【仲村瞳の歌謡界偉人名言集】#134
ミュージシャン・桑田佳祐の言葉

作詞家、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、バンドマン、振付師、……そして、歌手。きらびやかな日本の歌謡界を支えてきた偉人たちを紹介するとともに、その方々が発したエネルギー溢れる言葉を伝えます。常軌を逸した言動の裏に、時代を牽引したパワーが隠されているのです! このコラムで、皆様の生活に少しでも艶と潤いが生まれることを願います。

いかに悲しく辛い時期でも音楽にはそれ
を乗り越える力がある

より

今回の名言は、2018年のサザンオールスターズのデビュー40周年イヤーを記念して公開された桑田佳祐のインタビューからの抜粋である。インタビューの中で、桑田はサザンオールスターズの40年間を振り返り、「そこにはサザンオールスターズという一本の道が見えているというより、その都度その都度、突貫工事で切り抜けてきた感覚」と語っている。その中には、当然の如く、苦しいことや頭を抱えたこともたくさんあり、それを乗り越えるための言葉として桑田が唱え続けているのが今回の名言である。そしてもうひとつ、「嬉しい気持ちはリフレクションするというか、メンバー同士で口に出さずとも心の奥底で反射し合う」という桑田の言葉も書き添えておきたい。

桑田佳祐 (くわたけいすけ)
1956年2月26日生まれ、神奈川県茅ヶ崎市出身。サザンオールスターズのバンドマスター、ミュージシャン、作詞家、作曲家。1978年、サザンオールスターズとして「勝手にシンドバッド」でメジャーデビュー。1982年、サザンのキーボード担当の原由子と結婚。1986年、KUWATA BANDを結成。唯一のスタジオアルバムとなる『NIPPON NO ROCK BAND』をリリース。1987年、ソロデビューシングル『悲しい気持ち(JUST A MAN IN LOVE)』のリリースと共にソロ活動開始。それ以降、サザンとソロの活動を不定期のローテーションで行っている。ソロとして、1988年にダリル・ホール&ジョン・オーツと共演している。1989年、映画『稲村ジェーン』にて監督を務める。2000年、「TSUNAMI」で第42回『日本レコード大賞』大賞を受賞。2010年、ソロ名義で『NHK紅白歌合戦』で特別枠として出演。2012年、テレビアニメ『ちびまる子ちゃん』のエンディングテーマ「100万年の幸せ!!」を提供(作詞はさくらももこ)。2014年、秋の叙勲にて紫綬褒章を受章。2018年、ボウリング大会『KUWATA CUP 2019』を開催。日本ボーリング史上最大規模の大会となる。この大会の為に楽曲「レッツゴーボウリング」を書き下ろし、日本ボウリング競技の公式ソングに認定される。2020年2月12日、桑田佳祐 & The Pin Boysの2ndシングル「悲しきプロボウラー」がリリースされる。
仲村 瞳(なかむらひとみ)
編集者・ライター。2003年、『週刊SPA!』(扶桑社)でライターデビュー後、『TOKYO1週間』(講談社)、『Hot-Dog PRESS』(講談社)などの情報誌で雑誌制作に従事する。2009年、『のせすぎ! 中野ブロードウェイ』(辰巳出版)の制作をきっかけに中野ブロードウェイ研究家として活動を開始。ゾンビ漫画『ブロードウェイ・オブ・ザ・デッド 女ンビ~童貞SOS~』(著・すぎむらしんいち/講談社)の単行本巻末記事を担当。2012年から絵馬研究本『えまにあん』(自主制作)を発行し、絵馬研究家としても活動を続ける。2014年にライフワークでもある昭和歌謡研究をテーマとした『昭和歌謡文化継承委員会』を発足し会長として活動中。

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