写真左上より時計回りに、yuri(Dr)、オレオレオナ(Key)、TOMO-ZO(Gu)、F チョッパー KOGA(Ba)、はな(Vo&Gu)、アンジェリーナ1/3(MC)

写真左上より時計回りに、yuri(Dr)、オレオレオナ(Key)、TOMO-ZO(Gu)、F チョッパー KOGA(Ba)、はな(Vo&Gu)、アンジェリーナ1/3(MC)

【Gacharic Spin インタビュー】
がっつりとロックなアルバムになった

誰かにとっての正解かどうかなんて
決められたくない

そして、新体制でのアルバムを作ることになったわけですが、曲作りからして変わったのでは? ギターが2本になるし、ドラムもパワフルなはなさんから、タイトなyuriさんになったし。

KOGA
まず、はなに関しては“このドラムのフレーズで歌えるかな”ということを考えないでよくなりましたね。あと、アンジーの歌が入ってくるというのがすごく大きくて、“ラップを増やしたいね”とか“ここはアンジーが歌うイメージかな”と話し合ってました。yuriもフワフワとしてて女の子らしいんですけど、男らしい部分があるから、曲が出来上がってみないと見えなかった部分があって、すごく面白かったです。

振り幅的なところでは?

KOGA
う〜ん…“このメンバーになったからこういうことをしよう!”って考えるんじゃなくて、1回ツアーをやっているから、どちらかと言うと“このメンバーだとこういうことができる!”っていう感じでした。あとは、オレオがキーボードに専念するようになったところはありますね。同期モノを使うことが多かったんですけど、それを生演奏でがっつり弾くっていう。その分、オレオが歌っていたところをアンジーが歌って。ループも手弾きにしてるから“手がつる〜”ってよく言ってます(笑)。

そんなアルバムのタイトルが“Gold Dash”なのですが、そこにはどんな想いが込められているのですか?

KOGA
パラスポーツを応援するプロジェクトにGacharic Spinが参加することになって、それに併せてアルバムを作ろうっていうことだったので、曲も含めて…それこそ“金メダルを獲るぞ!”というものだったり、私たちは私たちで“一番を獲るぞ!”という想いを込めて“Gold Dash”というタイトルにしました。

なるほど。今回のアルバムで目を引くのが提供曲なのですが、THE BACK HORNの菅波栄純さんからの「超えてゆけ」はどういう経緯があって提供してもらったのですか?

KOGA
菅波さんが私たちの「最後のピース」(2016年9月発表のアルバム『確実変動-KAKUHEN-』収録曲)が好きだって、普通にTwitterでつぶやいてくださってたんですね。それをTOMO-ZOが見付けて“えっ、本物? 私たちの曲を聴いてくれてるんだ!?”ってなって(笑)、“いつか曲を書いてもらえたらいいよね”っていう話をしてたんですよ。で、レコード会社が同じってことで担当の人が“じゃあ、訊いてみる?”って連絡してくれたら、“いいよ! 書くよ!”って言ってくださったんです。

その時に何かリクエストとかは?

KOGA
してません。もちろんGacharic Spinの資料をお渡ししたり、パラスポーツのことはお伝えしましたけど。そしたらどストレートなものが…これは菅波さんだからこそのものというか、私たちからは生み出せないですね。しかも、アンジーの声にすごく合っているんですよ。私たちも演奏してて熱くなるし。

しかも、歌詞には“最強最高”というワードが。中野サンプラザ公演でアンジーさんが言ってた言葉だし、同公演の映像作品のタイトルでもあるわけですが、それも栄純さんから出てきたものだったのですか?

KOGA
そうなんですよ。だから、この曲を聴いて“これはGacharic Spinっぽくない”なんてまったく思わなかったですね。

アンジーさんは歌ってみてどうでした?

アンジェリーナ
中野サンプラザの時に初めてお客さんの前で披露したんですけど、歌ってる自分が歌詞に背中を押されるんですよ。だから、中野サンプラザの映像を観ると、それが表情に全部出てて…心を裸にして歌える曲なんです。私もそうだし、メンバーもそうだし、このバンドの熱い想いがこもってます。

《馬鹿にされるほど前しか向かない》《あきれられるほど希望を捨てない》はこれまでもGacharic Spinが歌ってきたメッセージですしね。

KOGA
そういう言葉をもらうことによって、私たちもまた背中を押されるというか。もう“超えてゆけ”というタイトルからしてインパクトあるし…先輩、すごいなって(笑)。

THE BACK HORNの曲としても遜色ない熱量を持ってますからね。そして、「起死回生Forever」は神バンドのギタリストの大村孝佳さんによる提供曲ですが、こちらについては?

KOGA
実は大村さんとは“曲を書いてくださいよー”“書くよ!”っていう話を前からしてたんですよ。とはいえ、私たちは“大村さんに書いてもらったらヤバくね? 難しすぎて録るのに1年かかるよ〜”とか言ってたり(笑)。その後、大村さんとは一緒にライヴをやったり、お互いのライヴを観に行ったりして結構交流があったんで、“今、アルバムを作ってるんです”って話したら“じゃあ、曲書くよ”って作ってくださいました。
アンジェリーナ
この曲、めちゃくちゃカッコ良い!
KOGA
TOMO-ZOが“カッコ良いー!”と言ったあと、“…”って沈黙になるっていう(笑)。

(笑)。この曲も特にリクエストはせず?

KOGA
大村さんなのでギターメインの曲…あと、今回からツインギターになるので、そういう部分でのリクエストはありました。まぁ、大村さんはGacharic Spinの進化を見てくれているし、私たちのことをよく知ってるし、メンバー個人との交流もあるから、そこでの安心感はありましたね。

とはいえ、イントロからしてギター陣は大変そうで。

KOGA
あそこはベースもユニゾンしてるんですけど、ほんと大変でした。あと、Bメロ!
アンジェリーナ
リズムの取り方が超難しい(笑)。演奏していない私ですら、リズムに乗るが難しいですもん。

アンジーさんはメインヴォーカルのはなさんに絡むという。

アンジェリーナ
はい! この曲、めちゃくちゃ大好きで。“この曲を歌っている自分たち、めっちゃカッコ良くね”って(笑)。イントロから曲の世界観に入り込んでいくような感じだし、掛け合いの部分の歌詞も…《誰かの正解が答えじゃないでしょ?》というフレーズがあるんですけど、すごく背中を押されるというか、やる気が沸いてくるんですよ。
KOGA
この曲の作曲は大村さんですけど、歌詞はGacharic Spinで、もちろんアンジーも参加していて…
アンジェリーナ
初めて自分の想いというものを文章として綴りました。まだ私は18年間しか生きていないけど、その中でGacharic Spinという人生を歩み始めてて…そんな自分とGacharic Spinをリンクさせた時、正解を決めたがる人がたくさんいて。“こうすれば良かったのに”とか言ってくるんですけど、それって比較できるものがあるから言えることだし、その通りにすれば良かったのかって言ったら、それは絶対に違うと思うんです。そういうのをツアーをやっていく中でいろんな人と出会ったり、いろんな言葉と出会って思ったんですよ。Gacharic Spinは今の自分たちができることを最大限にやっているし、今のベストだと思って自信を持ってステージに立っているから、それが誰かにとっての正解かどうかなんて決められたくないっていう想いを込めて歌詞を書かせてもらいました。

OKMusic編集部

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