スクールアイドル達とファンが紡いだ
9年の想いが弾けた「僕らのLIVE」!
『LoveLive! Series 9th Anniversar
y ラブライブ!フェス』Day.2レポー

2010年に誌上企画から産声を上げたスクールアイドル達の物語…すべての始まりである『ラブライブ!』、2015年の『ラブライブ!サンシャイン!!』、そして2018年にスタートした最新プロジェクト『ラブライブ! 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』と、青春の煌めきをアニメ・ゲーム・ライブなど様々なメディアで送り続けてきたシリーズの集大成ともいえるライブフェスが、さいたまスーパーアリーナで1月18~19日の二日間にわたって開催された。2016年春のファイナルライブ以来となるμ'sの復活など、ファンにとっては奇跡の時間となった二日間から、最終日となるDay.2の様子をレポートしよう。

積み重ねてきたスクールアイドルの9年…オープニングを飾るのはその現在進行形!
撮影:斉藤直樹
雪も降るなどした初日とは打って変わって、澄みきった青空の広がるさいたま新都心には多くのファンが集結。開場を待ちながら語り合ったり、物販ブースの列に並んだりしながら、それぞれがフェスへの期待を膨らませる空間と化したさいたまスーパーアリーナ周辺の熱気は、開演前から最高潮に達していた。
撮影:斉藤直樹
撮影:斉藤直樹
開場後もその熱気は高まる一方。アリーナはステージ裏のスタンド席まで開放するほどの超満員となり、ステージには「九周年」と各スクールアイドル達の人数を意味する巨大な「9」のオブジェが建てられ、やわらかな桃色のスポットライトがそれを照らし出す。そしてBGMにμ'sのナンバーが流れると、客席のファン達がすぐさま曲に合わせたコンサートライトを輝かせて、予行演習とばかりにコールを叫びながら四年弱ぶりにステージへと帰って来るμ'sを迎える準備を整えていた。
「9人からはじまった夢、永久に!」
高坂穂乃果(新田恵海)の声と共にステージ上の大型スクリーンには、アニメとライブ双方の映像でシリーズのあゆみを綴っていくカウントダウンムービーが流れる。そしてカウントが終わった瞬間、「ラブライブ!フェスへようこそ!」の言葉と共にステージ上にはオープニングを務めるAqoursが登場。妖精を思わせる蝶の羽根をつけたイエローベースの衣装に身を包んで送るのは、今回のフェスがライブ初披露となる4thシングル「未体験HORIZON」。
センターを務める高槻かなこ(国木田花丸役)と、小林愛香(津島善子役)・降幡 愛(黒澤ルビィ役)の1年生トリオが中心となって、これから進んでいく未来への希望を唄ったこのナンバーは、『ラブライブ!』シリーズのこれからを祝うフェスにはぴったりの一曲。アリーナも花丸のイメージカラーの黄色に包まれ、フェスの華やかな幕開けを明るく飾った。
「フェスにお越しの皆さん、盛り上がってますかー!?」
「愛と思いやりをもって楽しんでいきましよう!」
歌を終えたAqoursからのエールに客席も大歓声で応える中、ステージを引き継いだのは昨年12月にファーストライブも成功させた虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の面々だ。
各メンバーの紹介PVが流れ、アリーナのファンもそれぞれのイメージカラーのコンサートライトを輝かせる。そして個別のステージ衣装をまとった8人(上原歩夢役:大西亜玖璃、中須かすみ役:相良茉優、桜坂しずく役:前田佳織里、朝香果林役:久保田未夢、宮下 愛役:村上奈津実、優木せつ菜役:楠木ともり、エマ・ヴェルデ役:指出毬亜、天王寺璃奈役:田中ちえ美)がステージに登場し、デビューアルバムのタイトルナンバーでもある「TOKIMEKI Runners」から、虹ヶ咲のステージの幕が上がった。2018年のデビューから様々なイベントやライブで唄い続けてきた虹ヶ咲を象徴するナンバーだけに、フェスの大舞台でもゲームPVとのシンクロを交えて堂々のパフォーマンスで唄いきり、アリーナの熱量をグングンと上げていった。
