かいりきベア「失敗作少女」自己嫌悪と理想に苦しめられた少女を歌詞から考察してみた

かいりきベア「失敗作少女」自己嫌悪と理想に苦しめられた少女を歌詞から考察してみた

かいりきベア「失敗作少女」自己嫌悪
と理想に苦しめられた少女を歌詞から
考察してみた

間違えてばかりの人生
失敗作少女 歌詞 「初音ミク」
https://utaten.com/lyric/iz16070719
「また間違えた」という少女にとって間違うことは日常茶飯事でした。
間違うことは悪くない、なんて言われることもありますが、少女にとって前向きに捉えることも出来なくなるほどに間違いを繰り返してきたようです。
間違いを繰り返すうちに自信をなくしてまた間違いを増やしてしまう。
そんな負のループを繰り返しているものの表面上は何もないように振舞っています。
しかし、心は確実に磨り減り、「私は誰にも望まれてない」と自己肯定感も下がり精神的に不安定になっているようです。
大きくなっていく自己嫌悪
失敗作少女 歌詞 「初音ミク」
https://utaten.com/lyric/iz16070719
何をやっても失敗続きの少女は自己嫌悪で押しつぶされそうになります。
なにをしてもいくら頑張ろうとしても上手くいかず、生まれた意味がない、生きていく希望もないと思うほど絶望していました。
おそらくその少女の精神の不安定さは周囲に悟られてしまうほど大きくなっているのでしょう。
しかし少女は誰かに心配されたいわけでもなく、心配されることで他人に心配をさせてしまった、迷惑をかけたという思いだけが蓄積していきます。
そして「自然に笑えばいいのかな」と心配されまいと気を張った結果、更に追いつめられてしまいます。
少女の見たかった明日
失敗作少女 歌詞 「初音ミク」
https://utaten.com/lyric/iz16070719
少女は生まれ変わり「愛される子」になることを望みます。
「泣き止んだ鼓動」は心臓が止まったことを表しており、自らに追いつめられた果てに自殺を選んだのでしょう。
死の寸前、生まれ変わり次に目覚めたとき新たな人生を歩んでいくときはきっと笑えるはずという願いを込めて「オヤスミナサイ」と目を閉じ少女の人生は幕を閉じました。
間違いから生きていけなくなった少女のどこか悲しさを感じる『失敗作少女』。
画像引用元 (Amazon)
実はかいりきベアの同名曲を題材にした小説「マネマネサイコトロピック」に登場する少女、エリスの歌とのこと。
今回は小説の内容を入れない楽曲単体として歌詞の考察をしましたが、小説を読んでみるとエリスの失敗とはなんなのか、知ることが出来て面白いですよ。
興味がある人は小説と合わせて楽しんでみてはいかがでしょうか?

TEXT Noah

UtaTen

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