IVVY 初の五大都市ツアーを今夏に控
えるハイスペック5人組に訊く、作品
毎の進化と「WINK」について

『A3』、『テニスの王子様』他、いまや2.5次元の舞台でも活躍中のTOSHIKI(立石俊樹)をはじめ、メンバー全員の180cmを超える高身長を生かしたパフォーマンスが圧倒的なハイスペック5人によるダンス&ボーカルグループ、IVVYが、2020年第1弾シングル「WINK」をリリースし、4月6日付 オリコン 週間シングルランキング6位を獲得、自己最高位を更新した。メンバーのウィンクはもちろん、“WINKポーズ”も一緒に楽しめる爽快なナンバー「WINK」を筆頭に、女性向けスマホ恋愛ゲームアプリ『イケメン革命◆アリスと恋の魔法』の3周年記念テーマソングとしてゲームとコラボし、昨年2019年にいち早く配信リリースしたスイートな「Alice」、リレコーディングして艶っぽさも倍増したセクシーな「Pain」を収録した今作。これ一枚で全国の女子に魔法をかけ、キュンキュン、メロメロ、うっとりさせること必至の今作について、メンバーを直撃。夏に控えているIVVY初の『五大都市ツアー2020』への挑戦など、今年もIVVYの躍進はさらに拡大していきそうだ。
――今回の衣装はパステルピンクをメインに、ブルーやパープルを組み合わせた淡いトーンの甘めのコーデが春感満載ですね。
YU-TA:春にリリースなので。
HIROTO:青空っぽい色が散りばめられた感じで。「WINK」という曲に寄り添った衣装を選んだらこうなりました。
――会うたびに若々しくなってません?
全員:わはははっ!!
TAIYU:確かに。「First&Last」から曲を出すたびに衣装は若くなってるかも。
HIROTO:リリース時期も違うので、季節ごとのIVVYを楽しめるんじゃないですかね。今回のは、春仕様のIVVYです。
IVVY/HIROTO 撮影=iwa
「WINK」はどんなシチュエーションで聴いても嫌な気持ちには絶対ならない曲だと思うので、少しでもみんなのなにかになれたらと思ってます。
――ニューシングル「WINK」は、明るく爽快さが弾けるポップチューンですが、最初に聴いたときはどう思いましたか?
YU-TA:春にリリースすることは決まっていて、それに向けて数曲候補があって。曲調的に“次は爽やかな曲をやりたい”ということで、曲を集めてもらったんですけど。そのなかでは、この曲が一番春っぽくて、メンバー全員一番しっくりきたんですよ。
HIROTO:爽やかなんだけど、盛り上がる要素もあってね。
YU-TA:曲自体は一聴すると爽やかなんですけど、ライブではみんなと一緒に「ヘイ!」と掛け声を入れたり。キャッチーで、盛り上がるための要素も入ってるアッパーチューンなので、ライブに組み込んだらかなり躍動感が出るだろうなということで、これを選びました。曲単体で聴くと爽やかでかわいい系なんですけど――。
HIROTO:ライブで踊っているのを見てもらうと――。
YU-TA:めちゃめちゃダンサブルな感じなので“カッコいい!”という印象に変わるんですよ。この曲の振り自体が。
HIROTO:いまのトレンドを詰め込んでて。
YU-TA:カッコいい要素のほうが出てるよね? TAIYU君。
TAIYU:ハイ!! バチバチに。その上でサビは一緒に踊れるダンス、“WINKポーズ”というのがありまして。そのダンスを僕たちが思っていた以上にファンの方々が一緒に踊ってくれるんですよ。MCのときに毎回レクチャーしていたら、ライブをやるごとに踊ってくれるようになっていって。すでにリリース前から、「WINK」で会場に一体感が生まれるようになりました。
IVVY/YU-TA 撮影=iwa
艶っぽい感じはライブでしか出せないテンション感なので、そのムードをレコーディングで出すのがすごく難しくて、苦労しました。
――“WINKポーズ”はかわいくて、振り自体キャッチーですもんね。
TAIYU:対して、サビ以外のダンスは1人を全員で囲んだりするフォーメーションで見せるところもあれば、細かい踊りもあって。サビ終わりにダンスパートがあるんですけど、そこは、いま流行りのダンスが並んでいて。バイキングみたいに。
YU-TA:バイキングじゃなくてビュッフェ?
