首振りDolls(ナオ)、THE BOHEMIANS(平田ぱんだ、ビートりょう)

首振りDolls(ナオ)、THE BOHEMIANS(平田ぱんだ、ビートりょう)

首振りDolls、
THE BOHEMIANSとの
酒呑み対談を公開

本当に憧れられる位置で
ロックン・ロールをやってみたい

首振りDolls(ナオ)、THE BOHEMIANS(平田ぱんだ、ビートりょう)

首振りDolls(ナオ)、THE BOHEMIANS(平田ぱんだ、ビートりょう)

――THE BOHEMIANSの『憧れられたい』っていうアルバムがあるけど、まさにそういうところだよね。
平田ぱんだ:本当に憧れられる位置でロックン・ロールをやってみたい。本当にそれだけは体感したい。まだ見ぬ自分も見れると思うから。でもね、あと2年かな。バンドは絶対に辞めないけど、売れたいって思うのは、あと2年かなって。15周年でデカイ花火を上げられなかったら、俺は売れる売れないはもう一切言わない。それはメンバーには伝えたけどね。でも、バンドは辞めない。絶対に辞めない。
ビートりょう:そこも平田くんの決意表明だね。平田くんは結構律儀だから、“男として”っていうケジメみたいなのはあるんですよね。THE BOHEMIANSにはリーダーは居ないけど、やっぱりそうやって考えていないようですごくちゃんと考えているところは、やっぱりすごいなって思うし。やっぱり平田くんがリーダーだなって思う。本当にしっかりしてるし、本当に頼りになる。ついてって大丈夫だなって思えるから。
平田ぱんだ:ならば、ダーリーと言ってくれ。
ナオ:ダーリーなの!?
ビートりょう:ダーリーでいいならダーリーって言うよ(笑)。
ナオ:どうぞ! ダーリーさん! 飲んで下さい!
平田ぱんだ:ダーリーに注ぐのダーリーな〜、なんつって(笑)。
ビートりょう・ナオ:わぁ〜…………。
ナオ:でも、すごく分かった気がします。売れることの意味。でも、THE BOHEMIANSはすごいと思います。九州に居た俺たちが、対バンする前から知ってたし。
平田ぱんだ:ん〜。でも、売れるってもっと広い世界のことを言う訳で。メジャーでやってた頃は、“ロックン・ロールアイドル”って言って大人の人達が考えたキャッチフレーズで売り出していたけど、それはそれで、上手いこと考えるなぁって思ってた。それで実 際にお客さんも増えたしね。ワンマン出来ることが当たり前になったし。それはすごいことだったと思う。

――“ロックン・ロールアイドル”時代も、自分達の芯は曲げていないんだもんね。
平田ぱんだ:そう。
ビートりょう:自分達の真っ直ぐな想いをぶつけられてたら良いよね。
ナオ:本当にそうですね。バンドの無い人生なんて、もはや考えられないですからね。ずっと死ぬまで辞めないと思う。生き方自体が分からなくなりそうだから。バンドを辞めない生き方こそがカッコイイ生き方だと思うから。やり続けること。それが一番だと思う。やり続けたらそれが一番カッコイイ生き方だと思う。それで売れてたら、最高にカッコイイと思う。
平田ぱんだ:本当にそう。バンド辞めちゃったら、どうやって生きたらいいか分からなくなるだろなと。

――それだけ人生=バンドなんだね、みんな。
ビートりょう:常に重ねてしまうからね、自分達と。今日もすばるくんのライヴを観ながら、きっと平田くんもこれだけの人を集めてライヴが出来たら、本当にすごいスイッチが入るんだろうなって思ったんだよね。そういう人だから。すばるくんのライヴは、自分の部屋にみんなを呼んで唄を聴かせるような、そんな感じだったけど、それって本当にすごいなって思った。俺たちにはあれは出来ないから。
平田ぱんだ:うん。あれはすごいと思った。
ナオ:照明もすごくシンプルでしたもんね。

――すばるはすごくエンタテイメントなステージで魅せる世界に居たから、すごくシンプルに自分の唄と曲だけで魅せたかったんだよね。ナオは逆にエンタテイメントなステージでロックン・ロールを魅せたいんでしょ?
ナオ:ロックン・ロールSHOWを魅せたい。ド派手に。とにかくド派手に。KISSみたいなライヴがしたい。
平田ぱんだ:そうだね。お金があったら、火も水も全部使いたいよね! ライヴではとにかくお客さんを楽しませることしか考えて居ないから、お客さんの顔色を伺ってしまうからね、本当に。

