100byKSR Directory No.10 – 14 ア
ーティスト支援企画『100byKSR』特集
第3弾。Qugo、なかむらみなみ、aive
r、Muslim Rock、Coffee Creamersに
インタビュー

レーベル/プロダクション〈KSR〉によるアーティスト支援プロジェクト、 『100byKSR』(https://100byksr.com/) の第3弾リリースが6月19日(金)に行われた。

AwichkZmなど〈YENTOWN〉関連の作品やJP THE WAVY、YOSA & TAARなど、多岐に渡るアルバムなどの作品リリースを手がけている〈KSR〉。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、音楽活動の場所や機会が奪われているアーティストへの生活支援を目的として立ち上げられた本プロジェクトでは、アーティストから楽曲を募集・選考の後、採用された楽曲に対して制作費15万円を支給。合計100曲の楽曲の採用とリリースを行う。
Spincoasterでは本プロジェクトに採用されたアーティストたちに簡易的なインタビューを敢行。ジャンルもキャリアも形式も問わない本プロジェクトに選出されたアーティストのルーツやバックグラウンドを紐解く。第3回目となる今回は、Qugo、なかむらみなみ、aiver、Muslim Rock、Coffee Creamersの5組のプロファイルを掲載。前回に引き続きエクスペリメンタルかつオルタナティブなエレクトロニック・ミュージック〜キャッチーなラップ・ミュージック/ヒップホップまで、多様なサウンドの持ち主たちが集結した。

なお、『100byKSR』は約2週間あまりで1,100曲近くの楽曲が集まったという第1次募集を経て、6月15日(月)〜6月30日(火)までの期間で2次募集を行っている。我こそはという方は今からでも応募してみてはいかがだろうか。

Text by Takazumi Hosaka


Qugo

(1)簡単な自己紹介をお願いします。

生まれも育ちも平塚市、シャイで優しいナイスガイ。いつも心に笑顔とピース! ラッパーのQugoです! よろしくお願いします!

(2)音楽活動を始めたきっかけは?

大学を中退してからしばらくぶらぶらしていたのですが、ひょんなことからラーメン屋の店長になって、ツイッターを介して当時高校生だったHELL BELL(ex. MC妖精)をバイトとして雇い、それから近場のサイファーに顔を出すようになったり、つるむ友達や趣味趣向がみるみる変わったりして、なんやかんやで今に至ります。

(3)今の音楽スタイルに影響を与えたアーティスト、作品などを教えて下さい。

Chance The Rapper
Anderson .Paak
Lauryn Hill
井上陽水
宇多田ヒカル

そして何より、今回誘ってくれたKOYANMUSICさんはラップを始める前から大ファンだったので、こういう形で共作をリリースできてめちゃくちゃ感慨深いです!

(4)今回リリースされる作品はどのようにして生まれたのでしょうか?

ZakaiというWebショップの名物企画『MAKE SOME NOIZ』を盟友・Chiselこと山田が担当した際に楽曲を収録してもらい。それを聴いたコヤンさんが連絡くださって1曲作ってみたところお互いにすごくしっくりキて、そこからのお付き合いです。(その曲は2020年6月現在配布中のコンピ『MAKE SOME NOIZ』に収録されてます! お求めは Zakai.jp(https://zakai.jp/?pid=151041389) へ!)

今回『100byKSR』を知って、どうしようやりたいなと思っていたらコヤンさんから「やってみない?」とトラックが送られてきて、書いて録ってなんやかんやで採用して頂きました。結構いい感じだと思います!

(5)今後の展望は?

今年中に1~2枚何かしらまとまったものを出すつもりです。夏の内にEP出せるように頑張ります! ソロはもちろん、コヤンさんとはこれからまだまだおもしろいことが出来そうな気がします! 最終的には平塚市長になれたら最高なんですけど、無理そうだったらちょっとまた考えます! とにかく親を安心させてあげられるように頑張ります!

そしてKOYANMUSICさんは「STAY」のリリース翌日にビートテープ 『Imager』(https://open.spotify.com/album/3zeauqjUyLVeIVsTONP9qr?si=YlkVJNQOQl-u2lIJFoedHQ) を配信します! チェックチェック!

いつも心に笑顔とピース!
それまではバンドやピアノ、今でも続けているお囃子(地域で育てていただいた神社のお囃子の指導者として今でも保存会の幹部をしています)など、音楽自体には幼少期から触れてきましたが、自分の過去やライフ・スタイル、考え方を歌詞に乗せて音楽に昇華できるラップは今の自分を一番表現できる方法だと思っています。

(3)今の音楽スタイルに影響を与えたアーティスト、作品などを教えて下さい。

Chief keefさんの「I Don’t Like」はラップ・スタイルやリリックはもちろん、自宅謹慎中に撮影したMVも含めてとても影響を受けました。リアルで生々しい表現と貧富の格差が大きいシカゴのストリートをインタビューで見たとき、ラップを始めた自分たちとのシンパシーを感じて……今でもこの衝動を大事にしています。
現在はありがたいことに国内、海外問わず様々な方からトラックを頂いたり、クラブでの音楽体験からゴム(GQOM)、バイレ・ファンキ、ダンスホール、UKファンキーなど、ラップ以外の楽曲からも沢山の影響を受けて、新しい自分のスタイルを探求してます!!

