TK from 凛として時雨×ヨルシカが織りなす「melt」の世界観と魅力

TK from 凛として時雨×ヨルシカが織りなす「melt」の世界観と魅力

TK from 凛として時雨×ヨルシカが織
りなす「melt」の世界観と魅力

TKの描いた世界観をsuisの透明感ある声が支える
melt (with suis from ヨルシカ) 歌詞 「TK from 凛として時雨
https://utaten.com/lyric/sa19110502
『melt (with suis from ヨルシカ) 』は、ロックバンド『凛として時雨』のボーカルであるTKが、ボカロ楽曲からデビューした二人組バンド『ヨルシカ』ボーカルのsuisとコラボレーションして公開された楽曲です。
アニメ東京喰種の主題歌『unravel』に代表されるようなTKがソロで描く繊細で儚げ、しかし内に熱を秘めた世界観を、透き通るような声のsuisが支えているように感じます。
楽曲の冒頭では、TKの透き通るような歌声と共に「僕」の孤独さが強調された描写と「君」のいない心象風景が描かれます。
「ヨルシカ」suisとのコラボはTKからのオファーがきっかけ
melt (with suis from ヨルシカ) 歌詞 「TK from 凛として時雨
https://utaten.com/lyric/sa19110502
2番からはヨルシカのsuisがメインとなって歌っています。
suisの声色は、凛として時雨の女性ボーカル345と比べて少年のような歌声で、柔らかく、やや深みのあるところが特徴です。
「世界があしたを連れてきてしまう」という歌詞を、中性的でどこか影のある響きを歌いあげます。
インタビューでTKは「suisさんの歌声は僕の中で、悪い意味ではなく、青さがあって、でもその中に淀みとか影が共存してる感じがした」と語っています。
デビューしてまだ数年のヨルシカですが、既にその力を感じ取られているのはすごいですね。
今回の楽曲のコラボの話も、TKからのオファーによって成立したそうです。
インタビューでオファーを受けた感想を聞かれたsuisは「『どうして私なんでしょう?』って、聞き返したくらい」と答えていますが、TKが「この人とやってみたい」と思えるほどの器用さが既に現れていたようです。
今後も「ヨルシカ」とTKの活躍に期待!
melt (with suis from ヨルシカ) 歌詞 「TK from 凛として時雨」
https://utaten.com/lyric/sa19110502
最後のサビは、TKとsuisがデュエットするパートですが、この部分も初めてのコラボとは思えないほど違和感がなく、お互いのボーカルの良さが引き立てられています。
歌詞では「近く」「離れた」、そして「無限で有限だ」と、対義語の言葉を繰り返すことで、「君と僕」二人の関係性の複雑さ、感覚を描いています。
矛盾を抱えた世界観を繊細なTKが感じ取り、suisと共に歌いきっている見事なパートのように感じます。
2020年に約3年振りとなるアルバムのリリースが決定した『凛として時雨』。
同時に全国ツアーも決まり、今後も大きな活躍に期待したいですね。
またTK個人での活動も人気を集め、2019年には『katharsis Tour 2019 in Asia』としてアジア規模での公演も行われています。
TKソロで作られた楽曲は、この楽曲のようにゆっくりとしたテンポで音の広がりがある楽曲が多い印象がありますが、バンドでの演奏とは良い意味で全然違った魅力があります。
今後もコラボ楽曲が増えることを期待したいですね。

TEXT 空野カケル

UtaTen

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