歌い終えた後のMCタイムでは、各メンバーの自己紹介を兼ねたコール&レスポンスや、Day:2には登場しなかった鬼頭明里(近江彼方役)を「今日はちょっとベッドで寝てるのかなと思うんですけど」と彼方のねぼすけキャラを交えてアピール、そしてファーストライブで発表されたテレビアニメ化決定の報告などを繰り広げたメンバーだったが、そうスムーズには終わらない。大西亜玖璃が出だしで噛んでしまったり、「今度はあなたの声を聞かせてほしいな」という客席へのコールのお願いでは村上奈津実が前振り無しに「アリーナ!」と叫んでタイミングがずれたり、ライブビューイングのファンへの集合アピールでは顔が隠れてしまう「璃奈ちゃんボード」を装着していたために、前が見えにくい田中ちえ美が右往左往して他のメンバーに助けられるなど、新人スクールアイドルらしい微笑ましいハプニングが笑いを誘う一幕も。それでも一所懸命な8人の姿に客席もほっこりと暖まったところで、虹ヶ咲の面々のソロステージがスタート。
一曲目は桜咲しずく/前田佳織里の「あなたの理想のヒロイン」。演劇部所属というしずくならではの「演じること」への想いがこもったナンバーを、コンサートライトとライティングでアリーナが青く染まる中で切なくしっとりと歌い上げた。
続いてはスイスからの留学生、エマ・ヴェルデ/指出毬亜の「Evergreen」。異国でがんばる彼女の思いを民族音楽調のメロディラインと共に綴ったナンバーを、チロルドレス風の衣装をまとった指出が、アリーナ中央のステージで軽やかなダンスと共に熱唱。それに応えるようにファンの振るコンサートライトは緑に煌めき、まるでアルプスの草原のような風景を場内に出現させた。
三曲目は一転して元気全開なポップナンバー、中須かすみ/相良茉優の「ダイアモンド」。「L・O・V・E・ラブリーカスミン!」のコール&レスポンスがステージと客席の間で交わされ、さらにDay:2ではソロ曲を歌わない上原歩夢/大西亜玖璃・朝香果林/久保田未夢・天王寺璃奈/田中ちえ美の三人がバックダンサーとして登場。両手にボンボンを携えての元気なダンスが相良のパフォーマンスと相まって、アリーナをカスミンワールドに染め上げていった。
そんなアッパーなノリを引き継ぐように、四曲目はパワフルでハイテンションな宮下 愛/村上奈津実の「めっちゃGoing!!」。「みんなよろしくね! 愛してるよ、「愛」だけに!」のセリフのオープニングから、ギャル言葉やラップも交えながら夢に向かってがんばる気持ちを歌い上げるナンバーに、ファンも場内を熱いオレンジのコンサートライトで染め上げながら合いの手を入れるなどして盛り上がった。
そしてステージが暗転し、再び赤いライティングが中央ステージを照らすと、そこには優木せつ菜/楠木ともりの姿が! そしてステージ周囲から噴き出す炎と共にソロステージのラストを飾る「CHASE!」がスタート。パワフルなボーカルとシャウト、そして曲後のMCで楠木自身が「皆さん物理的に熱くなかったですか?」と言うほどの炎のステージ演出で、まさにステージと客席が一体になって燃え上がるようなパフォーマンスが繰り広げられた。
曲を終えた楠木の「ニジガクのみんなー!」に客席が「カモーン!」と応えるコール&レスポンスを合図に、虹ヶ咲のメンバー全員が中央ステージに集合。ライブの感想とファンへの感謝を伝えると、セカンドアルバムのタイトルナンバー「Love U my friends」で虹ヶ咲のステージを締めくくる。
メンバー全員のイメージカラーのライティングとコンサートライトで場内が虹色に染まる中、8人は3台のトロッコに乗り込んでアリーナを周回しながらスタンドのファンの間近へ。

そして最後はアリーナ後方でトロッコが繋がってステージとなり、全員が一列に並んで「みんなで夢の未来を目指そう」という虹ヶ咲のこれからを象徴するナンバーを熱唱。今回のフェスで初めて虹ヶ咲に触れた人達もファンになること確実なパフォーマンスで、二日連続のフェスのオープニングパートを見事に務めあげた。

Aqoursから生まれた3つの「個性」がアリーナに舞い踊る!
