2.5次元コスプレパフォーマー集団・愛夢GLTOKYO、メジャーデビューへの想い語る

2.5次元コスプレパフォーマー集団・愛夢GLTOKYO、メジャーデビューへの想い語る

2.5次元コスプレパフォーマー集団・
愛夢GLTOKYO、メジャーデビューへの
想い語る

ついにメジャーデビューが決定!

──メジャーデビューおめでとうございます。デビューが決まったときはどんな気持ちでしたか。

NEOアリカーベル:感無量のひと言です。いろいろなご縁が重なって。この3人の中で、立ち上げメンバーは私だけなのですが、結成当時はスタジオをレンタルするお金もなくて。メンバー7人で公園に集まって、振り付けを確認していました。その時を振り返ると、本当に、「感無量」としか言えないです。

──リオルジャネイヨさんが、第4期、オサキーヌさんが第5期メンバーとして加入されましたね。二人は途中から加入されましたが、大変だったことなどはありましたか?

リオルジャネイヨ:公園から始まった・・・。というのは驚きですよね。私は先輩もたくさんいて恵まれた時期に加入をしたので、そんな大変な思いをしたのかと思うとビックリです。
オサキーヌ:私も恵まれた状態の時に加入をさせていただきました。元々アイドルが好きで、少しでも近づきたいと、田村ゆかりさんのイベントでアルバイトをしていたことがあったんです。スタッフの人に『私、アイドルを目指しているんです』と言ったら、『いつか一緒に仕事ができたらいいね』と言っていただいて。
実はそのスタッフの人は、今回メジャーデビューをさせていただいたキングレコードの方だったので、『頑張って』と背中を押してくださった方がいる会社とご縁があって、とてもうれしいです。

──とってもいいお話しですね。そのスタッフの方には会うことができたのですか?

オサキーヌ:まだです。いつお目にかかることができるかなと、いまから楽しみです。
▷すべてのインタビュー画像を見る
アイドルに憧れたきっかけとは?
──みなさん、それぞれアイドルに憧れたきっかけってどんなことだったのでしょうか。
NEOアリカーベル:最初は、ミーハー心だったんです。仕事で海外に行ってみたいと思っていて、なんかかっこいいじゃないですか。昔、やっていたユニットがあったのですが、やりきれないまま終わってしまって。
また新しく立ち上げようと思っていたときに、アメリカでイベンターをしている日本の関係者の方から、『日本のアニメや、ゲームなどのコスプレイヤーが海外で人気だから、そういうサブカルチャーを取り入れてみたら?』とアドバイスをいただいて。『じゃ、やります』って、決めて。
でも当時のアイドル業界は、アイドルはアイドルの形があって。コスプレをしているユニットはなかったので、異色に見られて出ることができるイベントがほとんどなかったんです。『遊びでやってるんでしょう』って。私たちは、色物・・・。くやしかったですよね。

──なるほど。そこからどうやって地位を確立していったのでしょうか。

NEOアリカーベル:デビュー2日目に呼ばれたイベントで、ファンを40人呼んだんです。周りからしたら、訳がわからない色物だけど、その私たちのステージを楽しみに観に来てくれたファンの人がいて。伝説になったんです、それが。お客を呼べるなら、いいよって。

──世知辛いですね。リオルジャネイヨさんたちはアイドルに憧れたきっかけは?

リオルジャネイヨ:小学校の頃から、ももいろクローバーZに憧れていました。キラキラした存在に、勇気や元気をもらいました。アニメもコスプレも大好きなので、私がやりたいことが詰め込まれたものがGLなんです。
オサキーヌ:私はずっと歌が好きで、奥華子さんに影響を受けたこともあって、最初はキーボードで弾き語りをしていました。歌の他に、アニメも大好きだったので、コスプレをしながら好きな歌を歌うことができるGLを知り、『これは最高だ!!』と思って、応募したんです。ダンスは苦手なので、踊りの特訓をしているんです。

──特訓?

