全ネタ紹介!ワハハ本舗全体公演『王
と花魁』「泉谷しげるリスペクトライ
ブ」レポート

ワハハ本舗の全体公演『王と花魁』が、2020年5月の東京公演(会場:なかのZERO大ホール)を皮切りに、6月、7月に全国18カ所で上演される。2月26日には、池袋西口公演野外劇場で、記者発表イベントが行われた。パフォーマンスを披露した全チームの写真とともに、イベントの模様をレポートする。
ワハハ総出演、泉谷しげるへのリスペクトを胸に
5月27日にスタートする舞台『王と花魁』は、ワハハ本舗にとって3年ぶりの全体公演となる。オリンピックイヤーにちなみ、今公演のテーマは「日本の“和”」。ワハハ流のアレンジで、ゴージャス&捧腹絶倒のエンタテイメントショーを見せてくれるという。
明け方の雨があがった池袋西口公園野外劇場。
そのプレイベントとして行われたのが「泉谷しげるリスペクトライブ」だ。通常はマスコミ関係者に向けて行う記者発表の場で、泉谷へのリスペクトを捧げるライブイベントも開催。無料で一般公開するというエンタテイメント精神あふれる試みだ。
司会進行は久本雅美と柴田理恵。公演の宣伝隊長をつとめる泉谷しげる本人も登場し、審査員長としてステージに上がった(泉谷は全体公演には出演しない)。他にも審査員として俳優の不破万作、女優の白川和子、三味線演奏の浅野祥らが登壇。さらにステージには相模ゴム工業株式会社のコンドーム1年分や、久本や柴田が出演する番組からの豪華賞品がずらり。これら豪華賞品をかけ、劇団員たちは、泉谷の楽曲を各々にアレンジしてネタを披露し順位を競う。
皆さん!かえってください!
オープニングで久本と柴田が登場、つづけて泉谷が自身の楽曲『ハレルヤ』で登場すると、会場から大きな拍手があがった。泉谷は「こんな(新型コロナウイルスで大変な)時にやってていいのか?!」「皆さん帰ってください!!」と客席に毒づきはじめ、一同が苦笑いするのもつかの間、泉谷は、主宰・喰始から今回のオファーが来た時に「即答で、ハイやります!と答えました」と明かし場を和ませた。そして「とにかく盛り上がってコロナを追い出しましょう」と開幕を宣言した。
開始時間ギリギリに到着した泉谷に「舐めてますか?」と詰め寄る久本と、その掛け合いに爆笑する柴田。
講談から「おしん」の一人芝居まで
開口一番は、2代目座長でポカスカジャンリーダーの大久保ノブオ。お囃子に和装で登場すると、「黒いカバン」の歌詞をアレンジした講談を口演。張り扇と扇子で釈代がわりの机をリズミカルに叩いてみせる。そのビートは次第に講談からパーカッションへ。客席拍手をおくった。
おやじバンド(村井昭彦、菅原鷹志、シェフ米山)は「二度とない人生だから」。村井と菅井のギター、そしてシェフのブルースハープで味わい深く聞かせた。
3番目に登場したのはワハハ本舗の歌姫、梅垣義明。バイオリニスト西垣恵弾の生演奏をバックに「時よ止まれ、君は美しい!」をバラードにアレンジし、しっとりと歌い上げる。はやくも優勝候補登場かと思いきや、飯塚俊太郎が無駄に巨大な背景とともに舞台を行き来する。余計な演出は、ムードを犠牲にバカバカしさと笑いを勝ち取っていた。
演出家のすずまさが選んだ曲は「電光石火に銀の靴」。舞台下手からセグウェイで登場すると、そのまま上手へはけて消えた。セグウェイ(銀の靴)で電光石火を体現する、楽曲名に忠実な一幕だった。
我善導は「春夏秋冬2014」をベースにしたオリジナルのラップを披露。完成度の高さに久本は「初めてまともなのが出てきた!」と絶賛。泉谷も「優勝!もう(イベント)終わりでいいんじゃないか?」とコメントし、一同を笑わせた。
泉谷の楽曲「春のからっ風」と、ドラマ「おしん」への偏愛を融合させたのがワハハ本舗の看板女優の一人、柴田理恵。タマ伸也(ポカスカジャン)が演奏する前で、柴田は「おしん」の一人芝居を披露した。
おしんが無邪気な笑顔で奉公に出るところから演じ、力強い歌唱をはさみ、後半には目に涙を浮かべる大熱演。客席からは温かい笑いと拍手がおくられた。実は、既定の時間をかなりオーバーしていたらしいこのネタ。司会の久本は「たっぷりと!ありがとうございます!」と笑いながら、進行していた。
ゴム手袋から小ネタ満載の花魁まで
柴田の熱い舞台の次にステージに登場したのは、全身タイツの3ガガヘッズ(トニー淳、正源敬三)。「月のない夜」をBGMに、頭にかぶったゴム手袋を鼻息で膨らませるパフォーマンスをした。そのシュールさに泉谷本人からは「何なんですか?!」とのコメント。久本は「何なんですか?が正解です!」とチャーミングな笑顔で鮮やかに話をまとめて次のグループへ。
