津田健次郎さん

津田健次郎さん

【かねやん的アニラジの作り方】第1
6回 ステイホーム週間にはオーディ
オブック「罪の声」で

津田健次郎さん 新型コロナウイルスとの戦いの終わりが見えません。とうとうゴールデンウイークも「ステイホーム週間」と名前を変えられることになりました。そんな時期、家にいて楽しめ、近所をランニングしながらでも楽しめるのがオーディオブックです。実は株式会社ベルガモは株式会社オトバンクと共同で「グリコ・森永事件」をテーマにした長編ミステリー小説「罪の声」をオーディオブック化し4月30日にオーディオブック配信サービスaudiobook.jpで配信を開始しました(https://audiobook.jp/product/258335 )。

 この作品は2016年の「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門1位に輝いたほか、第7回「山田風太郎賞」を受賞した話題の長編ミステリー小説です。日本全国を震撼させた「グリコ森永事件」をテーマに元新聞記者で人気作家の塩田武士さんが16年の構想と取材を経て書籍化した作品です。
 僕は塩田さんのファンで、しかも「グリコ・森永事件」は僕がマスコミを目指すきっかけになった事件でもあり「罪の声」は書籍化されてすぐに手にとりあっという間に読んだ作品でした。劇場型犯罪といわれたあの事件には様々な劇場的要素がありますが脅迫のために使われた「子どもの声」に注目して小説にし、それを重層的に組み立てるのはさすが16年に及ぶ構想と取材といわれ納得しました。
 「声」が軸になる作品で、なんとなくラジオドラマとかできたらいいなと思っていましたがこの度ご縁でオトバンクさんとオーディオブック化できました。主役には渋い関西弁が話せる声優さんということで津田健次郎さんにお願いしました(今、毎朝連ドラの語りでそのお声を聴かせてもらっています)。実はほんの少しですが関西の新聞社のデスク役で僕も少し朗読させてもらってます。長編小説の朗読なので17時間に及ぶ大ボリューム。「ステイホーム週間」にはぴったりな作品です。ぜひ聴いて作品世界を堪能してほしい1作です。
 声優と音にこだわる事業展開を目指すベルガモは「ラジオ番組事業」とともにもうひとつの事業の柱にしたいのが「朗読事業」です。オーディオブックの制作、朗読劇のプロデュース、朗読教室の運営など様々なアイデアがありますがなんせ時間がかかります。「かねやん、こんなステイホーム週間にタイミングよく用意したな」と思われるかもしれませんがこの作品の構想がでたのは1年以上前です。まだ仕掛かってまだできあがってないものがいくつもあります。コロナが終わったら朗読劇の制作にも着手したいと思っています。ベルガモをサントリーさんに例えると、「ラジオ番組」が毎日出荷するビールとすると「朗読」は何年越しで出荷するウイスキーといえるでしょう。
 この「ステイホーム週間」にあわせてあといくつか企画しています。まず5月3日には「BAR BERGAMO THE ONLINE」。はやりのオンライン飲み会をチケット制のイベントとして実施します。乾杯用にベルガモビアグラスを制作し、参加者にグラスに乾きもののつまみを詰めてお送りする、どっかアナログな感じのするイベントにしたいと思ってます。さらに5月5日には中止になったコミックマーケットで販売予定だった同人誌のオンライン即売会、ミリタリー通信大学を運営している関係で「ミリタリー同人誌」のオンライン即売を計画しています。仕組みは簡単、YouTube、ニコニコで著者の先生が本の解説をしながら、パスマーケットで本の通販を受け付けるというシンプルなものです。
 どうせならアフターコロナでもできそうな色々企画にチャレンジしていきたいと思います。
 本当に新型コロナウイルスが私たちの生活をこれほどまでに変えてしまうとは、皆さんもそうだと思いますが、毎日暇なだけに色々考えて生きています。皆さんとリアルに会える日が本当に楽しみです。

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