オサキーヌ:はい。家の中で踊っていると、周囲に迷惑をかけてしまうので、家の近くにある敷地というか、建物と建物の間にある隙間みたいなところでジャンプしたりしています。夜中に4~5時間くらい、特訓しているんです。
NEOアリカーベル:まさか、こんな所に初期とのつながりがあるとは(笑)。根は一緒なんですね。

海外での路上ライブの思い出
──たくましいですね。漢気があるなと感じたエピソードがあって。海外遠征時は投げ銭で飲食をまかなうことをされていたんですよね?

NEOアリカーベル:そうなんです。飲食は基本、現地で歌って踊って稼いでいます。中国は危ないのでやめようかとなっていますが、現地でできない分は日本で路上ライブをして、資金を作るなどして、続けているんです。

──印象に残っている出来事はありますか?
NEOアリカーベル:2017年にフランスのパリで行われているJAPAN EXPOにいき、ルーブル美術館のガラスのピラミッドの前でやったときかなぁ。まず、どこでやろうかなと考えて、美術館の近くに行ったら入り口の近くで、路上でお土産を売っている人がいて、これならやれるかなって。それで歌い始めたんですけど、なかなか投げ銭をしてくれる人が現れなくて・・・。
夏の炎天下で、踊ってやっと集まったお金で、ミネラルウオーターを1本だけ買って。それをみんなで回し飲みをしたんです。つらかったですね。みんな分かるかなと思って、ポケットモンスターのコスプレをして行ったのですが、なかなか人が止まってくれなくて。
パリは散々でしたが、ドイツに行った時は、CDが飛ぶように売れて。驚いたこともありました。これからも海外に行く時は、投げ銭をやりたいと思っています。

──苦労をともにすると、結束力が高まりそうですよね。
NEOアリカーベル:そうですね。贅沢はしないように、身の丈に合わせてと思ってはいます。東京から大阪までの移動も、新幹線を利用せずに自分たちで運転して行きますし。

現場主義を貫き通す!
──地に足が付いている感じ。そこも支持される理由のひとつかもしれませんね。華やかな世界に身を置きながら、自分たちを客観的に見ることができる。プロデューサー的な目線を持っているのもすごいなと感じます。
NEOアリカーベル:現場主義ということを貫いています。ライブも流行を見て、振り付けを変えたり。2ステップ、ヘドバン。ライブで何が求められているのか、そこはとても大切にしていますね。
最近は曲間にメッセージを伝えることが流行っていて。私たちのライブにも取り入れています。迷った時はやってみる。進まないと自分たちの道を切り開くことはできないので。

リオルジャネイヨ:NEOアリカーベルのマイクパフォーマンスは、泣けるんですよ。
NEOアリカーベル:時事問題とかを取り入れることもあって。二人には、新聞を読みなさいと伝えています。来年は『桜を観る会』っていう新曲を作ろうかとかね(笑)。

──約4年をかけてつかんだメジャーの切符。順風満帆だったのでしょうか。
NEOアリカーベル:解散しようと思った時期もありました。2018年6月のことですね。行き詰まっていて。芸能の父と慕っている方に『解散を決めました』と電話したんです。

──それは何かきっかけがあったのでしょうか。

NEOアリカーベル:自分のプロデュース力のなさに、へどが出て。主軸メンバーが卒業するなどのタイミングもあって。もう面倒見られないって思い詰めてしまったんです。『辞めます』と伝えた私に『そっか、分かった。お疲れさん』とだけ言ったんです。引き留めなかったんです・・・。
その時、クラブチッタ(神奈川県川崎市)にいたのですが、テレビ東京の『東京アイドル戦線』トーナメントシーズンで優勝をした時のスタッフの方と一緒で、5人くらい声をかけてくれたんです。『次、呼ぶからね』『最近面白いことやってるの?』とか。電話の後、泣いていたのですが、その声を聞いた時に『やめちゃいけなんだ』『解散したくない』『必要としてくれる場所があるじゃないか』って励まされたんです。
あそこで、声をかけられなかったら、解散していただろうと思います。その時に一緒に頑張ってくれたのが、りーちゃん(リオルデジャネイヨ)でした。
リオルデジャネイヨ:思い詰めていたのは知っていました。色んな事が重なって、アイドルってやだなと思った時期でもありましたし・・・。新宿のカフェで、亜莉沙さん(NEOアリカーベル)に『第2章、面白いことやるからさ。今までよりもいい景色を見せてあげるよ』って言われて、『一緒に頑張ります』って伝えました。

──オサキーヌさんが加入したのは。その後でしたか?