TAIYU:そう!(笑) ビュッフェみたいに、すべてが楽しめるダンスパートになってるんですよ! なので、かわいいもありつつ、全員が横一列になって踊るところとかは“カッコよくて、インパクトがすごい!”とファンの方に好評だったり。どこのダンスシーンを見るのかによって、この曲の印象はガラッと変わると思います。
HIROTO:裏話をすると、デモにはサビ後のダンスパートはなかったんですよ。
YU-TA:僕らが後から。
HIROTO:“どうしても入れたいね”って。あのダンスパートがあることによって、この曲の雰囲気が変わるんじゃないかなと思ったんです。ないとシンプルな曲になりそうだったので、音で聴いても目で見てもダンサブルにしたいねとメンバーで話して。
――そうだったんですね。
HIROTO:今回はラップの入れ方もいままでと違ってて。IVVYのラップパートは、だいたい塊として曲中にかっちりある感じだったんですけど、「WINK」はラップがBメロにもあって、さらにラップパートまで出てくるから、見せ場がたくさんあるんですよ。
IVVY/TOSHIKI 撮影=iwa
Winkを求めていたらそれだけでは足りなくなって、Kissまで求めたくなるぐらい、感情が溢れ出ちゃってるんです。
――ラップのスタイルも、いままでとは違ってかわいい雰囲気が出てましたよね。
KENTO.i:そうですね。曲が爽やかだったら爽やか推しのリリックにするので。エモーショナルな曲だったら伝える系、バラードだったら感情的に、ノリノリな曲だったらパーティー系にと、スタイルを変えられるのは自分の強みでもあると思います。僕は歌もやっていたから、曲調、歌の歌詞に合わせて変えていきますね。
――あと、違う部分で着目したいのは、この曲が、1番と2番ではAメロの歌い出しの音程が1オクターブ違うところ。1番はYU-TAさんがオクターブ下の低い声を使ってAメロを歌ってて。その声にも驚きました。
YU-TA:低い声はどうしてもブレがちだし、あと、ここまで低いと感情が乗りにくいんですよね、普通に歌ってしまうと。だから、最初に歌ったときはそこに苦戦しましたね。そうして2番は1オクターブ上で始まる。2番からテンションがどんどん上がっていって。
IVVY/KENTO.i 撮影=iwa
僕は子供と目が合ったらウィンクします。ウィンクすると子供が笑ってくれるので、それが可愛くて。
――2番の《歌で届けようか》を受けてKENTO.iさんの《OK!》が合図となって、さらにリスナーのテンションを上げていく。
KENTO.i:ファンの人もあの《OK!》からテンションが上がるといってくれますね。あの《OK!》もリリックを書こうと思ったときにパッと出てきたものだったんですよ。普段だったら“Yeh”から入るんですけど。
――オラオラの低い声でね。
KENTO.i:はい(笑)。だけど、この曲は2番で上がっていく感じだったので、爽やかな感じで入れました。
――そしてこの曲はメンバーがウィンクをしまくるミュージックビデオも話題となってますが。
TAIYU:バチバチにメンバー全員が。
KENTO.i:ウィンクしてますね。
――前半には、TOSHIKIさんがウィンクしているシーンはありませんでしたけど。
TOSHIKI:はい(笑)。でも僕もやってます。
HIROTO :あの後のおいしいところは全部、彼がウィンクでもっていきますから。ウィンクがバチーンとスローモーションで。
TAIYU:雷みたいに落ちてきますから。
TOSHIKI:はははっ。いろんなテイストで撮ったので、お楽しみにということで。
TAIYU:それぐらい、みんなウィンクを決めるなか、僕ももちろんウィンクの映像は撮ったんですよ。けど、一番最初に上がってきたMVには僕のウィンクは一つも使われてなかったんです。
HIROTO、YU-TA、TOSHIKI、KENTO.i:むははははっ(爆笑)。
TAIYU:下手くそすぎて。
IVVY/TAIYU 撮影=iwa
最初MVには僕のウィンクは一つも使われてなかったんです、下手くそすぎて。それで100テイクぐらい撮ったなかのギリッギリ使えるやつを(笑)。
HIROTO:撮影当日にスタッフさんからもそこを指摘されたので、ウィンクのカットはTAIYUが一番多くテイクを撮ったんですよ。
TAIYU:だけど使われてなくて。それで、100テイクぐらい撮ったなかでギリッギリ使えるやつを使ってもらって(笑)。
HIROTO:それが1番に出てくるTAIYUのウィンクカットなんです。
TAIYU:でもね、その下手くそな感じが“いい”といってくれる人もいるので(照笑)。
YU-TA:あどけない感じがいいよ(笑顔)。
TOSHIKI:うん。かわいい(笑顔)。
HIROTO:リーダーの僕は「死ぬまでこのMVは残るけど、本当にこれでいいのか?(笑)」って何度も本人に詰め寄りましたけどね(笑)。
TAIYU:下手くそなのがありのままなんで(笑)。
――ライブでは客席に向かってメンバーがウィンクしてくれるんですか?