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会パートの興奮も冷めやらぬアリーナに、アップテンポなメロディが鳴り響く。それに合わせてスクリーンに映し出されたのは、Aqoursの高海千歌/伊波杏樹・渡辺曜/斉藤朱夏・黒澤ルビィ/降幡 愛の3人……ここから始まるのはAqoursから生まれた3つのトリオユニットによるライブパートで、先鋒を務めるのがこの3人によるユニット「CYaRon!」だ。
セカンドシングルのジャケットイラストを再現した大航海時代の船乗り風デザインの衣装をまとい、CYaRon!のフラッグを掲げながら登場した3人による一曲目は当然そのナンバーである「近未来ハッピーエンド」。恋する人達への元気な応援歌を間奏でフラッグを振りかざすパフォーマンスなども交えて元気に歌いきると、続いて一転してしっとりとした曲調の「夜空はなんでも知ってるの?」へ。親友とケンカをしてしまった女の子が後悔の想いを抱えて過ごす夜を唄った切ないナンバーを、夜空をイメージしたような青のライティングに染まるステージで披露。間奏では渡辺曜/斉藤朱夏がメインステージでソロのダンスを見事に決め、ラストは3人が一緒にステージに揃い、情感あふれるハーモニーで歌を締めくくった。
続いて登場したのは松浦果南/諏訪ななか・黒澤ダイヤ/小宮有紗・国木田花丸/高槻かなこのユニット「AZALEA」。暗闇に3人のイメージカラーのレーザーが飛び交う中、スクリーンの紹介PVが終わるとアリーナ後方のトロッコに3人が登場。こちらはファーストシングルのジャケットイラストで描かれた白のドレスをまとい、ライブでのトレードマークでもあるトリコリコステッキを携えて送る曲は「トリコリコPLEASE!!」。想いを伝えたい友達止まりの相手をトリコにしたい女の子の気持ちを唄ったポップなナンバーを、アリーナを周回しながらノリノリで熱唱する3人。そして間奏で「ラブライブ!フェス楽しんでますかー!?」「これからみんなに魔法をかけます!」の言葉と共に3人がステッキを振ると、それに合わせて客席のコンサートライトがAZALEA=ツツジの花の色であるピンクに変わっていくという定番ムーブも決めながら3人はトロッコからステージへ。続いての自らの恋心について学術的に想いを巡らせていく「ときめき分類学」では、それぞれのソロパートでイメージカラーの花びらがスクリーン上に舞い散る演出なども交えながらしっとりと歌い上げ、3人の魔法でアリーナを染め上げていった。
再び暗転したアリーナにゴシックなメロディが響き渡り、客席はそのメロディに合わせた手拍子で応える。そして「逃がさないから!」の力強いセリフと共にメロディは一気に破壊的なメタルへと変貌し、スクリーンにはAqoursユニットステージのラストを飾る桜内梨子/逢田梨香子・津島善子/小林愛香・小原鞠莉/鈴木愛奈のユニット「Guilty Kiss」の紹介PVが。そしてまばゆいフラッシュライティングがステージ上に現れた3人を照らし出し、最初の曲「Guilty Eyes Fever」がスタートした。
ファーストシングルのジャケットをイメージした黒と紫がベースの衣装をまとい、アップテンポなEDMで紡がれる熱い恋を熱唱。間奏では見事なフラッシュダンスを決めるなど、切れ味鋭いダンスの数々にアリーナは途切れることない熱い歓声に包まれた。
そして3人の投げキッスアピールから、二曲目の「Guilty Night, Guilty Kiss!」へと雪崩れ込む。意中の相手を絶対に逃がさないという女の子の思いを軽快なメロディで送るこのナンバーを、3人はランウェイステージを進み手を振りながら唄い、客席とコールを交わし合う。そして中央ステージでは互いに向き合う形で唄い、ソロパートでビシッとアピールを決めるたびに客席からは大きな歓声が巻き起こった。そして終わりゆく曲のメロディに合わせた「Guilty Kiss!」コールが続く中、「愛こそ全て! Guilty Kissでした!」の挨拶でAqoursユニットステージをラストを飾った。
二人で紡ぎ出す圧倒的な存在感…それがSaint Snow!