オサキーヌ:そうですね。2018年11月でした。この場所を守ってくれて、ありがたいなと思います。

メンバーのお気に入りの歌詞は?
──泣いたり、笑ったり。色んな事があってのメジャーデビューでしたね。デビュー曲『LimitGamer』とともに収録されてい3曲は全て、NEOアリカーベルさんの書き下ろしの歌詞ですね。聴きどころ、好きな歌詞など教えてください。
NEOアリカーベル:この曲は、自分が人生の主人公であること。色々なしがらみはあるけれど、名一杯生きたいという願いを込めて歌詞を書きました。立派な言葉ではなく、等身大。自分のことを否定したり、自信をなくしてしまうこともあるけれど、自分のことを誰よりも大切にして欲しい。その思いは『極めた自分を誰に誇ろうか』という歌詞に込めました。
オサキーヌ:誰よりも頑張っている事を側で見ているので、たまに『頭のにおいをかいで』って(NEOアリカーベルが)甘えてくる時は、辛いんだなぁって感じます。そういう時は甘えて欲しいなと、受け止めるようにしています。かわいいんですよね。
私は歌詞で好きな所は『主人公は私』という部分です。ここは亜莉沙さんが歌うのですが、ステージで聴くとじーんとします。亜莉沙さんの後に続く『邪魔しないで』という部分は私が歌うのですが、亜莉沙さんの思いを受け止めて、熱い気持ちになって毎回歌っています。

リオルジャネイヨ:『例え弱さゆえ』と掛け合って歌う場面があるのですが、ここはお客さんに語りかけるように歌おうとか、会場と一体になれるようにと思って歌っています。
LimitGamer 歌詞 「愛夢GLTOKYO
https://utaten.com/lyric/qk19098062
──この曲は、PVをNEOアリカーベルさんの母校で撮影したとか?
NEOアリカーベル:そうなんです。実は、私は引退することが決まっているんです。この曲がマネージャーになる前に出す、最後のシングルなので、やりたいことは全部やろう!と。高校生の時は、生徒会長を務めていたんです。毎回会議をするテーブルの裏側に『でっかくなって絶対に帰って来る』とこっそり決意を書いていて。それをかなえようと思って孝行でPVを撮りました。
実はこの先にリリースするシングルのPVも学校で撮影をしたいと考えているんです。その始まりとして母校での撮影を思いつきました。若いエネルギーとぶつかり合うのが楽しいので、学園祭とかにも呼んで欲しいなと思っています。
▲【MV】LimitGamer 愛夢GLTOKYO (キングレコード)【コスプレ】/Japan cosplay idol/JFlaMusic
メンバーの将来の夢は?
──将来の夢は?

オサキーヌ:将来はアニメのタイアップ曲を歌いたいです。オタクだった私の夢です。アニメの声優も務めてみたいし、キャラクターのコスプレをして歌ったりもしたい。コスプレイベントにもどんどん呼んで欲しいです。
リオルジャネイヨ:私はライブが好きなので、大きい所で歌いたいです。日本武道館、そして東京ドームも。海外にも行きたいです!
NEOアリカーベル:私はEXILEHIROさんのように、プレーヤーもやって、プロデュースもやる。アイドル界のレジェンドになりたいです。『公園から始まったアイドルグループで、デビューした後、パッと裏方に回った人だよ』って伝説になりたいですね。
アイドルを目指して来る子たちには、言葉よりも私の背中を見て学んで欲しい。そのために今、マイクパフォーマンスも頑張っています。プロレスが好きなのですが、メンバーもお客さんも奮い立つような、フロアメークをして、大きな花を咲かせたいです。

UtaTen

歌詞検索・音楽情報メディアUtaTen

新着