withコロナ時代の新しい芸術の楽しみ
方を提供する、特設サイト「Bunkamu
ra チャレンジ」が開設

新型コロナ感染症の影響により多くのコンサートや公演が延期および中止を余儀なくされる状況を受けて、株式会社東急文化村は、2020年7月1日(水)に特設サイト「Bunkamura チャレンジ」を開設したことを発表した。
劇場に訪れることができない、現在の状況下においても、日本の文化・芸術を愛する方と共にありたいという東急文化村の想いから、本特設サイトは立ち上がった。東急文化村は、音楽、演劇、バレエ、ミュージカルなど、さまざまな文化・芸術には日本を、世界を、元気にするエネルギーがあると信じ、そして、劇場という場所は、“芸術家を観客に橋渡しする場所”と考えている。そして芸術家には、観客が劇場に集うことができない今だからこそ、伝えたいメッセージがあるとも。また、限られた条件の中でこそ作られる面白い作品もあるのではないか。そんな思いがあり、本特設サイトでは音楽、演劇、バレエ、ミュージカルなど、それぞれのジャンルで、今こそできる表現、内容の特別コンテンツを届けていくそうだ。
「いま、劇場によせて」 オーチャードホール芸術監督 熊川哲也
劇場は、いま時を同じくして生きている作品や、アーティストの生の呼吸を、リアルタイムで感じられる場であると同時に、時空を超え非日常を旅できる特別な場所です。たとえば、「白鳥の湖」はチャイコフスキーが生きた19世紀へと僕たちを運んでくれ、将来性あるアーティストの姿は、いま目の前にある先の未来をも、想像させてくれます。
劇場とは、現在・過去・未来が一つの空間に共存する、まさに無二の場所であり、素晴らしい作品や芸術家との出会いは、空間と時間という4次元の概念を超越した世界さえも、我々に見せてくれます。愛や感動といった人々の心が作用することによって生まれる、いわば“5次元”の世界です。
しかしいま、その世界はウイルスによって封鎖され、オーチャードホールは2月29日以降、約4ヶ月間、すべての公演が中止となりました。戦争中でも演奏会や公演が行われてきたことを思うと、“劇場に集まること自体不可能”という今の状況が舞台芸術界におよぼすインパクトは、はかり知れません。
しかしながら、文化が継承されてきた長い歴史を振り返ると、天災や人災など、さまざまな困難を生き抜くことで熟成してきたこともまた、明らかです。この状況を経て、我々がこの席に再び座るとき、舞台に立つとき、芸術の偉大な力を改めて目の当たりにし、さらに深い敬愛を抱くと信じています。
この席をうめつくす2150名の皆様と、その瞬間をシェアできる日を楽しみにしています。
「Bunkamura チャレンジ」でのコンテンツ
■『Orchard Artists Opinion 第1回スペシャル 東京フィルハーモニー交響楽団
“新しい生活様式、オーケストラはどうなる?”』
東京フィルハーモニー交響楽団が、注目の指揮者沼尻竜典と、コメンテーターに脳科学者の茂木健一郎を迎え、フィジカル、メンタルの両面から、新しい生活様式の中でのオーケストラ演奏会のありように迫る。
出演:沼尻竜典(指揮)、東京フィルハーモニー交響楽団、新国立劇場合唱団、茂木健一郎(コメンテーター)
演奏曲:ベートーヴェン: 交響曲第5番 ハ短調「運命」 作品 67 第1楽章より抜粋、ベートーヴェン:交響曲第9番 二短調 「合唱付」作品125 第4楽章より抜粋
収録会場:Bunkamura オーチャードホール
公開予定:7月上旬予定
■『Orchard Artists スペシャルコンテンツ K-BALLET COMPANY 「運命」』
