ケラリーノ・サンドロヴィッチによる
コント映像作品と下北沢 本多劇場リ
ーディング公演の2本立て企画 CUBE
produce『PRE AFTER CORONA SHOW』
を上演

劇作家・演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)が2020年7月12日(日)にCUBE produce『PRE AFTER CORONA SHOW』と題し、本多劇場にて上演の、リーディングアクトと、コント映像作品という「演劇」と「映像」の二本立てによる配信企画を公開することが決定した。
2007年から2016年の間に、ケラリーノ・サンドロヴィッチと古田新太は、タッグを組んでナンセンスコメディの舞台を3本上演してきた。その過去3作のレギュラーメンバーが集結し、新しい試みCUBE produce『PRE AFTER CORONA SHOW』に挑む。
CUBE produce『PRE AFTER CORONA SHOW』は、劇場でのリーディングアクト『プラン変更 〜名探偵アラータ探偵、最後から7、8番目の冒険〜』の無観客上演生配信と、コント映像作品『PRE AFTER CORONA SHOW The Movie』配信、という2つのコンテンツで構成される。
リーディングアクト『プラン変更 〜名探偵アラータ探偵、最後から7、8番目の冒険〜』は、7月12日(日)に無観客生配信の形で本公演上演するとともに、前日の7月11日(土)には、緊急事態宣言解除後、下北沢 本多劇場では初となる一般観客を入れた形での、公開ゲネプロ(※配信無し)を実施する。
7月11日の公開ゲネプロでは、『プラン変更 〜名探偵アラータ探偵、最後から7、8番目の冒険〜』上演前に、『PRE AFTER CORONA SHOW The Movie』を、配信開始に先駆け先行上映。公開ゲネプロ参加の観客は、コント映像作品とリーディングアクト、両方を、誰よりも早く目撃することができるスペシャルなゲネプロとなっている。
リーディングアクト『プラン変更 〜名探偵アラータ探偵、最後から7、8番目の冒険〜』では舞台上のソーシャルディスタンスにも配慮し、「多彩な動きがありつつも俳優同士が常に距離を保ちながら進行するリーディング」というこの時代ならではの演出的工夫を取り入れた上演形式で行う。
コント映像作品『PRE AFTER CORONA SHOW The Movie』は、スピーディなナンセンスコントが数珠つなぎに連鎖する、ジャンルを超えた映像表現であり、KERA独自の創作を追求した、映画やテレビなど他のメディアでは絶対に見られない作品となっている。視聴者だけがわかる、超豪華シークレットゲスト陣もお楽しみの一つ。映像と演劇の2本立ての企画、『PRE AFTER CORONA SHOW』は、「AFTER CORONA」の世界に一石を投じ、己を含む世の中の全てをキッチュでハードに、”笑いのめす”そんな作品となっている。
<ケラリーノ・サンドロヴィッチ コメント>
1
少々長いコメントになりますので興味ある方にだけお読み頂ければ。
新型コロナウィルスがあれして中止になった『欲望のみ』。古田新太を座長としたチームに新たなメンバーを加え、2007年〜2016年に同チームで上演した「ナンセンス三部作」とは異なるタイプのコメディを創ろうとした公演でした。
4月下旬に中止が申し渡され、自粛で悶々としていた私は、このチームで「公演の代わりの何か」ができないものかと画策しましたが、コロナ渦の制約の中、頭に浮かぶ案はどれもこれも、時間と労力を費やしてまで実行しようと思えるものではありませんでしたし、それ以前に、自分の仕事ではないように感じました。周囲の演劇人達が早々に発信を連打した様々な試み、すなわちリモートを使った演劇。しかしそれを私が試みたところで、面白いと思えるモノが創れるとは思えなかったのです。それらは演劇のようでいて、決して演劇ではない。「演劇のようなもの」です。「演劇のようなもの」は「演劇のよう」でありながら、私が感じている「演劇の魅力」を何ひとつ擁しない。
この度「PRE AFTER CORONA SHOW」の旗印の下にお届けする2つの作品も「演劇のようなもの」でしかなく、「演劇」と較べられちゃあたまらないのですが、「演劇」ができない時期、「何もしない」という選択肢もある中で、これならやってもよいのではないだろうかと思えた企画であります。やってみました。我々が2020年の春〜夏にどんな風に足掻いていたかの記録でもあります。
2
映像作品『PRE AFTER CORONA SHOW The Movie』は、ザックリ言うと「コント集」です。どう反応して良いのか戸惑わせるようなスケッチも混じってますが、これもコントなのです。私が書いたコントと盟友ブルー&スカイが書いたコント、それから太田毅くんと飯田ゆかりさんの書いたコント一本ずつ(別役実氏編纂のコント本に収録)を私が脚色したもの、そして、大倉孝二とブルー&スカイのユニット、ジョンソン&ジャクソンが、やはり中止になってしまった彼らの公演に於いて上演するはずだったコント(大倉が脚本提供クレジットに名を連ねているのはこの為です)。注目の若手ナンセンス劇団「地蔵中毒」主宰の大谷皿屋敷くんにも参加してもらうはずだったのですが、ある大人の事情で叶わず、彼の既製台本から二言だけ台詞を使わせてもらってます、記念に。
コント達は、劇場で収録したり、ロケで映画やドラマのように撮影したり。全6日間の強行撮影でしたが、まさに制約だらけの中、ゲスト出演者含め20名近いキャストとスタッフの皆様の尽力のお陰でヘンテコなモノが出来あがりました。アニメは上田大樹くん、音楽は鈴木光介くんと、いつものメンバーが集結してくれました。上映時間は約100分であります。
3
『プラン変更〜名探偵アラータ探偵最後から7、8番目の冒険〜』は所謂リーディング公演。6月29日現在、台本を書き始めたばかりでどんな作品になるか、まだわかりませんが、リーディングという形態を逆手にとってくだらなくできまいかなぁ、と。サブタイトル通り、変質者であり多重人格者でもある探偵アラータが、助手のアルジャーノンと共に、事件かどうかすらも曖昧な事件を解決するナンセンス・コメディ。つまりお馴染みのやつです。ナンセンス三部作の第四弾。新しいコメディに挑もうとした『欲望のみ』に代わる公演が、結局いつものやつになっちゃうというのも皮肉ですが、おかげでまたあのキャラクター達に会えるのは、書き手にとっても大きな悦びであります。
台本書き始めて数回の稽古を経て初日まで、二週間しかないので、40分〜60分ぐらいの小さな作品になると予想します。『The Movie』の方もそうですが、はるか昔に書いた自作にネタを探ったり、中学時代に私をナンセンスの世界に誘い導いてくれて、健康〜ナイロン初期に散々マネしたモンティパイソンの模倣も久々にしていることも白状しておきましょう。今我々がやるとこんな風になります。
ともかく、安全第一、くだらなさ第二に、楽しんで作ろうと思います。赤字必至の試みなので、お気に召したら口コミ、SNS等でワーワー騒いでくれろ。
以上、よろしくお願い。
2020年6月末 ケラリーノ ・サンドロヴィッチ

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