歌詞を読み解くと2人の関係が明らかに「少女レイ」考察してみた

歌詞を読み解くと2人の関係が明らかに「少女レイ」考察してみた

歌詞を読み解くと2人の関係が明らか
に「少女レイ」考察してみた

「僕」の後悔の始まり

▲【みきとP/ mikitoP】少女レイ/初音ミク Shoujorei_Hatsune miku
少女レイ 歌詞 「みきとP feat.初音ミク」
https://utaten.com/lyric/ac18071313
ハツカネズミは、ペットとして飼われるだけでなく実験などでも使われるネズミです。
これは何か実験のようなひどいことをしていた暗喩ではないでしょうか。
「実験」に耐えられなくなったネズミは絶望し、生きたいという本能に逆らって踏み切りに飛び出します。
MVの一枚絵と照らし合わせて考えると、ハツカネズミは半透明の少女であり、絶望して自ら命を絶ったのでしょう。
自ら命を絶った少女に何が起きたのか
少女レイ 歌詞 「みきとP feat.初音ミク」
https://utaten.com/lyric/ac18071313
サビから2人はお揃いのキーホルダーをつけるほど仲が良かったと考えることが出来ますが、歌詞で「僕」と表記されている少女は、自ら命を絶った少女「君」に恋心を抱いていました。
それは歌詞のところどころに出てくる「口吻」や「愛し合えたら」という言葉から予想することが出来ます。
秘めようとした恋心でしたが9月になってその思いが悪い方向に爆発してしまいます。独占欲から好きな相手をいじめの標的にしたのです。
クラスのいじめの標的にすればきっと唯一の親友である自分に助けを求め、そして自分に依存してくれる。そう思ったのでしょう。
しかしその作戦は失敗。それどころか「君」を自殺に追い込む結果となってしまいます。
届かなくなった少女の願い
少女レイ 歌詞 「みきとP feat.初音ミク」
https://utaten.com/lyric/ac18071313
夏が消し去ったということは、夏に自殺してしまったのでしょう。もしかしたら自ら命を絶つ瞬間を見てしまったのかもしれません。
そのときの蝉の声と君の姿が頭によぎり、いくら嘆いても帰ってこない現実を受け入れられません。
お揃いのキーホルダーが千切れたというのは、恐らく2人の絆を表しており、軽い気持ちではじめたいじめが死別にまで発展し、どうにもできないほどばらばらになってしまったことを表しているのではないでしょうか。
自分が自殺するきっかけを作ってしまった「君」に憑りつかれたい。そう願っていたら君が半透明の姿で自分を指差している。
果たしてそれは願いが生んだ幻覚なのか、本当に見えた「君」の幽霊「少女レイ」なのかも分からないまま終わります。
この楽曲を一文で言い表すなら「夏を舞台に歪んだ愛が生んだ負の連鎖」が似合います。
独りよがりな独占欲で好きな相手を傷つけ、あまつさえ自殺に追い込んでしまう。
「僕」の自業自得といえばそれまでかもしれませんが、同性だからこそ言いにくい思いが堰を切ったように溢れ出してしまったのでしょう。
夏らしい風が吹き抜けるような爽やかさがありながらも、どろどろとした歌詞のアンバランスさが世界観をより一層惹きたてている『少女レイ』。
爽やかで暗いものの湿っぽくない、今までのボカロ曲ではあまり無かった独特の雰囲気を持った曲でもあります。
これを期にもう一度聴いてみてはいかがでしょうか?

TEXT Noah

UtaTen

歌詞検索・音楽情報メディアUtaTen

新着