再び暗闇に包まれたアリーナに、まるで雪のようにまばゆい白のレーザーが飛び交う。そしてスクリーンには鹿角聖良/田野アサミ&鹿角理亞/佐藤日向の姉妹スクールアイドル・Saint Snowの紹介PVが流れ、激しいロックのビートがアリーナに響き渡る。そしてステージに湧き上がる大量のスモークの中から、力強いシャウトと共に二人が登場し、一曲目「SELF CONTROL!!」がスタート。切れ味のあるダンスとハーモニー、そして理亞/佐藤日向のラップ調シャウトとSaint Snowの持ち味全開の曲に、アリーナも一緒にシャウトを合わせて熱い盛り上がりを見せる。
曲を終えると「みなさーん、もりあがってますかー!?」と嬉しさをあふれさせる二人。
聖良「みんなで一緒に?」「よっこらせいらー!」
理亞「りあちゃんパワー充電できてますかー?」「りあじゅう~!」
と、定番のコール&レスポンスを客席と交わしながらMCがスタート。「皆さんとこの時間を過ごせて幸せです」と『ラブライブ!』シリーズ9周年と今回のフェスへの想いを語り、ライブビューイング会場へのメッセージでは鹿角理亞/佐藤日向が海外のファンへ見事な英語でアピール。初日はそれに「イエーイ!」と合わせるだけだった鹿角聖良/田野アサミは、二日目は「シェイシェイー!」と中国語でアピールして会場の笑いを誘った。そして客席への声出しコールではステージ裏のスタンド席のファンの元へも走って応援への感謝を伝え、ステージと会場の気持ちをまとめ上げたところで、シメとなる二曲目「Believe again」に突入した。
劇場版『ラブライブ!サンシャイン!!』でも、未来への新たな旅立ちを力強く歌って物語を盛り上げたナンバーだけに、曲中のシャウトでは客席も積極的に声を上げて合わせていく。そして間奏では「いくぞ、さいたまスーパーアリーナ!」のかけ声と共に熱いコール&レスポンスを交わしていく。そしてラストは中央ステージで見事なダンスを決め、フェスの折り返しとなるステージを熱く盛り上げた。
4年ぶりの「おかえりなさい」…あの頃と変わらないμ'sに再び会えた奇跡
Saint Snowの熱が冷めやらぬ中、場内に流れた思い出の旋律……『ラブライブ!』のメインテーマ「始まりの朝」のメロディが響き渡った瞬間、この時を待ち望んでいたかのように場内が大歓声に揺れた! そしてスクリーンに映し出されるキャラクターPVに合わせて、場内がコンサートライトで9つの色に染め上げられる。そしてステージ上に9人のシルエットが現れた瞬間、この日一番の歓声が湧き上がった……2016年4月1日の東京ドームで止まっていた時が動き出し、μ'sが4年ぶりにステージへと帰ってきたのだ。
μ'sとファンの再会に相応しい曲は、すべての始まりとなったナンバー「僕らのLIVE 君とのLIFE」しかない。高坂穂乃果/新田恵海・絢瀬絵里/南條愛乃・南 ことり/内田 彩・園田海未/三森すずこ・星空 凛/飯田里穂・西木野真姫/Pile・東條 希/楠田亜衣奈・小泉花陽/久保ユリカ・矢澤にこ/徳井青空の9人は、この日のためのステージ衣装に身を包み、メインステージ~ランウェイ~中央ステージへと広がって、まったくブランクを感じさせない歌とダンスでファイナルライブの続きを満場のファンに見せてくれた。そしてファンもまた会えた喜びをメンバーに伝えるように、割れんばかりのコールでそれに応えた。
「みなさんお久し振りです!」
「すごい景色だねー!」
歌い終えた9人はステージ上から客席全てを見回し、喜びと感謝の言葉を口にする。
「また9人で集まれて、楽しく幸せな時間を過ごさせていただいてています。短い時間ですが最高の時間を過ごしましょう!」
そんな高坂穂乃果/新田恵海の挨拶に続いては、新しいファンへの自己紹介と以前からのファンへの復習を兼ねた各メンバーのコール&レスポンスタイムへ。3年以上の時が経ってもファンがあの頃のコールを覚えていてくれることに、「4年ぶりのライブですが、タイムスリップして昨日のことみたいに思える」メンバーも嬉しさを隠せず、ファンと一緒に4年ぶりの思い出を一斉に叫んだりしながら、幸せな空気が場内を満たしていく。そして「μ'sの9年分のありがとう」を込めた『ラブライブ!』TVアニメメドレーで、再びステージが動き出した。
