダルで近くの山の中を走ったりとか。
――自粛期間中、たいがいの人が運動不足になっていたというのに、さすがスポーツマンですね。ストイック!
辻本:毎日たっぷり運動するから、ちゃんと身体が疲れて、だいたい23時くらいには寝ていましたもん。この10年間で、一番健康的に過ごしていた気もします(笑)。
――なにしろ、それぞれ有意義に過ごされていたのですね。
小林:なかなかお出かけはしにくいけど、無事に遠出できるようになったときにここに行きたい!っていう場所のことをとことん調べるっていうこともしていて。そうすると、ストレスも溜まらないんです。
田村:それ、いい考えやね。僕としてはお祭りや花火大会がなくなってしまった今年ならではの、おすすめの夜の過ごし方があるんですよ。
水野:どんなの?
田村:部屋を真っ暗にして、テレビ画面にYouTubeをつないで、4Kの諏訪湖花火大会動画を観るの。で、家にスピーカーがあったら、サブスクで祭囃子とかのBGMをかけると……めっちゃ花火大会に行った気分を味わえる。
辻本:いいじゃん、それ。
小林:家にいてもワクワクできそう。
田村:できるのよ、本当に。もうね最高だから。
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――発想の転換をすれば、新たな楽しみを見つけられる。みなさんのおかげで、あらためてそう感じられます。さて、9月9日には、ニューシングル「Oh Yeah」がリリースされます。表題曲は、自粛期間中のもどかしさや葛藤に重なる言葉たちもあり、どんな困難があろうと自分の信じた道を進もうという未来への決意がにじむナンバーですね。
水野:もう、おっしゃる通りの曲で。僕たち自身、歌っていてもグっとくるんですよ。
田村:サビの<絶対負けるな>のメロディも、めっちゃ気持ちいいし。
辻本:その<絶対負けるな>っていうメッセージは、聴いてくださるみなさんに届けたいよね。
小林:うんうん。あと、サビに<明るい未来を 信じ立ち上がれ>っていうフレーズもあるんですけど、歌っていても聴いていても、すごく幸せな気持ちになれるなって。まだまだ終わりの見えないコロナ禍で、日本だけじゃなく、世界の人たちが苦しんでいたりもするけど、だからこそ日常生活の中で楽しいことや小さな希望を見つけていけたらいいよねって心から思います。
辻本:その上で、歌っていて自分自身に刺さるのは、<何かを変えたいなら 今の自分を変えてゆけ>っていうフレーズ。どうしても弱気になったり、不安になったりしてしまうけど、発信する僕らはそういう気持ちでいちゃいけないし、先頭を切ってみんなを引っ張っていかなきゃいけないですからね。そのためにも強くありたい、強くあろうって思います。
水野:俺たちの魂を込めた「Oh Yeah」、たくさんの人の胸に響かせたいし、響く歌だと思っています!
――9人の力強い歌声と想い、団結感は背中を押してくれますから。そして、「Oh Yeah」のMVは壮大なロケーションとドローン撮影による映像が圧巻です。
辻本:場所は採石場なんですよ。
小林:普段、戦隊モノや『仮面ライダー』シリーズの撮影をしているようなところで。
水野:雨が降っていなかったら完璧だったんだけどね(苦笑)。
――映像を観て雨が降っているようには感じなかったですが……。
田村:実はね、めちゃめちゃ降っていたんですよ。
水野:一回、撮影中断したしね。
辻本:靴もビッチョビチョに濡れちゃって(苦笑)。でも、ドローン効果もあって、言ってもらったみたいに壮大な映像になりました。
水野:寄ってからのブワーって引いていく、ドローンならではのカット満載でね。
BOYS AND MEN 「Oh Yeah」

――加えて、画面越しにハイタッチやグータッチを楽しめる仕掛けがあって。MV冒頭には、自粛期間中に会えなかったファンのみなさんのためにこんな映像にしたい!という意見を交わすメンバーの姿も見られますが、どんなに離れていても、会えなくても、メンバーがファンのことを思ってくれていることがすごく伝わります。
田村:だったらよかったです!
辻本:冒頭の映像は、みんなで話し合っている様子を、そのまんま撮ってもらったんですよ。僕らの場合、毎週のようにファンのみなさんと直に会う機会があったから……。
小林:ファンのみなさんと会えない時間が長くて、僕たち自身本当に寂しかったんですよ。直接は会えなくても、どうにかファンの方たちに喜んでもらえる方法はないか、みんなで話し合いながら探しました。次にみんなと会えたときにこんなことができたらいいなっていう想像・妄想もしながら。
水野:映像だから直接会うっていうことに比べてどうしても限界はあるんですけど、ありったけの気持ちは詰め込みました。
――ほかにも、おなじみ前山田 健一さんによる突き抜けたぶっ飛びナンバー「D.T.G.」、迷いなく一直線な愛が貫く極上ポップ「ZOKKON!」が収録されていて、またまた充実したシングルになりましたね。
水野:本当にどの曲がタイトル曲になってもおかしくないくらい、パワーのある曲たちなので。ここからまた勢いをつけて走っていけたらいいなと思っています。
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――9月から12月にかけては、延期となっていた『BOYS AND MEN 10th Anniversary ボイメン全国ライブツアー「BARI BARI★PARTY」』が開催予定ですし。やっとライブができますね。
水野:とはいえ、本当に開催できるのかわからなったりもするんですけど……。
田村:メンバー、スタッフ、どんなに気をつけて対策をしていても、絶対にコロナにかからないっていう保証はないからね。
辻本:ただ、僕たちとしてはやるつもりで万全の準備をしておくっていう。
小林:セットリストもできているし、どんなライブにしようかみんなで話し合ったりもしているしね。
水野:ソーシャルディスタンスを保てるように、会場規模をライブハウスから全席指定のホール会場に変更して、来場者数も調整して。これまでみたいなコール&レスポンスはできないですけど、会えていなかったみなさんにとにもかくにも会いたいというのが僕たちの願いなので。
田村:もし開催できたら、久しぶりの再会だからね。メンバーみんな、びっくりするくらい高まると思います。だって、目の前にファンのみんながいるって、そんなうれしいことないからね!
辻本:そりゃそうだ。ただ、最初の2公演は連チャンだからね、あんまりとばしすぎないように気をつけないと。
小林:って思ってても……
田村:とばしちゃんだろうなぁ。
――そんな姿が見られるのも久々のライブの醍醐味です。なお、2020年はボイメンの記念すべき10周年イヤーでもあるわけじゃないですか。
水野:そうなんですよ。本当は、海外に行って曲を作ったりする予定もあったんですけどね。
田村:いろいろ予定が変わっちゃって。
水野:今回のシングルにしても、「Oh Yeah」じゃない曲で作る予定だったんですよ。でも、「Oh Yeah」というすごくいい曲が生まれて、それをこの節目の年にリリースできるっていうのは意味があることだとも思っていて。これまでと違ったエンターテインメントの在り方が問われていたりもしますけど、僕らなりにやれることをやって、みなさんに楽しんでいただきたいなと。
辻本:どんな状況でもやれることをやるっていうボイメンスピリッツは、これからも変わらないからね。
小林:これまでもそうだったように、これからも僕たちボイメンはチャレンジし続けていきます!

取材・文=杉江優花 撮影=大橋祐希

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