写真左上より時計回りに、ハマ・オカモト(Ba)、オカモトコウキ(Gu)、オカモトレイジ(Dr)、オカモトショウ(Vox)

写真左上より時計回りに、ハマ・オカモト(Ba)、オカモトコウキ(Gu)、オカモトレイジ(Dr)、オカモトショウ(Vox)

【OKAMOTO'S インタビュー】
ちゃんと夢をもう1回
見られる自分たちでいたい

10年分をコンパイルして出して、
新たな気持ちで11年目を迎える

一方のDisc 2は新曲やレアトラックも含め、こちらはメンバーによる選曲で。

ショウ
いわゆるシングルのB面曲ですね。そういう曲をシングル以外でも聴けたらいいよねって入れたり、『NO MORE MUSIC』(2017年8月発表)『BOY』(2019年1月発表)というアルバムを作った時に、“今回のタイミングじゃない”ということで外れた曲を入れたりとか。ファンが選んでくれたDisc 1と、機会を作らないと聴けなかった曲…でも、ライヴではやるような曲をまとめるのはありなんじゃないかってところから選んでいきましたね。

その選曲は大変でしたか?

ハマ
いえ、もう40分ぐらいで。新曲、未発表曲、未CD化曲を入れようというのは、すでに決まっていたので、“もう半分はどうしようか”ってなった時、基本はB面曲とカバーと…
レイジ
人気投票の18位以降の曲から“これは入っていたほうがいいよね”って曲と。
ショウ
「HAPPY BIRTHDAY」がそうなんですよ。
ハマ
だから、全然悩まずに。Disc 2の曲順は年代順というか新しい順なので、そこも潔く。ちょっとでも手を加えると、変な未練が残っちゃう気がするので。

そうは言っても、メンバーで選曲するにあたっては、それぞれに“これは入れたい”という曲があったのではないでしょうか?

ハマ
いや、挙げた人に拍手ですよ。“俺はこれを入れたい”って言ったら、“おー”ってパチパチパチ。それの連続でしたね。“異論なし”っていう。
コウキ
もうDisc 1に入ってますからね。“これは入れたい!”って曲は。
ハマ
“とはいえ、「Lagoon」は転機になった曲なんじゃないの?”。
コウキ
“分かる!”。
ハマ
“ですよね”。
コウキ
“じゃあ、Disc 2に入れましょう”。
ショウ
みたいな選び方でしたね(笑)。
レイジ
それでカバーし切れなかった初期の曲は初回生産限定盤と完全生産限定盤に付く特典LP『Early Years Collection』に収録して。

なるほど。メンバー全員が向いている方向が常に同じだったわけですね。

レイジ
いや、そんなことはないですよ(笑)。ただ、今回のベスト盤に関してはそうでしたね。
ハマ
ベスト盤でもめるのって一番嫌ですよね。だって、10年もやってきて“お前の言っていることは、全然俺のベストじゃねえ!”って喧嘩なんて嫌じゃないですか(笑)。
レイジ
そこでそうなったら、“そんなに違和感あったんだ…”ってショックも大きそう(笑)。
コウキ
“えっ、この曲大事じゃないの!?”ってね。
ハマ
そういうのはなかったですね(笑)。

Disc 2の曲順は新しい順とおっしゃっていたのですが、となると未発表曲となっている4曲目の「Regret」と6曲目の「LOVE」は…

ショウ
さっき言ったレコーディングしたのにアルバムには入れなかった曲です。「Regret」は『BOY』を作り始めた時に録って、出来映えも良かったんですけど、アルバムに入れるにはヘヴィすぎるかなって。「LOVE」は『NO MORE MUSIC』を作った時、ニューヨークでレコーディングしたのに、結局はニューヨークで録った音をひとつも入れなかったんですけど、その時に録ってた曲なんです。どっちもすごく思い入れがあるし、こういうタイミングじゃないと出せないから、そういうものも含め、10年分をコンパイルして出して、1回すっきりして、新たな気持ちで11年目を迎えようって。だから、Disc 1に17曲、Disc 2に16曲ってCDの収録時間ギリギリまで収録して、なおかつ生産限定盤に付くLPに初期の5年分ぐらいの曲を入れて、漏れがないようにしたんです。

「Regret」と「LOVE、どちらもすごくカッコ良いから、陽の目を見て良かったのではないでしょうか?

ショウ
そうなんですよ(笑)。
コウキ
当時からめちゃめちゃ気に入ってたんで。

「Regret」はダウナーな曲ですが、バンドアンサンブルが絶妙で。

レイジ
『BOY』のアルバムのコンセプトがなく、タイトルもまだ付いてない時に録ってて、タイトルとコンセプトが見えてきたタイミングで“どうなの?”って話になったんですよ。

どんなアイディアから作っていったのですか?

ショウ
もともと俺がデモを作って、メロディーと歌詞はそこからほぼ変えてないんですけど、演奏はみんなで練りながら変えていったんです。プリプロして、そこからさらに変えていったよね?
ハマ
アルバムのテーマとかは決まってなかったけど、“とはいえ、制作は始めないといけよね”ってなって実験的なことを繰り返してましたね。そんなふうに時間を掛けて制作することが楽しくなっていた時期だったので、1日ぐらい掛けて作って…しかもスタジオがどこも空いてないからって横浜の高いスタジオに行って、その曲しかやらない。しかも、アルバムに入れないっていう(笑)。
コウキ
それを言ったら「LOVE」もそうで。『NO MORE MUSIC』に入れる予定だった曲をレコーディングするためにニューヨークまで行ったんですけど、“今の感じと違うからもう帰ります”ってなって(笑)。でも、“それはさすがに…”ってことになったので、とりあえずデモの中にあった「LOVE」を、アルバムに入れるか入れないかはさておいてレコーディングしたんですけど、やっぱり入れなかった(苦笑)。

豊かな時間の使い方をしていたんですね(笑)。

ハマ
ほんとですよね。よくクビにならなかったなって思います(苦笑)。

「LOVE」はレゲトンっぽいと言うのかな。リズムがとても面白い。

レイジ
ダンスホールっぽいですよね。でも、オリエンタルなムードもあってという謎の曲ですよね。

OKMusic編集部

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