荒削りだけど、独創的で美しい。魅力あふれるバンド、THE BACK HORNの世界を探索しよう!

荒削りだけど、独創的で美しい。魅力あふれるバンド、THE BACK HORNの世界を探索しよう!

荒削りだけど、独創的で美しい。魅力
あふれるバンド、THE BACK HORNの世
界を探索しよう!

独自の存在感を放つバンド、THE BACK HORN

2019年にニューアルバム『カルペ・ディエム』を発表し、さらに勢いに乗っているTHE BACK HORN。
1999年のデビュー以来精力的に活動を続け、20周年を迎えた今でもさらなる活躍に期待が高まっています。
メンバーは、ボーカル・山田将司、ギター・菅波栄純、ベース・岡峰光舟、ドラム・松田晋二の4人。
専門学校で知り合ったそうで、それぞれが個性的な魅力を持ち合わせています。
デビュー初期のアルバムを聴くと、彼らが目指していた音楽性が浮き彫りになってきます。
例えば2003年発売の『イキルサイノウ』に収録されている『光の結晶』には、泥臭くエモーショナルな魅力が存分に詰め込まれています。
パンクやガレージといった荒々しいロックを彼らなりに解釈した、とても日本のファンには馴染みやすいサウンドが特徴ですね。
また続く『孤独な戦場』ではベンチャーズに代表されるサーフロック的なテイストも感じさせ、耳に鮮烈な印象を残します。
彼らの最大のヒット曲となったのが、2007年にシングルで発売された『罠』。
TVアニメ『機動戦士ガンダムOO』のエンディング主題歌としてタイアップを果たし、チャートではTOP10入りするなど、彼らの代表曲の一つとなっています。
またアニメの演出と合わせた毎話異なるイントロも印象的で、当時のファンに鮮烈な印象を与えました。
これを機に幅広い層のファンを獲得した彼ら。
その後もヒット曲を連発し、大型ロックフェスにも数多く出演するなど日本を代表するロックバンドの一つに成長を果たしました。
彼らの魅力の一つが、ギター・菅波栄純が描く美しい歌詞。
作家や編集工学家としても知られるインテリジェンスな一面を持ち、その繊細な言語感覚をバンドの作詞にも生かしています。
エモーショナルな魅力に後押しされた歌詞はとても人気で、SNSやYouTubeのコメント欄などでは歌詞について熱く語るファンの姿を見ることができます。
名曲の中から厳選したオススメの3曲を紹介
荒削りなロックを情緒あふれる歌詞と融合させ、独自の世界観を築いているTHE BACK HORN。
長いキャリアの中で発表した楽曲は数多くの名曲に溢れています。そんな中から厳選したオススメの3曲を紹介します。
「太陽の花」
▲THE BACK HORN「太陽の花」(Music Video YouTube ver.)
太陽の花 歌詞 「THE BACK HORN」
https://utaten.com/lyric/ac19100920
2019年発売のニューアルバム『カルペ・ディエム』に収録されている『太陽の花』。
イントロを再生してまず耳に飛び込んでくるのは、幻想的なシンセの音色と超絶テクのベースライン。
荒削りなガレージロックからさらに新しい音楽性を獲得したバンドの多面的な魅力を堪能することができます。
続くイントロのリフでは、お祭り的なノリノリのギターが炸裂。
4つ打ちのダンスビートに合わせて、エネルギッシュな演奏が躍動します。
2010年代を代表する王道のビートに、熱い歌声が映えていますね。
Cメロから終盤にかけての展開では、まるでオペラを思わせるような荘厳なサウンドに早変わり。
ここからも彼らの音楽性の広さを実感することができますね。
「罠」
▲THE BACK HORN - 罠
罠 歌詞 「THE BACK HORN」
https://utaten.com/lyric/jb10711075
アニメの主題歌として大ヒットした『罠』。
THE BACK HORNらしいルーズで男らしいサウンドがイントロから余すところなく展開されます。
雰囲気満点の重く攻撃的なビートがAメロ、Bメロと続き、聴き手を揺さぶったかと思えば、突然やってくるサビではこれでもかというほどの疾走感が訪れます。
泥臭いマイナーコードのビートにネガティブでクールな印象を受け、サビではそれらを吹き飛ばして前に進むようなパワフルさを見せてくれるこの曲。
タイアップの効果だけでなく、楽曲自体が持つエネルギーがヒットの要因の一つであったのかもしれませんね。
「心臓が止まるまでは」
▲THE BACK HORN - 心臓が止まるまでは【Music Video YouTube Ver.】
心臓が止まるまでは 歌詞 「THE BACK HORN」
https://utaten.com/lyric/ac19100913
2019年に発表された『心臓が止まるまでは』。
メガホンのような呼びかけで楽曲がスタートし、全体に漂う退廃的な雰囲気を決定づけています。
サウンドの中でも印象的なのが、大胆に使われているシンセのサウンド。バンドサウンドに加えられたスパイスとして、楽曲の持つ雰囲気をさらに後押ししています。
ミュージックビデオではエキゾチックな雰囲気を最大限に表現しており、幻想的な魅力を楽曲に与えています。
ファンからの評価も高く、「最近のバックホーンらしさが詰まっている」といったコメントが数多く見られます。
2020年も彼らの描く新たなステージに期待大!

荒々しいロックをベースにしつつも、様々なエッセンスを取り入れて多彩な魅力を持った楽曲を生み出し続けているTHE BACK HORN。
キャリアの長いバンドですが、その音楽的探究心は全く衰えることを知らず、今後のナンバーが楽しみなバンドでもありますね。
どの楽曲にも一貫して流れている要素の一つが、メンバーによる繊細で文学的な歌詞。
それをエモーショナルに歌い上げるボーカルの表現力と合わせて、彼らのアイデンティテイをより高めています。
そんなTHE BACK HORNが描くこれからのステージからも、目が離せませんね。

TEXT ヨギ イチロウ

UtaTen

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