“誰かの恋”を優しく見守るように映し出すオムニバスアニメ

“誰かの恋”を優しく見守るように映し出すオムニバスアニメ

劇場アニメ「どうにかなる日々」花澤
香菜、櫻井孝宏、小松未可子ら出演で
5月8日公開

“誰かの恋”を優しく見守るように映し出すオムニバスアニメ(c)志村貴子/太田出版・「どうにかなる日々」製作委員会 「放浪息子」「青い花」などで知られる青春群像劇の名手・志村貴子氏のオムニバス漫画を劇場アニメ化する「どうにかなる日々」が5月8日から公開されることが決まり、花澤香菜小松未可子櫻井孝宏、山下誠一郎ら主要キャストが発表された。
 本作は、4つのエピソードで構成されるオムニバス作品で、“誰かの恋”を優しく見守るような視点でストーリーがつむがれる。エピソード1「えっちゃんとあやさん」は、同性からモテモテだった女性・百合の高校時代の彼女・えっちゃんと短大時代の彼女・あやさんが惹かれ合っていく物語。えっちゃん役の花澤は、自身のシングル曲「透明な女の子」の特典として志村氏がショートコミックを描き下ろした縁について触れ「大好きな志村先生の作品に再び関わることができてとてもうれしいです。アニメも原作同様、誰かの生活の一部をのぞき見ているような、ドキッとする生々しさが魅力的な作品になっています」と語る。一方、あやさん役の小松は、「とても温かくて、繊細で、ほろほろと解けてしまいそうなこの雰囲気がとても大好きです」と本作の魅力を述べている。
(c)志村貴子/太田出版・「どうにかなる日々」製作委員会 エピソード2「澤先生と矢ヶ崎くん」は、男子校の教師・澤が生徒の矢ヶ崎に告白されたことから心が波立っていく姿を描いており、澤先生役の櫻井は「とても雰囲気のある作品で、日常にある非日常を味わったような気持ちになりました。淡いベールの向こうにある人間の性を薄目で見るような、そんな気持ちです」と告白。矢ヶ崎くん役を務める山下は、「原作を読んで、肩の力がスッと抜けたような気がしました。誰でも一度は経験するような日常を面白く、優しく肯定してくれる温かい作品です」と語っている。
 さらにエピソード3「しんちゃんと小夜子」は、従姉の小夜子と同居することになったしんちゃんが、幼なじみのみかちゃんとともに小夜子が出演したアダルトビデオを見たことをきっかけに戸惑いながらも成長し、エピソード4「みかちゃんとしんちゃん」は小夜子が出演したビデオにとらわれているみかちゃんとしんちゃんの、思春期ならではの距離感を描き出す。しんちゃん役を木戸衣吹、みかちゃん役を石原夏織、小夜子役をファイルーズあいが務めており、「恋をすることは甘酸っぱくて、でも時には苦しくて、その経験は後々良い思い出になる。恋って素敵だなと思いました」(木戸)、「『どうにかなる日々』は日常を切り取ったとても繊細で素敵な作品です」(石原)、「なぜかノスタルジックな気持ちになる不思議な魅力のある作品です。物語に本当に入り込んでしまうので、他人の秘め事を透明人間になってのぞいているようなドキドキ感があります」(ファイルーズ)とコメントを寄せている。

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