水樹奈々

水樹奈々

【水樹奈々 インタビュー】
巨大コンボイを駆る
水樹奈々が燃えた!

激しい曲を歌うのも水樹奈々だし、
演歌を歌い上げるのも水樹奈々

逆にステージ側からは分からないけど、観客側では楽しめるというものもありましたね。

300発の花火とAR演出ですね。ARは今まで観たことのない新しい演出を取り入れたいと思っていたところ、演出家さんから提案していただきました。スーパーガールに変身するというストーリーなので、それにリンクした演出にしたくて。

とはいえ、まさか燃えるとは。

本当に燃えているんじゃないかと、会場のみんなが一瞬焦ったという話も聞きました(笑)。あれは私の動きをとらえるカメラがコンボイの先端に付いていて、私の動きに合わせて炎が出現し動く仕組みになっているんです。動きの制限はなく、自由に動いても炎が付いてくるので、最新技術はすごいと思いました。実はそれと同時に後ろのムービングライトも、私が装着していた特殊なブレスレットと連動して一緒に動いていたんですよ! 「METANOIA」は普段、あまり動かず凛として歌うことが多いのですが、ムービングライトと連動していると聞いて、ここぞとばかりに腕をたくさん動かしました(笑)。

ライトが連動していたことまでは気付かなかったです!?

ですよね(笑)。ラジオでこのお話をした時も、リスナーのみなさんが驚いていました。映像で確認します!”という声ばかりだったので、1度にいろいろやりすぎたかもしれませんね(笑)。

最新技術もあれば、「サーチライト」のようにある種アナログな演出もあって。

そういう意味では、このツアーのテーマととてもリンクしたものになったと思います。新旧織り交ぜたセットリストで、ノスタルジックな気持ちになるところもあれば、最新の水樹を感じてもらえるところもあって。演出もアナログなものから最新のデジタル技術までと、選曲と演出がとてもリンクしたものになりました。

そして、特典映像には幕張イベントホール座長公演『水樹奈々大いに唄う 伍』の様子も収録されているという。

いつものようにミニライヴとお芝居の二部構成で、お芝居パートは真田十勇士をモチーフにオリジナルストーリーを作らせていただきました。声優仲間と結成した水樹一座で、笑いあり感動ありの壮大な時代劇コントを繰り広げております(笑)。ミュージカル『ビューティフル』を経験後初めての座長公演だったので、これまでよりも舞台での視界が開けて、より伸び伸びとお芝居ができて楽しかったです。

これも水樹さんの20年を構成する大事な一部ですね。

はい。役者としての水樹奈々を楽しんでいただきつつ、自分のルーツでもある演歌を歌う姿を観ていただける、とても大切な公演です。ステージを走り回って激しい曲を歌うのも水樹奈々だし、しっとりと演歌を歌い上げるのも水樹奈々。自分の核となっているものと、そこから生まれた現在の水樹奈々の両方を観ていただけるので、これがひとつのパッケージになっているのがすごく嬉しいです。

これを観て、今度のツアー『LIVE RUNNER 2020』への期待値を高めて欲しいですね。

今回のテーマは“RUNNER”。走ることは自分の身ひとつでできるスポーツなので、まさに直球。今までよりも削ぎ落としたステージにしたいなと思っています。そしてアルバム『CANNONBALL RUNNING』に収録した個性的な曲がライヴバンドのCherry Boysの演奏とともに披露することで、さらにどんな進化を遂げるのかとても楽しみです。20周年イヤーだからこそのスペシャル感満載のツアーにしたいです。

ちなみに、こういう映像作品をリリースする時、オフラインチェックでどういうところをポイントに観るのですか?

実は私が映像を観るのは、オーディオコメンタリーの収録の時が初めてなんですよ。ツアー中は次のステージに活かすために定点で撮っていたものを確認するのですが、最終公演は全てを出し尽くした集大成なので、日を置いて改めて見るようにしています。時間が経ってからのほうが冷静に分析できますし視聴者目線で新しい演出のアイデアが出てくることもあるので。私は、1回寝かせるタイプですね(笑)。

これまでのツアーでもいろいろな演出をやってこられましたが、技術的な部分も含めて“これは無理だな”とできなかったものもありましたか?

その当時は無理と却下されたのが数年後に実現したものがあって…ハングライダーがそうですね。『LIVE ISLAND』のアリーナ公演のみの演出だったのですが、最初に提案した時は技術的な問題と、体力的な問題で不可能だと言われて。でも、それが実現できたのは技術の進歩と、自分の肉体の進化のおかげです。何事も努力ですね!(笑)

取材:榑林史章

ライヴBlu-ray&DVD『NANA MIZUKI LIVE EXPRESS』2020年3月25日発売 KING RECORDS
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    • KIBM-835~9
    • ¥7,700(税抜)

『NANA MIZUKI LIVE RUNNER 2020』

3/28(土) 愛媛・愛媛県武道館 ※開催中止
4/11(土) 栃木・宇都宮市文化会館 大ホール
4/12(日) 福島・けんしん郡山文化センター(郡山市民文化センター) 大ホール
4/26(日) 山梨・YCC県民文化ホール(山梨県立県民文化ホール) 大ホール
5/02(土) 福岡・福岡サンパレス
5/03(日) 福岡・福岡サンパレス
5/09(土) 石川・金沢歌劇座
5/10(日) 富山・オーバード・ホール(富山市芸術文化ホール)
5/16(土) 神奈川・ぴあアリーナMM
5/17(日) 神奈川・ぴあアリーナMM
5/30(土) 宮城・ゼビオアリーナ仙台
5/31(日) 宮城・ゼビオアリーナ仙台
6/21(日) 山形・山形県総合文化芸術館 大ホール
6/27(土) 広島・ふくやま芸術文化ホール リーデンローズ 大ホール
7/11(土) 大阪・大阪城ホール
7/12(日) 大阪・大阪城ホール
8/16(日) 愛知・ナゴヤドーム

水樹奈々 プロフィール

ミズキナナ:声優、歌手として高い人気を誇る。声優としてのデビュー作は1997年のプレイステーション用ゲーム『NOёL〜La neige〜』門倉千紗都役。歌手としては2000年12月にシングル「想い」でデビュー。09年6月に発売された7枚目のオリジナルアルバム『ULTIMATE DIAMOND』で声優として初のオリコンチャート1位を獲得し、11年12月と16年4月には東京ドーム2デイズライヴも大成功に収めた。水樹奈々 オフィシャルHP

『NANA MIZUKI LIVE EXPRESS』
ダイジェスト映像

OKMusic編集部

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