L→R アサミサエ(Vo&Key&Sampler)、玉屋2060%(Vo&Gu)、∴560∵(Ba&Cho)、KOZO(Dr)

L→R アサミサエ(Vo&Key&Sampler)、玉屋2060%(Vo&Gu)、∴560∵(Ba&Cho)、KOZO(Dr)

【Wienners インタビュー】
“分かる奴だけに分かればいい”
では意味がない

メジャーでやっていくと決めたことは
“本気出します!”という決意表明

あと、今作の特徴として、これは歌詞の話になるんですけど、退路を断っていると言いますか、今やれることを躊躇なくやってしまおうというような意志が感じられました。「起死回生の一発」や「NOW OR NEVER」のタイトルが象徴的だと思うんですが、そういう解釈でいいでしょうか?

まさにそれです! メジャーを目指してやってきたバンドじゃないんですけど、メジャーはゴールではなく、メジャーでやっていくと決めたことは“本気出します!”という決意表明でもあったので、自分自身のケツを叩く意味でも「起死回生の一発」や「NOW OR NEVER」のような歌詞が必然的に入ってきたと思います。「起死回生の一発」に関しては、メンバー4人とマネジャーとで“メジャーでアルバムを作ろう!”という話になった直後に僕が作って、“これをメジャーでやりたい!”って言ってみんなに投げた曲なんです。自分たちの決意表明もそうなんですけど、それを見てくれる人たちが僕らが決意を固めたことに共感して、何かアクションを起こしてくれたら…ということも踏まえて。なので、MVもどういうふうに録るか…それこそ歌詞の伝え方にしてもメンバーと話して、“自分たちだけの「起死回生の一発」にならないようにしたいよね”という話をすごくしました。今までのWiennersだったらそういうことはあんまり会話に出てこなかったんですよ。自分たちの思うこと、自分たちの信じることをかたちにしていたんですけど、より多くの人たちに伝わるためには、それが自分たちだけのものじゃなくて、聴く人たちのものにならないとダメだと思ったというか。それこそ今年の頭に回ったツアー(『Wienners BACK TO THE ANIMALS TOUR 2020』)でフロアーを見てても、“自分が信じていることをお客さんも信じてくれてるんだ!”ってことを強く感じて、そこにより信頼を置けるようになったということもあるので、そういう意味でも楽曲は自分たちのものだけじゃなくて、聴いている人全員のものという感覚で作ってますね。

なるほど。確かにアルバム『BURST POP ISLAND』で明らかに成分が多めに感じるのは、「UNITY」に代表される“連帯感”といったものであって。これは随所で出てきますよね?

そうですよね。最近の自分の中では“ひとつ”がテーマで。単純なことなんですけど、日本という国もひとつ、地球もひとつ、宇宙もひとつ、その“ひとつ”ということを本当に感じることってめちゃくちゃ難しくて、自分もそこに辿り着いてはいないんですけど、“全てひとつなんだ”“ひとつって何だろうな?”って考えながら、今もそれを表現している最中という感じなんです。その“ひとつ”って何て言ったらいいのか…例えば、「UNITY」で言いたい“団結”って、同じ思想を持って同じことを考えて同じ動きをすることではなくて、違う思想、違う考え、違う動き方、違う言語を持った人たちが集まって、それぞれは違うのに何かひとつのものでつながっているっていう。あと、ライヴで言えば、まったく違う人たちが集まって違う動きをして違う歓声をあげているのに、聴いているのはWiennersの音楽であって…そういう意味での“ひとつ”なんですよ。まったく同じになるということではなくて、違う奴らが同じ方向を向いている意味での“ひとつ”。最近、そういうことをすごく考えていて、それをもっと突き詰めていったら、ひとつの真理が見えてくるんじゃないかと思ってるんですよ。

ツアーでフロアーを見てても…とおっしゃいましたが、やはりライヴは重要ですか?

めちゃくちゃ重要ですね。ライヴでそれを感じて、それが楽曲に反映されていった感じなので。これはどの曲もそうなんですけど、「UNITY」はフロアーの画が合わさって完成するイメージで作っているんで、僕らがライヴでお客さんからもらうものってめちゃくちゃ重要だし、そのエネルギーから気づかされる部分はどんどん自分の思想や曲に反映されていったりするし。あと、自信をもらっているような気がしますね。それは一番大きいと思います。自分たちの音楽でこれだけ熱狂してくれるという自信を常々もらっていて、その輪がどんどん大きくなるほど、“あぁ、伝わっているんだ”という安心感みたいなものが自分をもっと突き動かしてくれて、みんなをさらに楽しませたり、勇気づけられたりする。別に勇気づけるために音楽をやっているわけじゃないんですけど、そういうものが曲に反映されて、また新しいものができていくという相乗効果があって、今はそれがすごくうまくいっていると思いますね。

『BURST POP ISLAND』の収録曲はシンガロングできるものであったり、コール&レスポンスがあるものであったり、オーディエンスもともにシャウトできそうなものであったりがほとんどと言っていいと思います。これはライヴを意識してのことだろうと想像していましたが、今、玉屋さんの話を聞いてさらに強い想いを感じました。

ありがとうございます。本当にそれはそうですね。別に強制するわけではないんですけど、“お客さんがここで歌うだろう”とか“もし自分がお客さんだったらここで一緒に歌いたい”とかですよね。これまでもメンバーからそういう意見はよく出ていたんです。“ここで“Oi”って言いたいよね”とか。“じゃあ、“Oi”って入れとこう。カッコ良いし”みたいなことはあったんですけど、自分自身にはそういう発想があまりなくて。だけど、自分がお客さんとして聴いていたら“ここは一緒に歌いたい”って考えるようになったし、“だったら、ここを気持ち良く歌えるようにして”ってその前後の流れを考えたりするようになったんです。それってお客さんに媚びるとはまた違って、“こうなったらもっと気持ち良くなる”ってデザインをしたというイメージなんですよね。

よく分かります。シンガロングできそうな箇所があると言っても、その箇所をリズムレスにして“さぁ、みんなで歌いましょう!”みたいなものはなくて、あくまでもWiennersらしさをベースに、ライヴにおいてさまざまな楽しみ方ができる提案のような印象があります。

そうですね。そこはお客さんの自由だし、好きに楽しんでもらって大丈夫なので。こっち側の仕掛けを楽しんでくれたら言うことはないです。

取材:帆苅智之

アルバム『BURST POP ISLAND』2020年5月13日発売
    • 【初回生産限定盤】(CD+Blu-ray)
    • COZP-1655~6
    • ¥3,900(税抜)
    • 【通常盤】(CD)
    • COCP-41134
    • ¥2,300(税抜)
    • 【重量盤】(CD+Blu-ray+Tシャツ)
    • ¥6,000(税抜)
    • ※コロムビアミュージックショップ限定/数量限定生産
Wienners プロフィール

2009年初頭、玉屋2060%を中心に吉祥寺弁天通りにて結成。パンク畑出身の瞬発力と鋭さを持ちつつも、どこかやさしくて懐かしい香りを放つ男女ツインヴォーカルの4人組ロックバンド。予測不可能だけど体が反応してしまう展開、奇想天外かつキャッチーなメロディーで他に類を見ない音楽性とユーモアを武器にさまざまなシーン、世代、カルチャーを節操なく縦断し続けている。Wienners オフィシャルHP

「MY LAND」MV

「ANIMALS」ライブ映像
(from 『BACK TO THE ANIMALS
TOUR 2020 FINAL』)

アルバム『BURST POP ISLAND』
トレイラー映像

OKMusic編集部

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