2か月ぶりに稽古場に集った5人のダンサーに創作される新作を映像化。振付はKバレエのプリンシパルであり映像や振付の分野でも活躍する宮尾俊太郎。彼らは現状をどうとらえ、何を想うのか。リハーサル風景から見えてくるダンサーのリアルを描く前半と、ベートーヴェンの「運命」にのせた作品を劇場のさまざまな場所で展開する二部構成の映像で、芸術に生きるダンサーの“いま”をお届けする。
総合演出:熊川哲也(Bunkamuraオーチャードホール/K-BALLET COMPANY芸術監督)
振付・出演:宮尾俊太郎
出演:K-BALLET COMPANY(小林美奈、成田紗弥、杉野慧、関野海斗)
音楽:ベートーヴェン:交響曲第5番 ハ短調「運命」作品67 第1楽章
収録会場:K-BALLET COMPANY、Bunkamura オーチャードホール
公開予定:7月下旬予定
■『東急シアターオーブ配信企画 #OrbTALK(オーブトーク)』
国内外の一流ミュージカル作品を上演し続ける東急シアターオーブが、ステージ上をスタジオに見立て、世界のミュージカル界で活躍するゲストを招いて行うシリーズトーク番組。
「キャスト、スタッフ」「劇場」「観客」というミュージカルを構成する三つの要素に注目し、今だからできる過去の公演や、これからの未来の話をお届けする。
収録会場:東急シアターオーブ
公開予定:7月下旬予定
■シアターコクーン ライブ配信『プレイタイム』
コクーンで初めての上演となる、岸田國士の戯曲の数々。男女の他愛ない会話を重ねスリリングに関係を変えていく様を描いた短編「恋愛恐怖病」を軸に、森山未來と黒木華が岸田の世界を演じる。さらに今回、日頃からICTを活用した文化芸術振興に取り組むNTT東日本の協力のもと、コクーン初のライブ配信にもチャレンジ。今までの舞台中継とは一味違う、映像とライブパフォーマンスの“いいとこ取り”を目指して、杉原邦生、梅田哲也ら若きアーティストたちが才能をぶつけ合う。またBaobabの北尾亘やミュージシャンの角銅真実ら7名が参加するほか、劇場のスタッフらも作品に参加。“眠っている劇場が再び動き出す”様を、さまざまなアプローチで描き出す。
作:岸田國士「 恋愛恐怖病」ほか
収録会場:Bunkamura シアターコクーン
ライブ配信日:2020年7月12日(日)開演19:30~
※イープラス「Streaming+」にてライブ配信。7月9日(木)10:00よりチケット発売
■『劇場の灯を消すな!Bunkamura シアターコクーン編 松尾スズキプレゼンツ アクリル演劇祭』
株式会社WOWOWとのコラボレーションで生まれた、『劇場の灯を消すな!Bunkamuraシアターコクーン編 松尾スズキプレゼンツ アクリル演劇祭』。シアターコクーン芸術監督の松尾スズキ総合演出のもと、2回以降との共通企画である井上ひさし「十二人の手紙」の朗読のほか、歌、ダンス、剣劇、芝居、劇場案内、対談などで構成される、劇場愛に溢れるエンターテインメントをお届けする。
総合演出:松尾スズキ
脚本・演出協力:天久聖一
出演者(50音順表記):
秋山菜津子、麻生久美子、阿部サダヲ、荒川良々、生田絵梨花、池津祥子、伊勢志摩、大竹しのぶ、神木隆之介、小池徹平多部未華子、中井美穂、中村勘九郎、根本宗子、松尾スズキ、松たか子、皆川猿時、村杉蝉之介
演奏:門司肇(ピアノ)、清水直人(サックス)、Dr.kyOn(ピアノ)、長尾珠代(バイオリン)、横田明紀男(ギター)
ダンス&コーラス(50音順表記):香月彩里、齋藤桐人、笹岡征矢、中根百合香
殺陣:六本木康弘、今井靖彦、坂本和基
収録会場:Bunkamuraシアターコクーン
OA予定:2020年7月5日(日)夜9:00 [WOWOWライブ] [WOWOWメンバーズオンデマンド]

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