Newspeak × ravenknee、初ツーマン
の舞台・Flowers Loftで語る繫がりと
道程

2020年2月2日、下北沢駅の真正面に新設されたSHIMOKITA FRONTビルにオープンする「Flowers Loft」。この新たなライブハウスでNewspeakとravenkneeによる初のツーマン公演がオープニング企画として2月25日に開催される。

Newspeakは2016年、ravenkneeは2017年に結成され、次世代の旗手として注目を集める両者。NewspeakからはRei、ravenkneeからは松本祥を迎えたスペシャル対談を敢行。互いの印象や出会い、ライブハウスについての思いなどを、舞台となるFlowers Loftで語ってもらった。
ライブハウスで会ったりするんでふわふわっとずっと繋がってますね
――それぞれ現在のバンド結成以前に各メンバーが別のバンドをやっていたと思いますけど、その時に既に会っていたり話していたりはしていましたか?
祥:テルくん(ravenknee/Ba.)が会っていたかな?
Rei:うん、多分ベース同士は仲良くって前のバンドで対バンしたりとか?Yohey(Newspeak/Ba.)のやってたCURTISSとテルくんのやってたバンドで。
祥:Black Showerってバンドをテルくんがやってて。
Rei:ああ、そうだ。じゃあ前のバンド(John Doe Tokyo)で対バンしてるわ俺。
――ベース同士は前のバンドで交流していたと。
Rei:そうですね、界隈が結構近くて。
祥:僕はテルくんと同郷で一緒に岡山から出てきたんですけど、僕とテルくんとSPENSR(カズキ_ウツミによるソロ・プロジェクト)のカズキとその後にKIWILIPSってバンドをやっていて、その前身バンドみたいな感じでテルくんとカズキが2人でBlack Showerっていうのをやっていて。
松本祥(ravenknee)
Rei(Newspeak)
――その他のメンバーについてはNewspeakとravenkneeがそれぞれ始まってから初めて会ったのでしょうか?
祥:KIWILIPSの初ライブの時に一回企画でNewspeakに出てもらっていて。
――いつ頃でしたっけ?
祥:2017年の7月ですね。
――ああ、確か渋谷Milky Wayですよね。
祥:そうですね。
Rei:全然覚えてねぇ(笑)。あ、でも東さん(ravenknee/Dr.)の前のバンドのThe Roamersとは結構一緒にやってたり、ライブハウスで会ったりするんでふわふわっとずっと繋がってますね。ravenkneeのギターも元The Roamersだから、結局祥くんと以外は(笑)。
――Newspeakの方が少しravenkneeよりも結成は早かったですけど、Newspeakというバンドが始まるっていう事はすぐに耳に入りました?
祥:はい、音源もまだ上がってなかった時にKIWILIPSの企画ですぐ出てもらったんで(笑)。
――逆にKIWILIPSの企画に出演した後に、今度はravenkneeというバンドが始まる訳ですけど、その情報は入ってきていました?
Rei:そうですね。音源はravenkneeが結成したすぐ後に、発売前の「daydreaming」を聴く機会があって、めっちゃかっこよくて。
――ツーマンという形では今回のFlowers Loftが初めてだと思いますが、最初に対バンしたのっていつでしたっけ?
祥:2018年3月ですね。僕らが3回目のライブでした。
――それ以降も何回かありましたよね?
祥:あとはNewspeakのツアーで名古屋でも。
Rei:そう、僕らの企画に出てもらって。
祥:新宿MARZでもやってたし3回くらいは対バンはあったかも。
松本祥(ravenknee)
Rei(Newspeak)
英詞だと必然的に景色を見させないといけないというか
――これまで何度か対バンをしている中で、共通する部分を感じたりする事はありましたか?
祥:ジャンルは近い目で見ると全然違うんですけど、引いた目線で見ると。
Rei:多分、ルーツは近いんだよね。「daydreaming」とかはルーツが近いのは感じつつ、上手くそれを現代的なトラックメイキングしていてすごいなと思ったんで、僕もそれくらい最先端な事をやりたいなって。
祥:僕は「July」(※Newspeakの2ndシングル)半端ねーって。やられたと思いましたね。
――ravenkneeのメンバーがNewspeakを好きだという話は前から聞いていて、その好きだという部分はやっぱり「July」のようにシンガロング的な?