TVアニメ本編を彩った様々な劇中歌から「僕らは今のなかで」「No brand girls」「START:DASH!!」「それは僕たちの奇跡」「ユメノトビラ」「KiRa-KiRa Sensation!」をセレクト。スクリーンに劇中のライブシーンや名場面が流れる中、μ'sは学年ごとに3台のトロッコへと乗り込んで、アリーナを縦横無尽に巡りながらみんなの近くへ歌声を届けにいく。
メドレーの後のMCでは、μ'sが活動していた頃のライブTシャツや音ノ木坂学院のジャージを着ていたファンの姿もたくさん見かけたことに感動したとの声も上がった。
「みんなの9年分の想い、受け取りました。私達のありったけの想いを込めて唄います」
その言葉と共に始まったラストナンバーは、μ'sの代表曲ともいえる名曲「Snow halation」。歌が始まると同時に客席がコンサートライトで白銀に染まり、そこにステージを照らすブルーのライティングが加わって、さいたまスーパーアリーナが一瞬で雪降る夜の空間へと変わっていった。
三面の大スクリーンにはライブの光景・シングルリリース時のアニメPV・TVアニメ第2期9話の劇中ライブシーンが流れ、その3つが一糸乱れずシンクロする見事な映像パフォーマンスも加わり、切ない恋心を降り積もる雪になぞらえた曲を盛り上げていく。そしてクライマックスでは9人全員が中央ステージへと集まり、高坂穂乃果/新田恵海のソロパートに合わせてコンサートライトが一斉に白からオレンジへと変わり、場内が暖かな光に包まれる……PVで街路樹のイルミネーションが光るのに合わせて、穂乃果のイメージカラーのオレンジを輝かせるというファンが生み出した定番パフォーマンスは、4年の時を経ても忘れられることなく受け継がれていたのだ。
スクールアイドルが積み上げてきた9年の時間が生み出したμ'sの帰還。その奇跡のような時間を生み出したフェスもいよいよフィナーレへ。歌い終えたμ'sからのタスキを受け取るのは、スクールアイドルの「今」を走り続けるAqoursだ。
9年の歴史を積み込んでAqoursは再びあの船と共に未来へ出航!
「Main theme of Lovelive! Sunshine!!」のメロディと共に、スクリーンにはAqoursのメンバーのキャラクターPVが流れ、ファンはイメージカラーのコンサートライトを輝かせてそれに応えるというおなじみの流れから、Aqoursのライブが始まる……と思いきや、PVが終わるあたりでスクリーンがせり上がり、その向こうから現れたモノにファンからは大きなどよめきと歓声が巻き起こった。
「さいたまスーパーアリーナに全速前進ヨーソロー!」
ステージに現れたのは、それは2018年の東京ドームライブのクライマックスを飾った希望の船・Aqoursシップ! 正確にはこのフェスのために新造された「Aqoursシップ 9thアニバーサリー号」だ。そんな船と共に送る曲は「届かない星だとしても」。未熟でもμ'sを目指してガムシャラに走り始めた頃の千歌達を思い起こさせるアップテンポなこのナンバーは、まさにこのタイミングで歌うのにぴったりの一曲だ。「君のこころは輝いてるかい?」のPV衣装をまとい、船の舳先に千歌を残し、残り8人がステージに広がり、未来を目指す気持ちをパワフルに歌い上げた。
前曲の終盤で再びAqours全員が船に乗り込んで送る次のナンバーは、走り続けて辿り着いた未来のその先を目指す船出の歌「WATER BLUE NEW WORLD」だ。湧き上がるスモークと青のライティング&コンサートライトが生み出したスーパーアリーナの海を進むAqoursシップの上で唄う9人の姿に、会場も力強い手拍子やコールで応えていく。その盛り上がりまさに劇中のラブライブ決勝の再現かのようだった。
中央ステージで船を下りた9人は引き上げていくAqoursシップを見送りつつ自己紹介を兼ねたコール&レスポンスを終え、そして高海千歌/伊波杏樹が今回のフェスとスクールアイドルへの想いを伝える。