(4)今回リリースされる作品はどのようにして生まれたのでしょうか?

自分は過去だったり地元のことについてラップすることが多かったのですが、辻堂から渋谷へライブしに行く日常も今ならリリックにできると思い曲にしました。
電車に乗って2時間かけて渋谷へ行き、リハをライブをして大好きなみんなとパーティをして朝を迎える。今の環境はその時から正反対になりましたが、逆に今リリースすることでその時の情景がより濃くなると思いました。

去年末からたくさんライブで披露していた曲でもあったのですが、『100byKSR』を知った瞬間にビートを作ってくれた〈TREKKIE TRAX〉のandrewさんにお願いして、大急ぎでリリースできる状態に仕上げていただきました。貴重な機会やサポートして頂いているみなさんに感謝しています。

(5)今後の展望は?

ライブをしていた日々から徐々に制作メインの環境にシフトして、今はandrewさんのスタジオで楽曲を作り続けています。ありがたいことに海外のプロデューサーとの共作もすでに3曲完成しているので、リリースをお楽しみに。そしてソロ初のアルバムを制作中です!!!

全てがこの曲を書いていた頃のように戻るとは思っていません。一刻も早くコロナが収束することを願って、はやくでっかいとこで大きな音出したいです。
その他あらゆる表現領域にも目を向けていますが、何にせよ既存の言語、価値体系では語ることの難しい作品/表現や、新しい価値を切り拓く意思を持った挑戦的で誠実なアーティストに対して最大限敬意を評しています。逆説的には、既に形式が定まり、そこからの逸脱を恐れる作品/表現/アーティストにはあまり興味はないとも言えます。

(4)今回リリースされる作品はどのようにして生まれたのでしょうか?

aiverの場合、実験精神を持ち作曲することを意図していながらも、その作曲の基点となるパーツはフリー・ライティング的に生産される場合が本曲に限らず多くあります。

その上で、デモ楽曲に対して反省的視線を投げかけつつ、コンセプトの方向性を探って行くというプロセスでこれまで作曲を進めてきましたが、まさしくそのコンセプトの舵取りに難航した結果、本作は制作着手から完成まで1年半程度の制作期間を要しました。

本曲のコンセプトが「垂直的な力を水平化する不断の切断と悪意の表出」になるという確信を抱いて以降、制作は非常にスムースに遷移しました。

歌唱は以前から素晴らしいSSWであると感じていたrowbaiさんに助力いただきました。結果として、自分たちが未だ創れたことのない、そして聴いたことのない音楽を作り上げることが出来たと自負しております。

(5)今後の展望は?

これまでリリースしてきた作品とは完全に異なるコンセプトを据えた6つの作品が年内に続々リリースされる予定です。映像作家、建築家と共に作り進めているこれらの作品は、非常に乱雑に言えば音楽と空間の新しい関係性を導き出すことを目指して制作している作品となっています。「chandelier」も、これから出す作品も、我々の作品に触れてくれた方々に新しい価値を届けられることを我々は何よりも望んでいます。最初は不確かでどこか落ち着かないように感じられるかもしれませんが、もしそう感じられたのならもう一度だけ触れてみてください。新しい物は常に少なからずの不快感を孕んでいますし、その反応はまさしく変化を促すものであるからです。

(4)今回リリースされる作品はどのようにして生まれたのでしょうか?

コロナだったので、家の中で出来ることをした結果この曲が生まれました。初めから終わりまで全て自宅で。

(5)今後の展望は?

長い時間をかけて世界中の音を研究し、地理的にも精神的にも国境のない世界を表現していきたいです。

(2)音楽活動を始めたきっかけは?

青春時代の真只中であったR&B、ヒップホップ、レゲエなどに影響を受けたモノ、バンドをしていたモノ、親が音楽ライターで環境がすでに音楽だった者、など様々。初めての対面は、渋谷界隈にてそれぞれがグループ活動していた中での対バン・ライブでした。

(3)今の音楽スタイルに影響を与えたアーティスト、作品などを教えて下さい。

(4)今回リリースされる作品はどのようにして生まれたのでしょうか?

アナログでデジタルで、時代の最先端であり、懐かしくもあるモノとして制作しました。まずはご挨拶として耳障り良く、聴きやすいこと、メッセージ性が前に出る音楽ではなく、今の時代に肩の力抜いてリラックス出来るモノが聴きたかったので、そのようにしました。

(5)今後の展望は?

枯渇するまでは作り発信して行く予定です。目標としては、まずは5曲くらいまでは毎週出したいと考えております。もちろんルールや期間を決めてしまうとつまらなくなるので、それぞれの体調に合わせて作り続けたいと思います。どうせやるなら、たくさんの方の日常の一部になるような音楽を求めて行きたいと思います。

Spincoaster

『心が震える音楽との出逢いを』独自に厳選した国内外の新鋭MUSICを紹介。音楽ニュース、ここでしか読めないミュージシャンの音楽的ルーツやインタビュー、イベントのレポートも掲載。

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