――ぱんだは、“俺を見て!”っていうタイプに見えるけど、そうでもないのね、そこ。
ビートりょう:そう思われがちだけど、意外とね、こんな感じ(笑)。
平田ぱんだ:本来はステージの上に上がるような性格の人間じゃないし、ボーカルなんてやる器じゃないから。とにかく引っ込み思案。

――常に寂しがりや(笑)。
平田ぱんだ:そう。常に弱虫。でも、お客さんが多ければ多いほどスイッチが入るというか、究極のライヴやっちゃう自信ある。
ビートりょう:平田くんは間違いなくそういうタイプだね。フレディ・マーキュリータイプだと思う。しかし、今日、すばるくん、ギターリッケンバッカー使ってたんだよなぁ。すごい良かった。これはすごく持論なんだけど、リッケンバッカーって、童貞を意味すると思っているんですよ。リッケンバッカーを使っていい音出せるのって本当に数少ないプレイヤーだと思っていて。The Whoのピート・タウンゼントとか、The Jamのポール・ウェラーとか、銀杏BOYZの峯田和伸さん。童貞の叫びを表す音を出すギターだと思っているんですよ。だから、すばるくんがソロになってリッケンバッカーのギターを持ったっていうのが、すごくしっくりきたし、すごくいい音で鳴ってたんです。無意識でリッケンバッカーを選んでいたとしたら、すごいなって思ったんですよね。本当に。ここからのスタートにあのギターを選んでいたのはすごくしっくりきてた。カッコ良かった。今あげた人の他にもリッケンバッカーを使っている人はいるけど、あくまでも、これは俺の持論ね。
ナオ:うわぁ〜。なんでここにジョニーが居ないかなぁ〜。すごく食い付く話だと思う! アイツも童貞にこだわってるから、ギターリストから童貞っていう言葉を聞くのが大好きなんですよ!
ビートりょう:すごく分かる、その気持ち! めちゃくちゃ話が合いまくると思う! ロックン・ロール童貞ね。
ナオ:ありますよね! ロックン・ロール童貞! めっちゃ分かる!

――The Beatlesもリッケンバッカーじゃない?
ビートりょう:そう。これがね、また細かい話になっていくんですよ。ジョージ・ハリスンは童貞な感じがするけど、ジョン・レノンはいくら坊ちゃんっぽくしても童貞の感じがしない。さっき上げた人達(ピート・タウンゼント、ポール・ウェラー、峯田和伸)は、ちゃんと童貞な感じがするんだよね。
平田ぱんだ:ロックン・ロール童貞話に火が付いたぞ(笑)。
ビートりょう:リッケンバッカーって2種類あって、すばるくんの使ってた方は中が空洞のタイプなんですよ。さっき上げた人達は、ちゃんと空洞のリッケンバッカーを使ってる。すばるくんもちゃんと空洞のリッケンバッカーを使ってたから。さすがだなと。俺は常にリッケンバッカーはそういう目線で見てるから、どういう音で鳴ってるかっていうとこには厳しいんですよ! ザ・クロマニヨンズのマーシーさんもリッケンバッカー使ってますからね。

――すごくいい話だね。ロックン・ロールを元気にして下さいよ、ぱんだ。
平田ぱんだ:それは一番俺が願ってますよ(笑)!
ビートりょう:Beastie Boysのキャップ被ってる時点でやる気が足らないわ(笑)。
平田ぱんだ:いや、そんなことはない! Beastie Boysはロックなんだよ! 
ナオ:私、Beastie Boysがハードコアだった時代は知らないんですよね。
平田ぱんだ:Beastie Boysはヒップホップ界では、ロックな匂いがするからか、あまり認められていないところもあるらしいからね。ヒップホップ界は厳しいからね。
ナオ:私が激推している音楽番組があって、中学生の頃、その番組でBeastie Boysがすごくプッシュされていて、そこでBeastie Boysを知ったんです。
ビートりょう:カッコイイけどねBeastie Boys。でも、本当にロックン・ロールを元気にしたいよね。2月9日の対バンライヴをきっかけに一緒にやれたらいいね。この先も。
平田ぱんだ:いいね! 小倉でまたやりたいね!
ナオ:THE BOHEMIANSの地元にも行きたいです!
平田ぱんだ:山形人居ないけどね〜(笑)。