TOSHIKI:しますね。
HIROTO:(TAIYUを見て)してるの?(笑)
TAIYU:うん、一応(照笑)。2番のサビで、僕が一番前にいくところで。それだとメンバーの誰にも見られないんで(笑)。
IVVY/HIROTO 撮影=iwa
――ライブではTAIYUさんのウィンクに注目ですね(笑)。この曲はサビで《おはようのWink》から様々なウィンクをおねだりして、突然《求めちゃうKiss》が出てきて、そのあと《特別なWink》を要求する。この後半2行の展開で女子の胸キュンをマックス高めるところが素晴らしいなと思ったんですが。
HIROTO:僕らも感動しました。オシャレすぎて衝撃を受けたよね?
YU-TA、TOSHIKI、KENTO.i、TAIYU:うん。
YU-TA:ここで1カ所だけKissが出てくるところは大好きですね。
HIROTO:次に頭に浮かぶのが、この1カ所しかないKissを誰が歌うのかということなんですよ。まあ迷いなくTOSHIKIになったんですけど。
TOSHIKI:Wink、Winkと求めていたらそれだけでは足りなくなって。気持ちが溢れ出ちゃってWinkのその先へ、という想いでここは歌ってます。Winkを何回も求めて求めて、その先のKissまで求めたくなるぐらい、感情がここでは溢れ出ちゃってるんですよ。
HIROTO:おぉー。それ初めて聞いたわ。これはぜひファンの人にも知っておいて欲しいな。
――みなさんはウィンクってします?
TOSHIKI:しないです。
KENTO.i:俺ぐらいじゃない? 僕は子供と目が合ったらしますよ。ウィンクすると子供が笑ってくれるので、それが可愛くて。
IVVY/YU-TA 撮影=iwa
――では《もう出すよ僕からのSign》というように、気持ちが溢れ出ちゃった瞬間。自分だったらどんなサインを出しますか?
TAIYU:その子にしか見せない顔を見せる。
HIROTO、YU-TA、TOSHIKI、KENTO.i:えー、どんな顔? どんな顔?(笑)
TAIYU:そこはサラッとながしてくれよぉ(笑)。普段人には見せない自分の弱いところとかを見せたくなっちゃうかな。
YU-TA:女々しい男だなぁ(笑)。
TOSHIKI:僕は変なちょっかいを出しちゃうかも。
HIROTO:僕は駆け引きも嫌いじゃないですけど、そこまできたら早く自分の気持ちを分かってもらいたいので、ダイレクトに言っちゃうかも。
YU-TA:僕は駆け引きが嫌いなので、すぐ、ぱっと言っちゃいます。
KENTO.i:俺は、いますぐにお前のもとへ飛んでいくぜって(笑)。自分が書いたリリックのまんまですね。
IVVY/TOSHIKI 撮影=iwa
――ここからはC/W曲について聞いていきます。前回お話ししてくれた「Alice」は、MVをホワイトデーに公開するという粋な計らいもあって。見たら、みなさんが黒王子でした。
HIROTO:執事のイメージなんですかね。あれはAメロの部分をワンカットで撮影してるんですよ。
TAIYU:メイキングとかで裏を見せたいね。
HIROTO:自分の番が終わったら、映り込まないようにみんなしゃがんで、カメラマンの後ろをシャーって移動しながら撮ったんですよ(笑)。
――黒いスーツにシャンデリアのある洋館の室内、明るい「WINK」とは対照的ですよね。
HIROTO:曲的に「WINK」に近いものが多少なりともあるので、MVで差を出そうということで真逆になりました。
――3曲目の「Pain」はライブでやってらっしゃる既存曲ですよね。
TOSHIKI:3年ぐらい前からやってる曲で。この曲はイントロがかかった瞬間にお客さんから声が上がるぐらい。
HIROTO:みんな大好きみたいです。
TOSHIKI:「With you」に続き、ファンが待ち望んでいた曲を、新たに録り直して入れたんですけど。3年前の歌声とは違ってて驚きました。3年前は声が高くてキラキラしてたんですけど、いまはもっとしっとりしていて。
HIROTO:大人っぽい声になったよね。だからこのタイミングで出したかったし。
TOSHIKI:歌い直してよかったですね。
HIROTO:3年前からある曲なのに、最近「Pain」人気が高いんですよ。
TAIYU:最初はそんなイメージではなかったのに。
HIROTO:だから、ライブでもたまーにしかやらなかったんですよ。なのに、最近はすごく人気があるので今回入れたんです。あとは「WINK」、「Alice」とは対照的な曲がいいねというのもあって、これになりました。
IVVY/KENTO.i 撮影=iwa
――なんで急激に人気が高まってきたんだと思います?