宝塚のふん装に、トリコロールカラーのフランス国旗を掲げ、高笑いで登場したのはグレイテスト松竹梅(星川桂、雨宮あさひ、鈴木千琴)。「野生のバラッド」にのせて、泉谷の過去の暴言や白川和子と同じ学校であったことなどを、ドラマチックに次々と明らかに。泉谷は「お前ら帰れ!」「ばらすんじゃねえ」とコメントしつつも、楽しんでいた。
ワンダー3は、なにわのてつのリゾネーターギター、ふたたび登場したタマのアコースティックギター、そして審査員の浅野が津軽三味線で参加。ロックにアレンジした「火の鳥」を、激しいストロークで熱く男くさく歌い上げる。会場の周りを歩く人は足を止めて耳を傾け、ソロパートでは何度も拍手が沸き、拍手喝采の中パフォーマンスを終えた。
エントリーNo9番は、はまこ・テラこ。「黒いカバン」の設定や、泉谷の歌詞をめいっぱい盛り込んだ漫才を披露。つづいて旅流草一郎がブルースにして歌う「のけものじみて」と、岡田勝による殺陣の異色のコラボレーション。
娯楽座男性陣(コースケ☆原澄人、哀原友則、噛家坊、吉川元祥、三宅潤、村本准也)は、花魁風のド派手なファッションで「眠れない夜」を歌い踊り、コーラを一気飲みしたり鼻で風船をふくらませたり、小ネタが同時に多発するサービス精神旺盛なパフォーマンスをみせた。
ファビュラスな姉妹からフレディ・マーキュリーまで
清水ひとみと大窪みこえの2人はロングドレスで登場し、「誰が何と言おうと叶姉妹です!」と名乗ると「ブルースを歌わないで」をゴージャスに歌唱。このネタにもっとも食いついたのは、審査員席の不破。感想を聞かれると「いいんじゃないの?」とにんまり。
続くステージには、娯楽座女性陣(星川桂、矢原加奈子、雨宮あさひ、犬吠埼にゃん、鈴木千琴、仲村唯可)が登場。吉川元祥が世を憂う鼠小僧を一人芝居で演じ、女性陣は「すべて時代のせいにして」を、歌詞のメッセージをまっすぐ届けるように熱唱。感想を問われた審査員の白川は微笑みとともに「まだまだでしょうね」と回答。すかさず柴田が「さすが大女優!」とリアクションし、会場を笑せた。
いよいよ大詰め。この日3度目のタマ伸也と、2度目のなにわのてつが再び登場した。泉谷が美空ひばりの新曲を作ったら…と仮定したオリジナルソング「野良犬マンボ」を披露した。柴田は「泉谷さんの『野良犬』と、美空ひばりさんの『お祭りマンボ』!」と驚き、大久保は「いい具合に合体させていますね」とコメント。泉谷も「お見事です」と称賛した。
ラストを飾るのは久本雅美。フレディ・マーキュリーのふん装で登場し、「OK!エブリバディ!」と盛り上げる。「I Was Born To Love You」、「We Are The Champions」などクイーンのメロディに、泉谷の楽興の歌詞をのせて強引に歌う。さらには「We Will Rock You」に合わせて、泉谷をも巻き込んむ小ネタを披露した。
フィナーレは総立ちの『春夏秋冬』
すべてのネタが終わり、最後は皆で『春夏秋冬』を歌うことに。ここで泉谷がギターを所望。「お前たちにプロの凄さをみせてやる」と、急きょ泉谷の生演奏を見られる展開に!観客はもちろん、キャストたちも大喜び。客席総立ちで、大合唱となった。
今日ですべてが終るさ
今日ですべてが変わる
今日ですべてがむくわれる
今日ですべてが始まるさ
泉谷へのリスペクトを、あるチームはバカバカしく、あるチームは真面目にネタを披露したワハハ本舗。その中から第1位に選ばれ、豪華賞品を勝ち取ったのはタマ、浅野、てつのユニット「ワンダー3」だった。第2位は我善導、第3位はタマとてつ。さらにタマは泉谷から直接贈られる特別賞もゲット。3冠に輝いたタマのコメントは、後日別の記事にて紹介する。
ラストで辞める気なんてなかった?!
ワハハ本舗といえば、2017年の『ラスト3』をもって一度は、全体公演に終わりを告げた。しかし2020年5月より、再び全体公演『王と花魁』を行う。
喰は「辞めると決めたのは僕。けれど久本と柴田がどうしても再開したいって。だからまだパワーがあるうちに」と再開の経緯を説明。久本は「笑いのために何でもするというワハハ本舗が大好きで、やめないでくれとお願いした」と語り、柴田もまた「素晴らしいお芝居はたくさんありますが、ワハハ本舗みたいな場所は他にない」と続く。そして久本は「全国色々なところに行きます。ぜひ楽しみに待っていてください」と呼びかけた。
全体公演『王と花魁』は、5月27日より東京・なかのZEROホールで上演。その後6月から7月にかけて愛知、岐阜、兵庫、大阪、宮城、新潟、富山、山口、広島、愛知、福島、山形、埼玉、熊本、福岡を巡演する。
取材・文・撮影=塚田史香

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