The APPLESが歌で紡ぐ、素直な胸のう
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胸のなかにあるものを言葉にするのは、思っているよりも難しい。だからこそ私たちは、自分の思いを代弁するような曲を求めてしまうのではないだろうか。神奈川県発のThe APPLEも、誰かの思いを代わりに歌ってくれるようなバンドだ。

彼らは、2019年8月に活動を開始した3ピース。今年の2月にバンド名をThe APPLEに改め、新しく走りだしている。
The APPLEの魅力は、日常に寄り添った歌詞と浸透圧の高いボーカルだ。生活のなかでは言葉にしづらい感情を、歌として真っ直ぐに吐き出していく。また、それを変に「上手く歌おう」ともせず、ありのままの自分で届けていく。だからこそ、彼らの音楽は一聴してスッと耳になじむのではないだろうか。

先日配信が開始された『僕たちの』は、彼らにとって2nd E.Pとなる作品。平均年齢20歳の3人が紡ぐ音楽は、大人になれない蒼さが残る。爽やかだがリアル、まさしく等身大といえる1枚だ。