TAIYU:セクシーなんですよ。ダンスが。
HIROTO:曲もそうですけど、ダンス、歌い方、表情、セクシー総動員の曲ですから(笑)。
――さっきまで「WINK」していた人が。
TAIYU:全然別人になって。
――雰囲気ありきの曲を、大人なムードを出しながらフェイクやファルセット、ブレスを多用して艶っぽい声で歌っていますね。
YU-TA:艶っぽい感じはライブでしか出せないテンション感なので、そのムードをレコーディングで出すのがすごく難しくて、苦労しました。
HIROTO:レコーディングブースのなかであのテンション感を出すのが大変でしたね。かなりテイクも録り直したよね? 前から歌ってるからすぐだろうと思ってたら、まあ時間がかかりました。サビもめちゃくちゃ苦戦したんですよ。サビは3人のユニゾンなので、歌い方を合わせなきゃいけないんですよ。ここも何回も歌い直したよね?
TOSHIKI:うん。ずっと前から歌ってる「Pain」はめちゃくちゃ録り直しました。自分はサビ前のBメロに“ウ~”って入るところがあるんですけど、そこがとにかく難しくて。自分のなかに理想の歌い方があるんですけど、録って聴いてみると“あれ、これは違うな”って思って。
IVVY/TAIYU 撮影=iwa
――それでは、最後にSPICEの読者のみなさんにメッセージをお願いします。
TAIYU:今回は「WINK」、「Alice」、「Pain」のこの3曲で、IVVYのいろんな顔が見られると思います。
KENTO.i:「WINK」は春らしい曲になっているので、朝の通勤、通学のときに聴くとテンションが上がると思うので。たくさん聴いて、仕事や学校、頑張って欲しいと思います。
YU-TA:3曲あるので、朝は「WINK」を聴いて、昼は「Alice」を聴いて、夜は「Pain」を聴いて。
HIROTO、TOSHIKI、KENTO.i、TAIYU:おぉ~!!
TAIYU:朝昼晩、対応。
YU-TA:この1枚で1日を過ごしてもらいたいなと思います。
HIROTO:「WINK」は初めて自分が聴いたとき“めっちゃ気分がよくなる曲だな”と思ったんでですよ。なので、気持ちよく目覚めたいとき、なんか頑張りたいなと思うとき、逆になんか悲しいことがあって元気出したいなというとき、元気すぎるとき……。どんなシチュエーションで「WINK」を聴いても、嫌な気持ちには絶対ならない曲だと思うので。これをたくさん聴いて、少しでもみんなのなにかになれたらと思ってます。
TOSHIKI:ただ、音だけ、MVの映像だけではまだまだIVVYの魅力を伝えきれないので、ライブに足を運んでもらいたいです。みなさん、IVVYのライブに遊びに来て下さい。
TAIYU:これを読んで、曲のこともメンバーの個性も楽しんでいただけたと思うので、次はそれをライブで楽しんでもらいたいです。夏には初めて、北から南まで行く五大都市ツアーも待ってますので。ツアーに来てもらえれば、この記事で読んだことを実際に体感してもらえると思います。次はライブで会いましょう!
取材・文=東條祥恵 撮影=iwa
IVVY 撮影=iwa

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