よあけが鳴らす、ポップなアイロニー
あえてのスパイスで虜にする
数えきれないほどのアーティストが存在しているのに、歌っていることは何故だか偏っていく。友情や夢、恋愛がホットトピックとはいえ、それだけではとても味気ない。しかし、だからこそ“それだけ”で終わらないアーティストが、魅力的に映るようにも感じる。よあけは、まさしくそういった存在ではないだろうか。
2016年にスリーピースとして活動を始めたよあけは、2019年には中原勇作を中心とする変則的な新体制へと生まれ変わった。拠点も福岡から東京へ。停滞することなく新たなクリエイティブに向かって、進み続けている。
よあけの持ち味は、独特のスカスカサウンドとキッチュな空気。そして、少しばかり斜に構えたリリックだ。ストレートな言葉を際立たせるために、そこにたどり着く前のワードは柔らかくふわっとしている。アイロニーをポップに聴かせてしまう才こそ、彼らの強さなのだ。
先日リリースされた「ゾンビ」は、いま日本に生きるすべての人へ向けて書かれた作品。ポジティブなことを歌っているわけではないのに、キャッチーに聴かせてしまうのはよあけならでは。頭でっかちになってしまうときには、手を伸ばしたいナンバーである。
こんなアーティストが好きな人におすす
め
よあけ アーティストページ|BIG UP!
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