Sano ibuki、書き下ろしの新曲「紙飛
行機」が映画『滑走路』の主題歌に決

Sano ibukiの新曲「紙飛行機」が、2020年秋に全国公開される映画『滑走路』の主題歌を担当することが発表された。
映画『滑走路』は、いじめや非正規雇用といった自らの経験を基に短歌を発表し続けた歌人・萩原慎一郎による「歌集 滑走路」を原作とした作品。あとがきを入稿した翌月、32歳の若さにして命を絶ち、デビュー作にして遺作となった一冊の歌集は、苦難の中それでも生きる希望を歌い、苦悩を抱える人へのエールとして多くの共感を呼んだ。
新曲「紙飛行機」は、以前より、原作歌集を愛読していたというSanoが、映画の制作途中から映像を何度も見返し、大庭監督ともディスカッションを重ねながら楽曲を構想して制作された楽曲。映画のラストシーンに寄り添い、観客の心にその余韻を深く残す主題歌となっている。
●Sano ibukiコメント●
今回「滑走路」の主題歌を担当させて頂きました。「紙飛行機」という曲です。監督から「最後にSanoさんの曲で映画を空へ飛ばしてほしい」という言葉を頂き、この作品の叫びを遠くへ飛ばす風となれるような楽曲を作りたいと模索した末、完成しました。表面的な希望ではなくその奥にある絶望や妬み、悲しみを包み込む優しさのようなものを感じるこの作品に出会えたことで、僕自身救われたような気持ちになりました。劇場で鑑賞できることを楽しみにしています。
●大庭監督コメント●
Sano ibukiさんの「マリアロード」を聴き、「この人なら映画を観た後にそれぞれの感情を抱えた観客の思いを、その深く柔らかい声でまとめ上げてくれるような、スケール感のある音楽を作ってくれるのではないか」と感じました。また叙情的で物語性のある歌詞も、原作者である萩原さんの歌と親和するように感じています。初めてSanoさんにお会いした時、僕の目を真っ直ぐに見て、「映像を5、6回は観ました!」と言ってくれたのをよく覚えています。なんとなく、傑出した才気で孤独に音楽を作られている方なのかな、と勝手に思っていたので、そこまで映画と熱心に向き合ってくれる事が嬉しくもあり、また意外でもありました。 Sanoさんは、原作、映画と対峙しながら、“自分は音楽としてどう答えを出すべきか”をとても真摯に誠実に考えてくれていて、その姿勢をとても頼もしく、また嬉しく感じました。最初のデモが上がった時にラストシーンの映像にあてながら聴いたのですが、思わず感動して泣いてしまいました。僕の理想を遥かに凌駕し、原作も映画も力強く前へと運んでくれる楽曲がそこにあったのです。

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