ビートりょう:これまで、敢えてワンマンしないようにしてきて、最近解禁したから、結構人が集まってくれてるから、また一緒にやれたらいいね。小倉でもやりたいなぁ。小倉、ファズ感があるから好きなんだよね〜! なんか言い方悪いけど、ちょっと悪い響き方してるっていうか。
ナオ:あははは。いいですね、その例え! 小倉の人達、その例え、嫌いじゃないと思います(笑)。私もその例え嬉しいし! 同じ福岡なのに、博多とはちょっと違いますからね(笑)。北九州も昔は100万都市だったのに、人口流出率半端ないみたいですからね。博多は逆に増加してるみたいなんですけどね。
ビートりょう:そうなんだ。なんか北九州って青森のちょっと危険な感じにも似てるから、北九州と青森で2マンやるのもいいかもね!
ナオ:青森も山形も未開の地なので、行ってみたいです! THE BOHEMIANと一緒なら心強いし!
ビートりょう:ジョニーくんともショーンくんともゆっくり話してみたいしね。
ナオ:是非! めちゃくちゃ2人とも人見知りですけどね(笑)。
平田ぱんだ:一緒だ。
ビートりょう:本当に、声小さい選手権やったら、俺たち相当上位だと思うからね(笑)。
ナオ:なんか、それでいてステージですごく豹変するって、カッコイイと思います!
平田ぱんだ:俺は頑張ってるの。豹変するといえば、ナオくんもでしょ。
ナオ:あははは。かもしれないですね。私は人見知りではないですけど、楽屋でヘラヘラしてるけど、ステージに立つと急に“オラ〜ッ!”って言っちゃいますからね(笑)。でも、もう自分でもどっちが本当の自分が分かんない。
平田ぱんだ:いいねいいね〜。そういうのいいと思う。でも、本当は怖い人だったりするんじゃないの?
ナオ:そんなことないですって(笑)!
ビートりょう:あははは。まだ疑ってる(笑)。
ナオ:りょうさんは? 豹変タイプ?
平田ぱんだ:ビートりょうはね、照れてる(笑)。“付いて来いよ!”って言うとき、たまに照れながら言う。そこがまたいい(笑)。切り替えるタイプではないね。
ビートりょう:そうだね。俺は切り替えるタイプではないね。勝新太郎タイプ。

――例えが分かりにくいから(笑)。
ビートりょう:常にそのままってこと。普段からそれで居たいって感じかな。常にロックン・ロールで居たい。

――自分たちが憧れたロックスターにはなれてるの?
平田ぱんだ:やっぱりそこはさっき話したみたいに、売れたい。憧れられるロックスターになりたいからね。絶対にやりたくないことは、売れるために曲は作りたくはないかな。
ナオ:そうですね。そこは同じくです。例えば、CMとか主題歌とか何かの為に曲を作るのは、そことは違いますからね。自分達のやりたいことは貫いていたいですね。ずっと。そこは絶対かな。
ビートりょう:そうだね。楽しみにしてるよ、対バン。初めて聴いたときから「鏡地獄」とかすごく好きだったし。あれカッコイイ。
ナオ:お〜、ありがとうございます! 今、ちょうどその時代の再販アルバムのツアーやってるんです! 一緒に対バンさせてもらったときとはベースがメンバーチェンジしていて違うし、全然新しいバンドになったっていうくらいバンドの音も変化してるし進化しているので、また一緒に出来るの本当に楽しみにしています!
ビートりょう:お、いいねぇ。聴きたい。
ナオ:またこれをキッカケに、一緒にツアーとか回ってくれますか?
平田ぱんだ:誘って。いつでも。あんまり誘われないバンドだから(笑)。
ビートりょう:あははは。そうだね(笑)。
ナオ:本当ですか!? 嬉しいです!
平田ぱんだ:対バン前に話せて良かった。気心知れない対バンだと緊張するし気を遣っちゃうから、なんかどうもねって感じで(笑)。こういう場があって良かった。
ビートりょう:酒飲みトークって、最高だったよね。
平田ぱんだ:ただ焼き肉食べて喋ってただけだけど、いいのかな、本当にこれで(笑)。
ナオ:結構深い話ししてもらっちゃいましたよ! 
ビートりょう:酒飲みトークならではのトークだったかもね(笑)。
平田ぱんだ:仲良くなれて良かった。あとは、本当に怖い人じゃないことを願うばかりだ。
ナオ:怖くないですって(笑)!

――さぁ〜、どうかなぁ〜(笑)。
ビートりょう:実はめちゃくちゃ怖かったり…………。
平田ぱんだ:えっ……………。
ビートりょう:あははは。とにかく盛り上げていきたいね。
平田ぱんだ:最高の時間を共に作りたいし。まずは最高の夜を作ろう!
ナオ:はい! ありがとうございます! よろしくお願いします!

取材・文:武市尚子
首振りDolls(ナオ)、THE BOHEMIANS(平田ぱんだ、ビートりょう)
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首振りDolls
THE BOHEMIANS

OKMusic編集部

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