「私達はμ'sが大好きです! 虹ヶ咲のこれからも大好きです! ラブライブ!が繋いでくれた今日という日が人生の宝物です!」
その言葉を合図に、このフェスとスクールアイドルのこれからを象徴するような明るいナンバー「未来の僕らは知ってるよ」がスタート。二年生組が中央ステージに、一年生&三年生組がそれぞれトロッコに乗り込んでアリーナを周回し、会場全体が一体となって盛り上がっていく。さらにメインステージで全員が合流すると、趣のある歌詞やPVで人気の高い松浦果南/諏訪ななかがセンターを務める名曲「HAPPY PARTY TRAIN」へとなだれ込み、緑のライティングとコンサートライトで再現されたPV中で機関車が進む草原のイメージの中で9人の見事なシンクロパフォーマンスが繰り広げられた。
そして4時間近くに及んだフェスもいよいよラストナンバーに。最後を飾るのはトリを務めたAqoursの始まりの曲……Aqoursからの「君のこころは!」のコールに会場全体が「輝いてるかい!?」と応えてスタートした「君のこころは輝いてるかい?」。どんなにつらい時も立ち上がる勇気をくれる励ましの曲を、ファンも残った力を出し切るように全力のコールで盛り上げて、最高の盛り上がりと熱さでライブは締めくくられた。
「32人」のスクールアイドルはこれまでの「ありがとう」を胸にさらなる未来へ!
Aqoursのライブを見届けたμ's、Saint Snow、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のメンバーもステージへと集合。各ユニットのリーダーからの挨拶でフェスはいよいよグランドフィナーレを迎える。
虹ヶ咲の上原歩夢/大西亜玖璃は、ステージに立つまでは楽しさと共に胸が張り裂けそうな気持ちも抱えていたけど、ステージ上から素敵な景色を見せてくれたファンに感謝を述べて「こんな素敵な気持ちにしてくれたラブライブがもっともっと好きになりました」と語った。
Saint Snowの鹿角聖良/田野アサミは9周年を迎えたことへのおめでとうとの言葉と共に「μ's、A-RISE、Aqours、ニジガク、Saint Snow、32人のスクールアイドルをどのメンバーも負けることなく9年間皆さんが愛し続けてくれたからだと思います」と述べ、ユニットとしてのライブ活動が無かったA-RISEにも触れてくれたことにファンからは感謝の気持ちがこもった歓声と拍手が。
μ'sの高坂穂乃果/新田恵海は、4年ぶりのライブも「ただいまとは思ってなくて。ファイナルライブで一区切りはしたんですけど、9人はいつもみんなの傍らに居たと思っているから」と語り、9周年ありがとうの気持ちを込めての「μ'sic Forever!」のかけ声でファンへの感謝を伝え、その言葉に他のμ'sの面々から涙がこぼれる一幕も。
そして最後を務めるAqoursの高海千歌/伊波杏樹は「この会場には好きという気持ちがあふれていて、最高に幸せな二日間でした! 本当にありがとうございました!」と喜びの気持ちがあふれるコメントが。そして最後は26人がステージ上で手を繋ぎ、全員そろっての「本日は本当にありがとうございました!」の挨拶で、9年の歴史が生み出した奇跡のフェスは幕を閉じた。
Aqoursのさらなるライブ活動や虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のテレビアニメ、さらに新たなスクールアイドル企画も始動するなど、今後のさらなる展開に期待が高まる『ラブライブ!』プロジェクト。アニメ・ゲーム・そして音楽でさらなる世界の拡がりを見せ続けてくれることを期待しよう。
取材・文:斉藤直樹
(c) 2013プロジェクトラブライブ!
(c) 2017プロジェクトラブライブ!サンシャイン!!
(c)プロジェクトラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

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