祥:そうですね、壮大でシンガロングみたいな。それとちょっとシューゲイザー入っている音の壁みたいなのが出る感じが好きで。あとはやっぱりライブが凄くてNewspeakは。
――両バンドに共通するのはシンガロングを意識しているのかなとは思っていて。
祥:僕らは結構曲作る時に、「何万人を歌わせたい」とかって考えながら作るんですけど、それとは別にゴリゴリにエレクトロみたいな曲も多くて。そういう曲は家でどれだけ凝っているかみたいに作り込んでたりするので、Newspeakはバンドのグルーヴが凄くて。あのライブがバチッとハマる感じは羨ましいですね。
Rei:結構作ってる時点で省いちゃってるかもしれない。ライブで再現しにくいとかライブがイメージしにくいなって曲は。あと、英詞だと必然的に景色を見させないといけないというか。言葉が英詞で伝わらない分、景色が見えないとどこにも辿り着かないっていうか。ravenkneeも初期は英詞でやっているし、歌わせたりとかは似ているのかなって。「Ocean」(※ravenkneeの楽曲)とかは上手く日本語詞に落とし込んでいて、僕もやりたいんですけどなかなか出来ないんで凄いなって。
祥:「daydreaming」の時は何も考えてなくってひたすら自分がやりたい事をやっていて。「Ocean」の時は考えだしていて、最初に歌詞を付ける前は英語っぽい譜割りだったんですけど、なんとなく日本語詞をパッと書いてみたらハマったっていうか。
――最初に考えていた歌メロの乗せ方とは違うものになったと。
祥:そうですね。あの曲が出来たくらいから日本語の歌詞書くの好きだわってなってきて。
Rei:僕らは1曲しか日本語詞の曲はないんですけど、今後挑戦はしたいんで見ててください(笑)。
松本祥(ravenknee)、Rei(Newspeak)
新しい事をしようとしているバンドがシーンを作っていけるようなライブハウスになったら面白いのかなって
――今回の対バンは新しいライブハウス「Flowers Loft」のオープニング企画となりますが、ライブハウスはこうあって欲しいなど期待する事はありますか?
Rei:去年は武者修行のように3ヶ月で全県ツアーも回って、ライブハウスに入り浸っていたんですけど、お客さんとかはもっと自由にというか、好きなように踊ってくれていいですし。例えばライブ中にお酒買いに行っちゃダメみたいな風潮もあったりもすると思うんですけど、全然ライブ中でもお酒買いに行ってもいいし、そういう場所であって欲しいなって。
祥:僕らもお客さんに強要はしたくなくって、でも自然に一緒に歌いたくなっちゃうようなライブが出来るようにはしたいですね。あと、例えばここのFlowers Loftだったら、新しい事をしようとしているバンドがシーンを作っていけるようなライブハウスになったら面白いのかなって。
――純粋にライブハウス自体の造りの面で、こういうライブハウスは好きだなというのはあります?
祥:僕はここみたいにチルスペースがあるお店がほんと好きで。休憩したいっす(笑)。
――それはお客さん目線で(笑)。
祥:バンドのスタンスもそうなんですけど、Newspeakと一緒で好きに過ごして欲しいんで、休めるスペースあったりとかした方が。ライブハウスってクラブと違って、ずっとバンド対お客さんのにらめっこじゃないですけど、やっぱりちょっと疲れるなって。だからやっぱりちょっと休めるスペースがあるライブハウスは好きですね。
Rei:それめっちゃ大事だよね。
――Flowers Loftはバースペースまではチケット無くても入れるみたいですよ。
Rei&祥:めっちゃいいですね。
祥:バースペースみたいなとこで、ちょっと簡易的なスピーカーとかででも誰かDJやってるみたいなのも個人的に好きですね。
――では最後に、当日来場される方へ一言ずつメッセージをお願いします。
Rei:さっき言ったみたいに自由に楽しんで欲しいっていうのと、ツアーも終えて一皮向けたなっていうのを見てもらえれば。
祥:僕らも去年アルバム出して初めてワンマンした後で、Newspeakと対バンしたのは全部そのワンマン前だったんで、一皮向けたなっていうのは。これまでの対バンの時から観てくれてる人とかもいると思うんで「あの時対バンしてたな」っていう歴史じゃないですけど、そう感じてくれる人にも観て欲しいですね。

取材・文=八木橋一寛 撮影=垂水佳菜
松本祥(ravenknee)、Rei(Newspeak)

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