オメでたい頭でなにより 氣志團を迎
えた2マンツアーファイナルの公式レ
ポート到着

2マンツアー『真剣2マン遊VIVA!』

2020.1.11 恵比寿リキッドルーム
オメでたい頭でなによりが、各地で繰り広げた全国2マンツアー『真剣2マン遊VIVA!』も、いよいよ最終日。満杯となった恵比寿リキッドルームに登場したスペシャルゲスト・氣志團の存在感は、やはり圧倒的であった。開演を告げるSEが鳴り響く中、真っ赤なライトで染まったステージに現れたメンバーたちが、最初に届けてくれたのは「喧嘩上等」。エネルギッシュなサウンドに刺激された観客の盛り上がり方が、早くもすさまじい。「ゴッド・スピード・ユー!」「俺達には土曜日しかない」「愛羅武勇」など、一緒に歌ったり、踊ったりせずにはいられない強力なナンバーが連発されたことによって、会場内はどんどん熱気で満たされていった。
オメでたい頭でなにより
永遠の名曲「One Night Carnival」も届けられて大いに盛り上がったのだが、この曲がリリースされたのは2001年。“昔の曲をいつまでもやることに不満げなメンバーたち vs 白い目で見られる團長”という設定の寸劇の後、危険過ぎて詳述できない粋なアレンジによる3バージョンの「One Night Carnival」を披露――という展開は、大爆笑せずにはいられなかったと同時に、百戦錬磨のエンタテイナーである氣志團の貫禄を再確認させられる場面であった。初めて彼らのステージを観る人もたくさんいたのだと思うが、超ハイレベルなパフォーマンスに魅了されたはずだ。氣志團にとって、これが2020年最初のギグだったそうだが、切れ味抜群であった。
オメでたい頭でなにより
ステージ転換が行われている間に流れたラジオ番組風音声『オールナイト転換』。パーソナリティに扮した赤飯によるウィットに富んだトークに耳を傾けながら、観客は和やかに過ごしていた。そして、ついにスタートしたオメでたい頭でなによりのライブ。赤飯(Vo)、ぽにきんぐだむ(Gt・Vo)、324(Gt)、mao(Ba)、ミト充(Dr)が登場して1曲目「乾杯トゥモロー」の演奏が始まった瞬間、会場全体の空気が明るく沸き立つのを感じた。大勢の人々が親指を立てた拳をグラスに見立てて交し合うフロアの光景が、実にピースフル。オメでたのライブは、“おもいやりのぶつけ合い”を常に呼びかけて、幅広い層の人々が楽しめることを大切にしている。目指している理想の空間を、この曲はまさしく作り上げていた。
氣志團のサポートメンバーとしてドラムを叩いている叶亜樹良とぽにきんぐだむは、17歳の頃、地元で一緒にバンドをやっていたのだという心温まるエピソードが明かされたMCを交えたりもしながら、「憂き浮きウォッチング」「鯛獲る」「チャイルドプレイ」など、へヴィな爆音を序盤から連発。メンバー全員のダンスパフォーマンスに合わせて観客も全力で踊った「推しごとメモリアル」。起伏に富んだ展開がドラマチックだった「四畳半フォークリフト」。過ぎ去ったばかりのお正月が、ムーンウォークをしながら戻ってきたかのような華々しい盛り上がりを生んだ「SHOW-GUTS」……多彩なナンバーの数々によって、親子席の“大五郎シート”、騒がずにゆっくり観たい人のためのスペース“デリケートゾーン”の人々も含めて、完全にひとつになっていた。
オメでたい頭でなにより、氣志團

オメでたい頭でなにより、氣志團
オメでたい頭でなにより、氣志團

中盤で披露された「ダルマさんは転ばないっ」は、演奏の途中で氣志團の團長である綾小路翔からの果たし状が、突然届けられて仰天させられた。「赤飯がLINEでよく送ってくる絵文字がうざいので、決闘を申し込む!」という不穏な音声が鳴り響き、騒然とした会場。一旦暗転した後、再び照明が点くと、ステージ上では氣志團のメンバーたちと、リーゼント&学ラン姿となったオメでたのメンバーたちが睨み合っていた。“相談があると赤飯に言われて焼肉屋に連れて行ったら、リアルタイムでおニャン子クラブを観ていた世代の話を聞きたかっただけだった”“長年好きだった女の子が、ぽにきんぐだむのファンであることが判明”という2点について團長が激怒して、両バンドが全面戦争となった後、「意外とやるじゃねえか」と和解して、「男の勲章」を仲良く熱唱――というコラボレーションが繰り広げられて、観客は大喜びであった。
オメでたい頭でなにより、氣志團

オメでたい頭でなにより

「スーパー銭湯~オメの湯~」と「We will luck you」によって、ますます熱気で包まれたフロア。「今回のツアーは、ライブ毎に違う味わいを感じてきたんです。メンバーの変化も、この目で見てきました。“こんな表情するんか?”“こんなプレイできるんか?”と気付かせてくれた。いい影響を与え合って進んでいけるこの感じ。今が一番幸せやと思ってます!」という赤飯のMCを経て突入した「ザ・レジスタンス」は、あらゆる負の感情を明るいエネルギーへと転じる力強さを感じさせてくれた。そして、観客がダブルピースを掲げながら大合唱をする様が壮観だった「オメでたい頭でなにより」によって、本編は爽やかに締め括られた。
オメでたい頭でなにより
オメでたい頭でなにより

オメでたい頭でなにより

アンコールで「日出ズル場所」と「宴もたけなわプリンセス」が披露された後、氣志團のメンバーたちがステージに再登場。オメでたのライブを後方から見守っていたダルマの片目をとても丁寧に塗ってくれた團長の姿は、後輩バンドへの温かい愛情で満ちていた。そして、記念撮影の後、メンバーたちはステージを後にしたのだが、去り際に、ぽにきんぐだむが嬉しい発表をしてくれた。「お待たせしました。アルバムを作ってます!ワンマンツアーが始まる頃には素晴らしい情報が、お届けできるのではないかと思っています。2020年もよろしくお願いします!」。この言葉を聞いて、観客は拍手喝采。2月から5月にかけて各地を巡る『全国ワンマンツアー2020 ~今 いくね くるね 2~』も含めて、今年のオメでたい頭でなによりの活動も、充実したものになるに違いない。

文=田中大 撮影=ゆうと。
オメでたい頭でなにより、氣志團
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